FX自動売買システムが、あなたの代わりに24時間不眠不休でプロ並みのトレードをやってくれる!山本克二

FX自動売買・ガチンコ投資必勝技 ローレバレッジ時代の超堅実システムトレード術 使える売買システム判別法 確率統計で考えるシステムトレード入門 シストレ攻略法の雑誌掲載

*

このブログ限定のキャッシュバックやプレゼントなど

各社の自動売買システム

1)Tradencyミラートレーダー
世界的に普及している選択型FX自動売買ツール。300以上のシステムが無料で利用できる。

⇒フォレックス・ドットコム

1000通貨単位の取引ができる
ミラートレーダー 低スプレッド
関連ブログ記事


⇒7FX Mirror Trader

EA GeneratorとSTPが特徴


⇒FXCM ミラートレーダー

1K単位の細かなロット設定可
関連ブログ記事


⇒フィリップ証券 ミラーFX

大手国際金融グループの信用力
関連ブログ記事


⇒Avaオートトレーダー

2)エコトレFX
拙著を元にした セミナー開催中 関連のブログ記事1 2 3

6000円プレゼント
キャンペーン中

3)アルゴトレード365
くりっく365の
選択型FX自動売買ツール

関連ブログ記事

4)メタトレーダー4(MT4)

⇒サイバーエージェントFX MT4

1000通貨単位で扱いやすい
2か月間VPS無料
関連ブログ記事


⇒FXTF MT4

海外業者並みの低スプレッド
会員限定の無料EAなど
関連ブログ記事


⇒アルパリ MT4

マイクロロット,NDD,低スプレッド
関連ブログ記事


⇒セブンインベスターズ【MTFX】

EA GeneratorとSTPが特徴


⇒FXCMジャパン証券

【FXCM MT4】
NDDの信頼感、スキャルにも向く
関連ブログ記事  FXCMジャパン証券株式会社【FX口座開設】


⇒FOREX.com MetaTrader4

1000通貨単位の低リスク
少資金取引が可能
関連ブログ記事 1 2 3 4 FOREX.com MetaTrader4

5)クィックチャート・トレード
セントラル短資の自動売買ツール
無料の売買ロジック提供開始

関連のブログ記事

6)シストレ365
くりっく365で自動売買
簡易プログラムツール搭載

関連のブログ記事

7)岡三RSS/RSS 365FX
エクセル関数で株・先物・FX
自由自在の自動売買

関連のブログ記事

8)kakaku FX Mk-Ⅱ
Javaによるシステム開発環境 MT4/MT5のコンバータも搭載
関連のブログ記事

カテゴリー

2012年5月

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

月別アーカイブ

2012・03・25

【質問】使っているトレーディングシステム(ストラテジー)のパラメーターを換えて最適化したいのですが、その際の注意点について教えてください。


【回答】
メタトレーダー(MT4)などの開発型シストレツールはもちろんですが、最近はミラートレーダーなどの選択型ツールでも、損切のためのストップ注文の値を変えることができるものができるようになってきました。

もちろん既定値は、システム開発者が様々な検証の結果として決めた値ですから、初心者の場合は、そのまま利用するのが無難です。
しかし、ある程度経験のあるトレーダーの場合は、自分なりのリスク許容度に合わせたり、投資額の限界値に合わせたりするためにパラメーターの変更をしてみるのも、面白いと思います。

この場合の注意点としては、一旦パラメーターを変更してしまうと過去のトレード結果からは、システムの性能を推定することができなくなるということです。パラメーターが変わっているということは、別のストラテジーになってしまったということだからです。

したがって、パラメーターを変えた場合は、そのまま即実運用を開始するのは避けて、その有効性をしっかり検証することが大切です。

MT4などの開発型シストレツールの場合は、最初からパラメーターの調整をすること、すなわち最適化をやることが前提のため、バックテストの仕組みが搭載されています。一旦パラメータを変えたらシステム開発のプロセスをもう一度バックテストからやり直す必要があります。

ミラートレーダーのような選択型トレードツールの場合は、そういう仕組みがないのが一般的ですから、デモトレードでフォワードテストをして、そのデータを元に、再度システムの有効性を検証してから実用に移せば良いでしょう。


FX自動売買よくある質問の目次へ


*

2012・03・25

【質問】ポジション保有中にトレーディングシステムをログアウトしても大丈夫でしょうか?

【回答】
お使いのトレードツールによって違います。

ミラートレーダーやエコトレFX、アルゴトレード365などの選択型トレードツールは、Webアプリケーションになっていて、トレードツールの実態はFX会社のサーバーで稼働しています。

したがって、ログアウトした上でPCの電源を切っても、設定されたポートフォリオのまま、トレードが24時間続行されます。選択型トレードツールは初心者も多く利用することを想定しているため、はじめからこのような設計になっているのでしょう。

それに対して、開発型トレードツールの場合は注意を要します。例えば、メタトレーダー4、クィックチャート・トレード、シストレ365などは、トレーダーが利用しているPC上で稼働するウィンドウズ・アプリケーションソフトなので、ソフトを終了してしまったり、PCの電源を切ったりすれば稼働も止まり、自動売買しなくなります。

自宅のPCを長期間ONしっぱなしにするのは難しく、停電やシステム障害、ネットワーク障害などのリスクがあるため、最近はVPSを利用するのが一般的です。

また、ソフトが終了する前に出した売買のオーダーは、FX会社のシステムで保持されますので、その後再度PCを立ち上げてトレードツールを利用し始めると、トレードツールの知らないオーダーが、FX会社で実行されてしまうという問題も起こり得ます。

このことを「同期が取れていない」と言ったりしますが、そうならないように、常にFX業者に出されているオーダーを気にしている必要があります。例えば、トレードツールや売買システムを停止する時は、保有ポジションを全て決済しておくような注意をすることも有効な対策です。


FX自動売買よくある質問の目次へ


*

2012・03・25

【質問】
『使える売買システム判別法』などに、取引回数をストラテジーの最大ポジション数で割る補正のことが記載されていますが、これをいつも使うべきなのでしょうか。

ミラートレーダーのストラテジーカードで取引の詳細を見た場合、複数のポジションをとるシステムでも、同時にポジションをオープンしていないことが多く見られます。そのような場合は、取引回数の補正はしなくてよいのではないでしょうか?


【回答】
私が上記の書籍を執筆した時点では、ミラートレーダーでは同時に複数のポジションをオープンするシステムが主流でしたが、現時点、そのようなシステムはほとんど無いと思います。

しかし、同時にオープンしないが、クローズは同時というものもあるので、注意が必要です。取引回数の補正方については、ミクロデータをよく見た上で、必要の有無を判断するのが、理想です。

たとえば、エントリーは時間を置いているが、エグジットのタイミングは同時であれば、基本的に同じロジックで取引していると判断して、補正を行うのが安全です。

反対に、明らかにすべての取引が独立に並行して行われているような場合には、補選しないのがベターだと思います。

ただし、多くのシステムでポートフォリオを構成している場合や、初心者でミクロ―データを読み解く自信が無いという場合は、max positionで補正することをお勧めします。

リスク額の予測は、マネーマネジメントの生命線なので、分からなければ安全方向の判断をしておく必要があるからです。


FX自動売買よくある質問の目次へ


*

2012・03・25

【質問】
母平均の信頼区間(の下限値)がプラスになったシステムを利用していますが、最近のデータで分析し直してみると、再びマイナスになっていることに気づきました。この場合、システムをポートフォリオから落とすべきでしょうか?


【回答】
そういう場合は、まず最初に、信頼区間が低下した理由がシステムの変調か否かを調べる必要があります。その方法についてはいろいろ考えられますが、拙著『使える売買システム』でも2つのアイデアを紹介していますので、それらも参考にしてください。

その結果、もし信頼区間の推定値は低下しているが、変調とは認められないというのであれば、一時的なドローダウンの影響と考えられます。

したがって、そのまま使い続けても、急激に損失を膨らませる可能性は低いはずです。逆に、慌てて取り下げてしまうと、機会損失を招き、なおかつ損失を確定させてしまう危険性も高いとも言えます。自動売買に限りませんが、実際のトレードは、損失と利益を繰り返しながら、長期的な観点で最終的に利益を得ていくのが良い方法なので、あまり神経質にシステムの入れ替えをしない方がいいと思います。

トレード結果の母平均の推定を利用してシステムの実力を見る場合、その手法の限界も理解して使う必要があります。

具体的に言うと、この手法では信頼区間がプラスの場合は、(有意水準の範囲で)ある程度強い確信をもって「実力あり」と判別できますが、逆は言えません。つまり、信頼区間の下限値がマイナスであることは、期待値(母平均)がマイナスになったことを示しておらず、「母平均がプラスではないかもしれない」という程度の弱い確信しか持つことができないということです。

そのため私は、拙著の中で母平均の信頼区間は、システムの採用を決めるためにのみ利用することを説いています。逆に言うと、落とす判断に利用すべきではないということです。

システムをポートフォリオから落とす判断は、別の方法、例えば拙著で変調検出のために紹介しているような方法を使うのが、適切です。

FX自動売買よくある質問の目次へ

*

2012・03・25

【質問】
システムを使い始めた後にT検定で0.05を下回った場合、悪い方向ばかりでなく、良い方に変調したと考えられることがあると思います。その場合は、そのシステムを使い続けるべきでしょうか?


【回答】
結論から言うと、私の場合は、良い方向に変わって(いるように見えて)も、システムを落とすのが基本です。

また、非常に好成績の場合は、疑いながらも、せっかく利益を積んでいるので、そのままトレードを継続して、もし変調発見時点の資金までドローダウンしたら、そこでシステムを落とす、という手もあります。
 
「基本的にシステムを落とす」理由は、T検定が0.05を下回った場合は、「システム」に変化があった、つまり別物になったと考えるからです。(この場合の「システム」は、トレーディングシステムとマーケットを合わせたブラックボックス全体を差しています。)

つまり、システムが別物になったのだから、過去データが当てにならなくなったということですね。過去データを元にこのシステムの採用を決定したのですから、その時点で過去データが当てにならなくなったということは、採用の根拠が無くなったと考えられるわけです。

経験的にも、一時的に良くなったように見えても、その後大きなドローダウンを発生する場合が多々あります。私は本の中で、システム分析には安定期間のデータを利用すべきということを言っています。

それについては、以下のブログ記事もご参考にしてください。
 http://www.k22fx.com/2011/05/post-58.html


FX自動売買よくある質問の目次へ

*

2011・10・01

既に、システムトレードの経験のある方には、周知のことですが、システムのパフォーマンスというのは良い時と、悪い時の波があります。それまで良い成績を出していたシステムを、自分のポートフォリオに加えた瞬間から、ドローダウンを初めてがっかりしたという経験を持つ人は少なくないと思います。

このドローダウンが起こる理由は大きく分けて、二つに分類されます。一つは、システムの寿命に来ている場合と、もう一つはたまたま負けが込んでいる、つまり偶然の場合です。

前者の寿命というのは、システムトレードをする場合には、必ず意識していなければならないことです。私はこれを「システムの変調」と言っています。どれほど良いシステムでも、永遠に利益を出し続けるものはありませんので、常に注意して使うことが大切です。そして、変調を発見したら、できる限り早く自分のポートフォリオから落とします。

もう一つの場合、偶然に負けが込んでいる状態ですが、この場合はシステムを落とさずに耐える必要があります。元々、システムトレードは毎回利益を出すことを目的としていないことは、以前かきました。利益と損失を繰り返しながら、最終的にプラスを継続するイメージで進めることが必要なわけですから、その過程で被るドローダウンに耐えられずに、トレードを止めるのは問題です。本来なら一時的な損失を、その場で確定させてしまうことになるからです。さらに、その後に訪れる利益のチャンスを自ら捨てることにもなってしまいます。

そこで、一時的なドローダウンとシステムの変調をどのように見分けるかが重要になってきます。

詳しくは拙著に書いていますが、ここではその基本的な考え方だけ述べると「数学的に偶然に損益がばらつく範囲を予測して、その範囲を超えた場合、システムに変調があったと考える」ということです。

このように数字で考えると、どのデータを監視していなければならないか(「指標」と言います)や、その値がいくつになったらポートフォリオを落とすか(「基準値」と言います)が、ハッキリします。そして、その場の感情や思いつきでブレないトレードができるようになります。


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

前回「無理無く、トレードを破たんさせないようにして、長期的に数多くトレード繰り返していくことが、システムトレードに適したやり方」と解説しましたが、そのために知っておかなければならいな重要ポイント「最大ドローダウン」が本ページのテーマです。

途中で資金不足に陥ったり、精神的なショックを受けてトレードを中断したりということが無いようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

それは、利用するシステムが最大どの程度のドローダウンを発生するかをあらかじめ予測しておき、その金額が自分の耐えられる額以内でなければ投資しないことです。複数のシステムを利用する場合は、それぞれのシステムの最大ドローダウン予測を足した金額で考えます。

この最大ドローダウンの予測方法はいろいろ考えられ、私の本でもいくつかの手法を解説していますが、ここではその基本的な考え方をお話しします。

それは、最大ドローダウの予測に、過去のデータをそのまま利用してはいけないということです。例えば、過去1年年間でそのシステムが発生したドローダウンが300pipsだったとして、「300pipsくらいのドローダウンなら我慢できそう」と考えて、そのシステムを利用することは危険です。どんな現象も、過去に起きたより悪い状況が、将来発生しないとは言いきれないことはお分かりでしょう。

そこで私は、確率論的に可能性としてあり得る最大ドローダウンを数学的な手段で割り出すことをお勧めしており、それを潜在的最大ドローダウンと言っています。最大ドローダウンの予測は、トレードを破綻させないための生命線ですから慎重に検討する必要があるのです。

ここからは、初心者向けの話題ではありませんが、潜在的ドローダウンの算出で間違えやすい点を指摘しておきます。それは、危険率の設定です。確率的な現象を予測する場合、その計算結果が間違う確率を織り込むのですが、その間違う確率が危険率です。

例えば、3つ以上のシステムを同時に利用する場合は、個々の危険率は1%くらいを使います。3つの場合は、ポートフォリオ全体として1%の3乗、つまり100万の1の危険率になるので、個々のシステムの最大ドローダウンの予測は間違っても、ポートフォリオ全体としては、予測した値を上回るドローダウンを経験する確率はごく小さくなるから1%でいいのです。

それに対して、一つのシステムだけで利用する場合、危険率は0.01%や0.0001%で計算する必要があります。

また、『使える売買システム判別法』でも紹介している、現代ポートフォリオ理論を利用して、組み込み比率を決める場合は、個々のシステムの危険率は、0.0001%を使う必要があります。このことは、以前のメルマガでも細かく書きましたが、間違えやすい点なのでご注意ください。

→以前のメルマガ記事
http://archive.mag2.com/0001170590/20110930150000000.html



FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

自動売買を始める時の注意点はいろいろありますが、ここではその中でも私が最も重要だと思うことについてお話します。

それは、マネーマネジメントです。その知識を持たずに、リアルトレードに手を出してしまうと、よほど運の良い人でない限り、トレードで利益を得ることはできません。そして結果として自動売買(システムトレード)に失望して、途中で止めてしまうことになり兼ねません。

特にミラートレーダーやエコトレFXのような選択型のツールを利用する場合は、トレード事態はシステム(ストラテジー)がやってくれますので安易に考えがちです。しかし、マネーマネジメントの基礎知識がないと、システムに問題が無くても、トレーダーが損をするようなことがあり得ます。つまり、システムを使いこなす技術が、どうしても必要になり、それがマネーマネジメントというわけです。

それでは、システムを使いこなすためには、どのような考え方が必要なのでしょうか?そのために、投資のプロであるシステムプロバイダーがどのようなトレードを目指して、システムを開発しているかを考えてみるのも一つの方法です。

経験豊かなプロは、毎回勝つようなトレードをめざしません。短期的なトレードの結果は偶然性に左右されやすいので、どれほど優秀なストラテジーを開発しても100%勝つのは無理だからです。しかし、長期的に数多くトレードすれば、おのずから実力が発揮されるため、長期的な結果を重視して開発します。また、たとえ90%の勝率でも、小さく多く勝って、たった1回の負けですべての利益分を失うようなトレードも意味がありませんから、勝率ではなく最終的に残る利益を最大にすることをめざします。

つまり、優秀なストラテジーは、個々のトレードの勝ち負けではなく、「長期的に数多くトレードをした最終結果として利益を得る」ことをめざして開発されているわけです。

そのような考え方で開発されたストラテジーの能力を最大限に引き出すためには、一時的に大きな投資をするような無理なマネジメントをしないことが大切です。無理無く、トレードを破たんさせないようにして、長期的に数多くトレード繰り返していくことが、システムトレードに適したやり方なのです。

マネーマネジメントの基本的な考え方については、以下のサイトに私のレポート『FX自動売買のマネーマネジメント入門』がアップされているので、ご参考にしてください。

http://mirrortradercom.net/downloads



FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

情報収集の一番一般的な方法として、googleやyahooなどのサーチエンジンから検索する方法もありますが、なかなか良質な情報にたどりつけないことも多いと思います。その原因の一つが、個々のサイトは特定の商品やサービスの説明が多く、シストレの全体像を解説するものが少ないからです。

シストレと一言で言っても、その中には様々なタイプがあるので、最初はその全体像を俯瞰するようなものを読んで、自分のやってみたいシステムトレードのスタイルを絞り込むことが大切です。それ以降自分の役に立つ情報だけをを集中的に情報収集すれば効率がいいわけです。そういう目的のために私が書いたのが、以下のコンテンツです。

『自分に合ったシステムトレードの始め方選び方』
http://www.fxjido.com/


ある程度自分の目指すシストレのスタイルが定まったら、次には最新情報の入手が重要になってきます。そのための一つの方法として、googleアラートが役に立つでしょう。これはgoogleの無料サービスで、特定のキーワードに関連する情報を逐次メールで知らせてくれるものです。例えば、「自動売買」や「FX システムトレード」などというキーワードを設定すると、毎日関連するサイトの情報が送られてくるようになります。キーワード検索ですから、あまり関係ない記事や、必ずしも良質とは言い難い情報も多いのですが、とにかく情報の速さとgoogleの膨大な情報量が魅力です。

http://www.google.co.jp/alerts


コミュニティーへの参加も、情報収集には欠かせません。分からないことを質問したり、自分の考えを公開して他の参加者の意見を聞いたりするのは、トレーダーとしての実力アップにとても効果的です。また、上級トレーダーをめざす方は、長く継続してトレードの経験を積むことも重要ですが、その間のモチベーション維持にも、コミュニティによる仲間作りは有効です。ここでは、その一例としてミラーとレーダーの公式コミュニティサイトを紹介しておきます。

http://mirrortradercom.net/


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

シストレに興味を持った方から、「どこから手を付けていいのか?」 という質問をよく受けますが、私は、できるだけ簡単なトレードツールを選んで、デモトレードをしてみることをお勧めしています。デモトレードとは、現実の現金を使わずに、仮想マネーで現実の取引に近い売買を体験できる、いわば疑似トレードです。多くのFX会社が無料で提供していますので、システムトレードを理解するためにいろいろと試してみることができます。実戦のFXではないので安心して、まずは「習うより慣れろ」というつもりで取り組んでみてはいかがでしょうか。

具体的には、プログラム経験の無い方はミラートレーダー、自分でシステムを作ってみたいという方はメタトレーダーがいいでしょう。どちらも、多くのFX会社が提供している業界標準のプラットフォームなので、情報が豊富です。システムトレードへの入り口として最適だと思います。

私の運営する「FXブログ システムトレード研究室」の以下のページに、各社のデモ口座とトレードツールのマニュアルへのリンクをまとめてありますので、良ければご利用ください。

http://www.k22fx.com/demo.html


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

ここでは、ソルバーの設定値について解説します。

拙著では、エクセルのソルバーを利用して、ポートフォリオの最適解を導く方法を解説していますが、「実際に自分の利用しているシステムでソルバーを利用してみたが、予想の値に収束しない。」という質問がよくあります。

このケースで一番多いのが、リスク額(図表8.7であれば$E$4セル)が大きすぎる場合です。例えば、3つのシステムのリスクが1000,2000,3000となっているのに、5000と設定されていると、おかしな計算結果になります。リスク合計だから、個々のシステムリスクよりは多くなるだろうとイメージして、合計をそれ以上の値にしているようなのですが、それは誤りです。

ポートフォリオ理論は、それぞれの組み込み比率を変化させて、同じ投資額に対するリスクを小さくする(+リターンを増やす)のが目的なのですから、個々のシステムリスクより低い値を設定する必要があります。

様々なポートフォリオを試す中で分かってくるはずですが、最初の内は、ご自分で図表8.5のように、縦軸がリターン、横軸がリスクの図を書いて、その中に実際のシステムの値をプロットしてみるとイメージがつかみやすいと思います。このようにして、効率的フロンティアがおおよそどのような値かが予測できれば、それに沿った値を設定できるので、間違うこともなくなります。また、そこから大きく外れた解が示された場合には、どこかに誤りがあることも発見しやすくなるでしょう。


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

ここでは参考文献についてお話します。

現代ポートフォリオ理論(MPT)の勉強をもっと深くしてみたいが、良い入門書はないか? という方には、私は根岸康夫著『現代ポートフォリオ理論講義』をお勧めしています。

「日本一わかりやすいMPT」と謳っているように、本来難解なPMTを図とグラフで懇切丁寧に解説してます。数式も非常に平易なものだけを扱っているので、この手の本としては、破格に読みやすいものになっていると思います。

拙著では、分散投資と効率的フロンティアを中心に説いていますが、MPTの他の理論、例えば資本資産価格モデル(CAPM)、アルファ、ベータ、なども丁寧に解説されているので、投資の数学的分析に興味のある方には、参考になるでしょう。

ただし、一つ気をつけていただきたい事として、リスクの値に標準偏差を使っている点があります。PMTでは一般的な考え方ですが、拙著を先に読まれた方は、リスクは最大ドローダウン(DD)と覚えていると思います。

実は、このリスクは最大DDとするのは、拙著独自の考え方です。実践的なマネーマネジメントでは、標準偏差では、危険率が大き過ぎるために、あえて最大DDをリスクとした上で、MPTの理論を応用しています。



FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

ここでは、相関係数の考え方について解説します。『使える売買システム判別法』のP267~は「相関係数」を0という前提で、書いています。このあたりの事情について、拙著では詳しく説明せずに、ただ結論だけ「0を前提にする」と書いているので、不安になる読者の方が多く、質問が多いところです。

「実際には0ではないはずなので、相関係数を求めて、それを加味して計算すれば、もっと正確なポートフォリオが計算できるのでは?」と考える方が多いのですが、実はそうではありません。

ここで言いたいことは、「0と設定した理論上のこと」を解説しているのではなく、「0と設定する方が実践的」ということです。

実は、正確にシステムの相関を見る良い方法はありません。あえて相関係数を求めるなら、1日とか1時間のような期間損益をエクセルに並べて、相関係数を計算する方法もありますが、データ処理が複雑な割には、あまり正確なことが分かりません。設定した期間の中で、データが丸められてしまうためです。

それでは、相関係数は計れないのかというと、そうでもありません。組み込まれているロジック(売買ルール)が違えば、実用上は相関係数がほぼ0と仮定しても、大きく間違いがないことも分かっています。

そのため、拙著では、
・相関性の低い(無い)ものを選び
・その上で、係数は0として分析
すれば、実用上問題のないポートフォリオが組めると書いているわけです。

相関係数の低いシステムを選ぶ方法としては、短期(一回一回)のトレードデータを見比べて、エントリー(仕掛け)やクローズ(手仕舞い)のロジックが違うものを使うのが基本です。また、同じシステムで通貨違いというのは、できるだけ避けた方が良いでしょう。通貨は連動して大きな値動きをすることがあるからです。

勝率の高いものと、低いものの組み合わせなども有効です。勝率というのは、組み込まれているロジック(売買ルール)の違いで決まります。つまり、勝率が違うシステムは、相関性も低いと考えられるわけです。



FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

ここでは、現代ポートフォリオ理論を利用する場合の、適切な投資規模について解説します。拙著では264頁の「ある程度投資規模が大きくないと効率的フロンティアが利用できない・・・」の箇所にあたります。

実はポートフォリオ理論に関しては、この部分が一番間違えやすく、また質問が多いところです。私の経験上言うと、ここを理解していただくためには、本書のそれまでのポートフォリオの組み方、すなわち個々のシステムのリスクを、個々人のリスク許容度まで足していく・・・という考え方を一旦忘れた上で取り組むのが良いと思います。

それは、現代ポートフォリオ理論は、全く違った前提で考えられた理論だからです。その前提というのは、投資額はいくらでも細かく設定できる、というものです。つまり、トータル1000ドルの投資ができるとすれば、それをAシステム234ドル、Bシステム500ドル、残りをCシステムに投資するという割付(その分割の割合を組み込み比率といいます)が可能であるということをイメージして作られた理論だということです。

しかし、実際のFXや先物、CFDなどでは投資単位が決まっています。しかも、その額が大きいので、選んだストラテジーに234ドルの売買をさせるといった、細かな投資額の設定ができないわけです。たとえば、FXで言えば一般的に1万通貨単位が多いのはご存知だと思います。

したがって、例えば1万通貨に対して1000ドルのリスクがあるシステムを利用する場合、リスク許容額が10万ドルの人なら、1%単位の細かな組み込み比率のコントロールができますが、10万ドルまでのリスクを許容できるといういう人はあまり多くないでしょう。1万ドル程度のリスク許容額であれば、10%以内の誤差はありますが、何とかポートフォリオが作れることになります。

したがって、現代ポートフォリオ理論を実践で利用する場合は、最初に効率的フロンティア上のリスク金額を割り出します。そして、次にそのポートフォリオのリスク額を、自己のリスク許容額を割り算して、組み込み比率をどの程度まるめて利用することになるかを知ることが必要です。例えば先ほどの例で言うと、1000ドルを1万ドルで割ると、10%という結果になりますね。

この値が、ポートフォリオ作成の精度になります。あまり大きいと効率的フロンティアからズレてしまうので、ポートフォリオを作る意味がなくなります。経験上、最悪でも15%以下にならないと効果的なポートフォリオにはなりませんので、ご注意ください。



FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

現代ポートフォリオ理論を使う上での、リスク額(最大ドローダウンの予測)について、拙著の他の部分では、リスク額の算定に危険率を1%としていますが、現代ポートフォリオ理論の計算に利用する場合は、それでは危険率が大きすぎます。100万分の1(0.0001%)程度で計算する必要があります。

拙著の他の部分で危険率1%を使っている理由は、3つ以上のシステムを並行して利用することを前提にしています。つまり、3つのシステムが同時に最大DDを発生する確立は、1%x1%x1%=0.0001%になると考えられます。したがって、3つのシステムのリスク額の合計を上回る最大DDが発生する確率は十分に低いと考えられるわけです。その結果として、資金管理上安全なボトムラインが確保できるわけです。

しかし、現代ポートフォリオ理論では、利用するリスクはそのままポートフォリオ全体のリスク額として計算結果に反映されるため、最初から危険率を0.0001%にして計算しておかないと、最大DDの予測を誤る可能性があります。

そこで、拙著261ページ最終行に、上記のことを説明したのですが、ほんの1~2行であまりに簡単に書いてあるので、見逃してしまう場合があるようです。どうぞご注意ください。


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
あるシステムを使用していて、システムがポジションを持ってくれないと、中々利益が伸びず焦ってしまいます。急に売買回数が減った場合、システムの変調と捉えて、システムを変えても良いものなのでしょうか?

【回答】
一般に売買システムは、レートの変動が小さな時期は、売買回数が少なくなります。逆に大きな変動を繰り返す時期は、多くなるのですが、それはシステムが正常に機能しているということです。変調ではありません。チャンスが少ないときは、あまり仕掛けない(エントリーしない)という、当たり前のことをしているわけです。

私は、1ヵ月に一度はシステムを見直します。変調でなくても、もっと有利(リスクが小さく、リターンが多き)なシステムがあれば、それを採用するために、変調していないシステムを落とすこともよくあります。

もっと頻繁に見直す人も、よりじっくり待つ人もいますが、経験上、あまり短期間でシステムを入れ替えるのは、労力の割には効果が小さいようです。

私も経験がありますが、システムがなかなかエントリーしなくたると、じれったいものですね。ある程度大きな(多くのシステムを利用している)ポートフォリオを持てるようになると、取引回数が増えて面白くなっていくのですが・・・ここは我慢して資金を増やすしかありません。MT4なら1000通貨単位で売買できるFX会社があるので、比較的小さな資金で多くのシステムを採用することができます。ミラートレーダーでは、そのようなFX会社はまだありません。



FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
統計学を本格的に学びたいと思うようになりました。数学も不得意な初心者ですが、どのような本からスタートすればいいでしょうか?

【回答】
私は、本当の基礎からという方には、小島寛之著「完全独習 統計学入門」、鳥居泰彦著「はじめての統計学」の2冊をお勧めしています。

どちらも、統計学の知識の無い読者を対象に、基礎から丁寧に解説されている良書です。一足飛びに理解しようとせず、楽しみながら時間をかけて、確実に一つずつ理解していくようにしてください。この2冊の内容が、本当に理解できれば、統計学というものがかなり分かってくるはずです。

しかし、統計学は独学がとても難しいことは頭に入れておいてください。学習を継続する一案として、同じような興味を持つ友人を作ることをお勧めします。モチベーションの維持や、教えられたり教えたりする中で理解を深めていく効果があります。

もし、近くによい方がいなければ、シストレ関係のコミュニティーで、ご自分の勉強の状況や疑問点を、投稿してみてはいかがでしょうか?例えば、1章読破毎に感想や残った疑問をトピックとして投稿していくなども良いと思います。学習のペース作りや良い仲間作りができるかもしれません。

そのような目的に適したサイトとして具体的には「ミラートレーダー公式コミュニティー」http://mirrortradercom.net/があります。私の本の読者が多く参加していますので、統計学の話題には反応がいいのではないかと思います。


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
ミラートレーダーの「ストラテジーを追加する」「アドバンス」メニュー にある「ストップ」を、自分で設定することで、リスクをコントロール(小さく)しても良いのでしょうか?

【回答】
最近追加された機能なので、max positionsと同様に、この件についての質問は多いです。

システムトレードでは、ストップ注文をエントリーの際に自動的に設定するのが定石になっていますが、その設定はなかなか難しいです。

小さい値の方がリスクが少なくて良いというものではありません。その場合は、僅かなレートの変化で簡単に損切りしてしまって、損ばかりすることがあるからです。それでは、大きな値が良いかというとそうでもなく、ご存知のように最大ドローダウンが大きくなってしまいます。

そこで、その値の最適値を求めるのが、システム開発者の腕の見せ所になっています。(システムを開発する際の「最適化」と言うステップで行います。)

結論として、システム開発のプロが長年の試行錯誤の結果行き着いたストップ注文の値を、初心者が変えてしまうのは、あまりお勧めできません。そのシステム本来の能力が発揮できなくなる可能性が高いからです。

※ もし、どうしても自分なりに設定して自動売買したいのであれば、その場合、ストラテジーカードのデータはあてになりませんから、その設定でデモトレードをして、自分自身で得たデータを使って性能を分析してみる必要があります。ある程度スキルのあるシステムトレーダーや、将来自分自身でシステムを開発してみたいという方なら、そういう実験をしてみるのも面白いかもしれません。

拙著で紹介している考え方では、あくまで「勝てるシステム」を選んだ上で、リスク(最大ドローダウン)の計算をするという順番です。設定値を変えた場合は、その「勝てるシステム」という前提が崩れることを忘れないでください。それを確かめるためには、※のような方法で、再度システムの有効性を確認する必要があります。

FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
最近ミラートレーダーに新機能「MaxPositions」が加わりました。ストラテジーの最大ポジションを調整できるようですが、こういったもので保有ポジションに制限をかけることは、そのストラテジーの有効性を変化させてしまうことにならないでしょうか?

【回答】
システムのタイプによりますが、一般論としては、「有効性を変化させてしまう」と考えて良いと思います。したがって、この機能を利用する場合には、ストラテジーカードのデータを分析してシステムの性能を判別ことができません。

システム本来のマックスポジションより少ない数を設定する場合は、デモなどでフォワードテストをして、そのデータを利用して分析することをお勧めします。

因みにMaxPositiosについては、「ミラートレーダー公式コミュニティ」でも話題になっているので、そちらもご参考にしてはいかがでしょうか。

http://mirrortradercom.net/node/41

FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
勝率の変化による変調検出で利用しているニ項分布はn回の独立した試行が前提だと思います。しかし、トレンドフォローのシステムなどでは、市場環境によっては連勝、連敗が多く発生するような気がします。そのようなタイプのシステムでは、独立試行を前提として考えることに問題はないのでしょうか?


【回答】
システムトレードの結果を「独立試行」と考えるべきか否かという問題ですが、シストレの教科書に出てくるようなごく単純なシステムであれば、私も、「連勝、連敗が多く発生するような気がします。」に同感です。

ただし、プロが作ったシステムではそう易々と連敗しないように、より複雑なロジックを組みますから、必ずしもそうはなりません。
また、独立ではないと考えて、勝率の変化に合わせて判断基準を変えていくと、結局裁量の要素が入り込むスキができてしまいます。
それならばいっそ、複雑なロジックとランダムな為替レートの動きの結果としての損益パターンは、毎回独立であると仮定してみた方が実用的な場合が多いのです。

トレードを統計学を利用して分析・予測するためには、現実の事柄を一旦数学的に表せる形に「当てはめる」ことが必要ですが、この過程で、どうしても誤差がでます。もちろん、できる限り無理な「当てはめ」をしない、つまり現実に近い数学的仮定をすることが重要ですが、分析や予測ができることの代償として、ある程度の誤差を許容することも同時に重要なのです。


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
業者からEAを購入して自動売買をしていますが、その業者が公表しているフォワードテストの結果と、自分が実際に行ったトレード結果が異なるのはなぜでしょうか?

【回答】
様々な原因が考えられますが、一般的に多いのはFX会社の違いやトレードの僅かな時間差により、執行レートが個々の売買毎に違うのが原因です。このような問題はFXの構造上しかたのないことです。更に言うと、例えば二人のトレーダーが同じFX会社、同じEAを利用していても、ネットワークやPCの処理による時間差を完全に無くすことはできませんから、(特にボラティリティの高い市場環境の時に)レートが予め設定しているスリッページを超えるほど大きなものであれば、一方はエントリーして、一方はエントリーしないという大きな差を生むことすらあるわけです。

MT4など多くの開発型システムトレードツールでは、スリッページの設定ができるので、意識的に多少のレートの差は許容してエントリーすることを優先するのか、レートを重視してそれ以上にスリップした場合にはあえてエントリーしないのかを選ぶことができます。

ミラートレーダーなど、システムを選ぶだけの選択型トレードツールを利用しているユーザーには、そのような事情が分かり難くいため、公表されているフォワードテストと自分の実トレードの結果が食い違う点に気づいて、不安に感じる人もいます。

そのようなレートのスリップはランダムに発生するので、悪いときばかりでなく、有利な結果になることもあります。したがって、ある程度気にしないことも必要なのですが、やはり売買したいタイミングに、売買したいレートで取引できるのが理想です。

その理想に近づけるためには、ユーザーが利用しているトレードツールを、より流動性の高い市場に、より高速な通信手段で繋ぐことが重要です。そのための手段がブリッジと呼ばれるものです。したがって優秀なブリッジを持っているFX会社ほど、上記のような問題が小さいということが言えます。


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
ご著書に、「資金管理を誤ると、システム自体は利益を出していてもトレーダーは利益が得られない」とありますが、これはどういうことでしょうか?

【回答】
システムトレードは売買システム(EA,ストラテジーなどとも言う)さえ優秀なものを使えば勝てる、というわけではありあせん。

良いシステムを選んで自動売買をすると、利益と損失を繰り返しながら徐々にトータルとしては資金が増えていきます。つまり、利益を得るためには、途中で損失に耐える必要があります。ところが、しっかりした資金管理の知識が無いと、実力より大きな投資をしてしまい、結果として耐え難い額の損失を出してしまいます。結果、トレードを途中で止めることになるわけです。

トレードを止めるということは、その時点の損失を確定し、なおかつその後に訪れる利益のチャンスを失うということですから、結果として利益を得られないでトレードが終わります。しかし、その時に利用していたシステム(ポートフォリオ)の損益をその後も見続けていると、数ヶ月後には結局ドローダウンで失った資金を回復し、更に利益を積み上げているということがあります。

これが、システムは利益を出していても、トレーダーが利益を得られない典型的な例です。それほど資金管理は重要なのです。

先日「ミラートレーダー公式コミュニティー」に、マネーマネジメント(資金管理)の基本について書いたレポートを寄稿したので、そちらもご参考にしてください。
http://mirrortradercom.net/downloads


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
 『使える売買システム判別法』P267~では「相関係数」が0という前提で記載されていますが、実際にシステムを組む場合には0にならないと思います。2つのシステムの相関を調べる方法を教えてください?
 
【回答】
このあたりについて拙著では詳しく説明せずに、結論だけ「0を前提にする」と書いているので、不安になる読者の方が多く、質問も多いところです。

ここで言いたいことは、「0と設定した理論上のこと」を解説しているのではなく、「0と設定する方が実践的」ということです。

実は、正確にシステムの相関を見る良い方法はありません。あえて相関係数を求めるなら、1日とか1時間のような期間損益をエクセルに並べて、相関係数を取る方法もありますが、データ処理が複雑な割には、あまり正確なことが分かりません。設定した期間の中で、データが丸められてしまうためです。

それでは、相関係数は計れないのかというと、そうでもありません。組み込まれているロジック(売買ルール)が違えば、実用上は相関係数がほぼ0と仮定しても、大きく間違いがないことも分かっています。

そのため、拙著では、
・相関性の低い(無い)ものを選び
・その上で、係数は0として分析
すれば、実用上問題のないポートフォリオが組めると書いているわけです。

相関係数の低いシステムを選ぶ方法については、
以下のメルマガ記事もご参考にしてください。
http://archive.mag2.com/0001170590/20110708150000000.html

FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
システムの分析は毎日やる必要がありますか?

【回答】
1)最も重要なのは、システムの取り下げのタイミングを逃さないことです。そのための変調検出は、自動売買をしている間は少なくとも毎日1回は行う必要があります。一度変調したシステムでは、その後急激に損失を膨らませるケースが多いので、それを最小限に抑えることが重要だからです。ただし、スキャルピングのように頻繁にトレードを繰り返すHFT(High Frequency Trading)の場合は、もっと頻繁にチェックする必要があるでしょう。

2)利用するシステムを探すことは、必ずしも毎日でなくてもかまいません。私の場合は、毎月末に分析をして、ポーフォフォリオを組み替えることにしています。この場合でもHFTでは、もっと頻繁にポートフォリオを組み替える方が、良い結果になります。多くのシステムを利用するようになると、どうしても分析の手間が増えてくるので、ご自分が割ける時間との兼ね合いで、システム分析の間隔を調整すれば良いでしょう。

初めてシステムトレードにチャレンジされる方のために補足を2点述べます。

・最初にトレードを始める時には、納得できるポートフォリオを作り、更にその後のシナリオをイメージした資金管理(マネーマネジメント)を計画できようになるまで、じっくり時間をかけて準備をすることが大切です。

・また、自動売買をスタートしてからも、初心者の内は毎日、トレード結果やその時点でオープンしているポジションの状況などが、自分のイメージどうりになっているか、想定内の資金変動に納まっているかなどをチェックする必要があります。


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
システムの選別のために統計分析をしても、最終的にはスプレッドなどがあるため、分析結果は不正確なものになってしまうと思います。分析の際には、スプレッドやスリッページをどのように扱うべきでしょうか? 

【回答】
結論から言うと、スプレッドもスリッページも含んで、システムの実力と考えます。

私の本で紹介している分析手法では、最終的にシステムが生み出す損益パターンを分析します。この損益は、スプレッドもスリッページも含んで実際に口座にお金が入った(または出て行った)金額です。そうでなければ、いくら分析しても、それは理論上(空想)の話になってしまうからです。

スプレッドやスリッページを含まない(理論上の)データや、有利なスプレッドで成績を公開しているシステムもありますので、注意して、その差額を差し引く必要があります。

拙著では、システムも市場もまとめて一つのブラックボックスと考えて、そこから出てくる損益だけを元にシステム評価をする手法を説いています。その際に、スプレッドもスリッページも、そのブラックボックスの中に含めて考えてしまうわけです。


FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
現代ポートフォリオ理論について、『使える売買システム判別法』では、「ある程度投資額が大きくないと効率的フロンティアが利用できない」と書いています。具体的に、最低どのくらいの投資額が必要なのでしょうか?

【回答】
マイクロロット(1000通貨単位)が使えるブローカーなら、20~30万円の投資額で、なんとかギリギリ拙著で紹介したようなポートフォリオが作れます。1万通貨単位であれば、その10倍程度が必要な額です。
 
このことを定量的に考えるためには、拙著283ページ~の「最適解の調整」に重要な解説が載っています。

ここで示している例では1万通貨単位なのでは、5万ドルのリスク許容度で44%の組み込み比率を40%に丸めざるを得ません。同じリスク許容度で、マイクロロットなら44%の組み込み比率をそのまま設定できるのでより精密なポートフォリオになります。また、逆に5000ドルのリスク許容度でも、マイクロロットならリスクも1/10になるので結果として10分割できて、拙著の例と同じように10%刻みで設定できます。

この刻みが大きいと、計算した組み込み比率と、実際に設定できる組み込み比率の差(丸め)が大きくなってしまい、効率的フロンティアから外れてしまいます。これが、「ある程度投資額が大きくないと効率的フロンティアが利用できない」理由です。

ここで例えば30万円を3500ドルと考えてマイクロロットを使うと、7分割可能ですから14%刻みで組み込み比率をコントロールできることになります。

実際に利用するシステムのリスク額は、もう少し小さなものが多いので、もう少し細かく刻めますが、マイクロロットでもリスク許容度20~30万円くらいが現代ポートフォリオに基づいた分散投資ができる、なんとかギリギリの線でしょう。

 

FX自動売買のFAQ:目次へ

*

2011・10・01

【質問】
ご著書にポートフォリオに組み込むシステムは相関性が低いものを選んだほうが良いとありましたが、システムの相関性はどう判断すればいいでしょうか?

【回答】
例えば1日とか1時間のような期間損益をエクセルに並べて、相関係数を取る方法もありますが、操作が複雑な割には、あまり正確なことが分かりません。設定した期間の中で、データが丸められてしまうためです。

そのため、短期(一回一回)のトレードデータを見比べて、エントリー(仕掛け)やクローズ(手仕舞い)のロジックが違うものを使い、その上で相関係数は0としてポートフォリオを組み立てれば、多くの場合問題ありません。

また、同じシステムで通貨違いというのは、できるだけ避けた方が良いでしょう。通貨は連動して大きな値動きをすることがあるからです。

勝率の高いものと、低いものの組み合わせなども有効です。勝率というのは、組み込まれているロジック(売買ルール)の違いで決まるからです。


FX自動売買のFAQ:目次へ


*

2011・07・01

【質問】
3ヶ月程度の短期で見ると成績が良くても、そのシステムが登録されてからの長期(例えば2年)の通算損益を見るとマイナスになっているものがあります。このようなものは、利用する価値のあるシステムと考えていいでしょうか?

【回答】
例えばミラートレーダーのユーザーが、損益でシステムの能力を見る時は、あまり長期より過去3~6ヶ月の方があてになります。その根拠は、拙著『FX自動売買・ガチンコ投資必勝技』の中で、相関係数という指標を利用して示しています。

ただし、どれほど良い指標でも、それだけで選ぶのは危険です。これも拙著で強調している点ですが、システム分析の各手法はあくまで一つのフィルタと考える必要があります。できる限り多くのフィルタを使って絞り込むことで、それぞれの手法の欠点を補えるからです。

損益というのは直感的に分かりやすいため、システム分析によく利用される指標ですが、拙著の分析でも分かるように、あまり正確なものではありません。

その他に重要な注意点を2つ付け加えておきたいと思います。

注意点1)
3~6ヶ月というのは、損益を見るときのパラメーターですから、他のフィルターでは別のパラメーターを使う必要があります、例えばPFを見るときはトレード回数だったり、長期の安定性を見るときは期間を12ヶ月や6ヶ月以上の実績を規定するなどです。単に3ヶ月のデータだけ見ればいいと言っているのではなく、損益で判断する場合はそうだということです。

注意点2)データの安定性にも注意が必要です。調整期のデータはあてになりませんので、その間は分析するデータからはずさないと、判断を誤ることになります。そのことについては、以下のブログ記事もご参考にしてください。

「FAQ:システム分析に利用するデータの「安定」を判別する基準は?」


FAQに戻る

*

2011・07・01

【質問】
MT4でシステムのプログラミングをしています。あれこれと試している内に、有効と思われる仕掛けのパターンを見つけたのですが、これが本当に有効なのか、偶然に良い結果だったのかを判断する良い方法はありますか?

【回答】
このような問題に結論を出すために、統計学では分散分析という手法を使います。例えば、元は30回中5回は有効に機能したロジックを改善したら30回中15回うまく機能したという場合に、それは偶然に起こったのか、それとも偶然とは考え難いのか、つまり本当に改善したのか、ということを検定するわけです。偶然とは考えに難いということを統計学では、「有意」などと表現します。
分散分析の中で、2つの事象を比較する場合にはエクセルの関数にもあるT検定が便利です。具体的な計算方法は、拙著「使える売買判別法」などをご参考にしてください。

ここでは、もう一つ別の方法として、簡易的ですが直感的に分かりやすい母比率の信頼区間を利用した判別法について話します。母比率というのは、母集団の比率の意味で、実際の実験で得られた確率から、大元にある母集団の確率を予測する手法です。つまり、母比率を計算することで、ある確率で正解するロジックの実力を予測しようとするわけです。例えば、30回中に5回正解を導いたロジックの実力はどのくらいの正解率かを信頼度95%で予測すると、以下のような計算式になります。

母比率の上限値=5/30+1.96*sqrt((5/30)*(1-5/30)/30)=30%
母比率の下限値=5/30-1.96*sqrt((5/30)*(1-5/30)/30)=3%
(30になっているところがデータ数、5になっている部分が正解数です。)

つまり、30回中5回の正解率だったロジックの真の正解率は3%から30%の間であろうということです。サンプル数が30と少ないので、予測の範囲がかなり広くなっています。つまり、30回程度のサンプルでは、あまりはっきりしたことが言えないという意味です。

ここで、同じ計算式で、30回中15回について計算すると

母比率の上限値=15/30+1.96*sqrt((15/30)*(1-15/30)/30)=68%
母比率の下限値=15/30-1.96*sqrt((15/30)*(1-15/30)/30)=32%

この2つの母比率(の範囲)を比較すると重なっていません。前者の最大の予測30%より、後者の最小32%の方が大きいわけですから、この2つのロジックは全く異なる実力を持ったものだということになります。つまり、同じものが偶然に異なる結果を出して、改善して見えたのではないということが高い確率で言えます。

こうい場合は、自信を持って改善後のロジックを採用していいでしょう。逆に、この範囲が重なっていれば、たまたま改善して見えた可能性があるということです。

実験で得られた確率はあくまでサンプルですから、それを鵜呑みにするのではなく、母比率の信頼区間を推定してみることが重要です。この計算式は、さほど複雑なものでは無いので、覚えておくと、いろいろな局面で、判断の役に立ちます。ご参考にしていただければと思います。


---補足:母比率が重なってしまった場合はどうするのか?---

トレーディングシステム開発の実務では、改善の証明ができないからといって、そのまま不採用ということにはなりません。なぜなら、重なった場合の結論は、「改善しているとは言えない」というものだからです。これは、改善していないということではなく、逆にいうと改善を確信できなかっただけなのです。(このあたりの入り組みは統計学独特の考え方で、少々分かり難いところです。)そこで、改善前、改善後両方のロジックで並行してフォワードテストを継続して、サンプル数を増やします。

例えば、30回のトレード結果(サンプル)で変更前が10回、変更後が16回の場合は、改善の判別がつきませんが、120回のトレードでも、新しいロジックが同じ確率で機能するとなれば、修正前の上限値42%より修正後の下限値が44%と高いため、改善したと考えることができます。使うサンプルデータの数が増えれば増えるほど、微妙な差を検出できるようになるところがポイントです。

30サンプルの計算式
・改善前
母比率の上限値=10/30+1.96*SQRT((10/30)*(1-10/30)/30)=50%
母比率の下限値=10/30-1.96*SQRT((10/30)*(1-10/30)/30)=16%
・改善後
母比率の上限値=16/30+1.96*SQRT((16/30)*(1-16/30)/30)=68%
母比率の下限値=16/30-1.96*SQRT((16/30)*(1-16/30)/30)=32%

120サンプルの計算式
・改善前
母比率の上限値=40/120+1.96*SQRT((40/120)*(1-40/120)/120)=42%
母比率の下限値=40/120-1.96*SQRT((40/120)*(1-40/120)/120)=25%

・改善後
母比率の上限値=64/120+1.96*SQRT((64/120)*(1-64/120)/120)=62%
母比率の下限値=64/120-1.96*SQRT((64/120)*(1-64/120)/120)=44%

前回の例のように大きな改善であれば、30回程度のサンプルでも判別ができますが、経験上は30程度のサンプルで分かるほどの大きな改善には、なかなか恵まれません。そういう意味で、統計学的に確信がもてるような検証をしながらシステム開発をしようとすると、かなりのサンプル数が必要で、そのための時間もかかることになってしまいます。細かなロジックのアイデアやパラメータの修正は日々思いつくのに、その有効性の評価に何ヶ月もかかってデータを集めるのは、じれったく感じるかもしれません。

しかし、私の経験を通じて言えることは、間違った改善をしてしまうことが一番恐ろしいことだとということです。本当は何の改善もしていないのに、実験でたまたま良い成績を出したロジックを採用してしまって、後で痛い目に合うことは避けたいものです。

システム開発は、日々改善の積み重ねですから、「本当に改善したのか否か」の見極めが不十分だと、無意味な変更ばかりを繰り返してしまう危険性があります。山の中で同じ道をぐるぐると巡ってしまうような出口のない作業になってしまうのです。システム開発をしている人は、誰しも一度はこのように、良いように思ってさまざまなロジックを組み合わせたが、結局何が良かったのか悪かったのか、そもそも以前より進歩しているのかそうでないのかも、さっぱり分からなくなってしまった、という経験があるのではないでしょうか?

歩みは遅くとも、確実に階段を一歩一歩上っていくようなシステム開発をするための一つの方法として、統計学の利用は有効です。


FAQに戻る

*

2011・07・01

【質問】
裁量トレードでは米国雇用統計やクリスマス相場では、トレードを止めることが多いようですが、システムトレードでもそのようにすべきでしょうか?そのような判断を加えると、システムトレードに裁量の要素を加えてしまうことになるように思います。

【回答】
一般的に重要な経済指標の発表時やクリスマス相場では、大きな値動きが発生したり、市場参加者が極端に減少して相場が飛びやすくなったりします。偶然性の影響が大きく受けるわけです。そのため、その間は一旦トレードを中止して様子見をするトレーダーが多いのは事実です。

システムトレーダーが、このような判断をすべきか否かという問題は、何十年も前から、見解が分かれているところです。それぞれのスタイルがあって良いと思いますが、私は「止める派」です。また、毎年同じタイミング(例えば指標の発表時)に同じ対応をすると決めて、それを実行していれば、100%のシステムトレードと言って良いと思っています。

トレードを止める理由を一言で言うと、そのような期間のトレードは期待値が低下し、リスクが増えるからです。つまり不利な投資になると考えるからです。以下で、もう少し詳しく述べます。

このような相場の特徴は、短期間の内に大きくレートが動くことと、それが偶然性による影響が大きいということです。つまり、トレーディングシステムの判断は、当たるも八卦当たらぬも八卦に近い状態になります。このような環境下でのトレードを100回、1000回と行った時の損益の確率分布を予想すると、期待値(平均値)は0に近くなり、リスク(標準偏差)は通常より大きくなるはずです。

優秀なトレーダーは、期待値がプラスで、許容範囲内ぎりぎりのリスクでトレードしているはずですから、この期間では期待値は0近くまで低下し、リスクも許容範囲を上回ってしまう可能性が高いというわけです。


FAQに戻る

*

2011・05・31

【質問】
FXのシグナル配信を利用していますが、自分の裁量で売買をしないという意味では、システムトレードも同じだと思います。シグナル配信に対するシストレのメリットは何でしょうか?

【回答】
シグナル配信とは、専門のシグナル配信業者(シグナルプロバイダー)や証券会社が、売買のタイミングやポイントをメールなどで教えてくれるサービスです。

ご指摘のように、自分でシステムを開発しない、いわゆる調達派のシステムトレードと、考え方は似ています。ミラートレーダーやエコトレFXのような選択型のシストレツールでは、システムプロバイダーからのシグナルをネットワークを介して受け取り、それに基づいて自動的に為替の売買をするしくみになっていますので、構造的にも非常に近いといえます。
そう考えるとシグナル配信とシストレの違いは、売買を人が行うのか、システムが自動的に行うのかの違いだけと見ることもできます。

したがって、シグナルを受け取っても、最終的に売買の判断は自分自身でしたいという方には、シグナル配信が合っています。あくまでシグナルは、情報の一つという考え方です。

それに対して自動売買では、シグナルの発生から売買、損益の確定までの全てが自動的に行われますから、手間がかからない、24時間のチャンスが生かせる、細かなデータの記録ができて後の分析に便利などのメリットがあります。

その他に、レベルの高いシグナルが数多く無料で提供されていることも、市販の自動売買ツールが支持されている理由になっています。例えば、ミラートレーダーやエコトレFXでは、数百種類のシグナルが無料で利用できますから、シグナル配信を元に手動でトレードするのに比べて、はるかに多くのシグナルを並行して利用できます。つまり、安全性の高いポートフォリオを、低価格で作ることができるというわけです。

FAQに戻る

*

2011・05・30

【質問】
「使える売買システム判別法」では、損益パターンが正規分布していることを仮定していると書いていますが、現実には正規分布とは考えられないような損益パターンの売買システムもあるのではないでしょうか。その場合、紹介している分析手法は有効なのでしょうか?

【回答】
このご質問は、システムトレードに限らず、統計学を現実の事柄に応用しようとする人は必ずぶつかる問題です。統計学は、元々実践的な応用を目的として発展してきた数学の分野ですから、初めからこの問題は、いろいろと議論されてきています。

どんな現象の確率分布も完全には数学的に表せるような、きれいな分布には一致しないのは事実です。私自身も、様々なタイプのトレーディングシステムの出す損益パターンがどのような分布になるかを研究してきましたが、正確には正規分布とはいえないものが多くありました。それは、システムのタイプによっても変わってきます。

このような場合、実務的には「正規分布と仮定して、実用で役に立てば、あえて誤差があることを覚悟の上で利用する」という立場をとることがあり、本書はその立場で書いています。ただし、その場合どのようなリスク(間違う危険性)があるかを良く知った上で、注意しながらトレードに利用するということです。詳しくは拙著「使える売買システム判別法」のP132「統計的手法の限界も知ってうまく使う」で解説しています。

初めて統計学に接する方は、統計学で何でもわかることを期待してしまい、同時それが完璧でないことに失望しがちです。実際には、分析の経験を積む中で、そのような限界とうまく付き合いながら、統計学を役に立てていく術を覚えていくことが重要なのです。

因みに正規分布か否かを知るためには「正規性の検定」ということをします。また、正規分布をしない事柄を扱うために、「ノンパラメトリック統計」という分野もありますので、ご興味があれば調べてみるといいでしょう。

FAQに戻る

*

2011・05・30

【質問】
「使える売買システム判別法」(161ページ)に「システムの性能が安定してきたと判断したため、その時点からのデータを分析に利用した」という意味のことが書いてありますが、この「安定」はどのような基準で調べるのでしょうか?

【回答】
「安定」という言葉は、ここではシステムの売買ルール(ロジック)やパラメーターが変化しなくなってきたという意味で使っています。分析した後にロジックやパラメーターが変わって、いわば別のシステムになってしまっては、分析の意味が無いからです。

開発者によるロジックやパラメーターの修正、つまりシステムの調整は稼動直後にされることが多く、その期間はバラバラですから、それが終わるタイミングを見極める必要があるわけです。つまり、分析する価値のあるデータが出るようになってきたことを確認するということです。

この「安定」というのは、決して「利益がでるように安定してきた」という意味では無い点に注意してください。それ(システムの実力)については、そこで得たデータを利用して、分析・推定する必要があります。

それでは、どのように「安定」を知るかですが、ある程度実戦経験を積んでくると、自然に「まだ調整しているかな」などいうことが、直感的にも分かるようになってきます。

定量的には、勝率の変化が無くなることや、トレード頻度が一定してくることで安定を見極めます。例えば、勝率であれば、変調の検出で利用している方法と同じように、勝率のばらつきが確率論的にあり得る範囲の中に収まるようになってくれば、システムが安定してきたと判断します。


FAQに戻る

*

2011・05・30

【質問】
「FX自動売買ガチンコ投資必勝技」を購入しましたが、数学的な手法でトレードする方法について、もっと深く知りたくなりました。ブログに載っている「使える売買システム判別法」に興味があるのですが、この2冊の違いは何でしょうか。

【回答】
『使える売買システム判別法』は『FX自動売買ガチンコ投資必勝技』では物足りないという上級者向けの本です。より複雑な分析手法や、統計学的な原理、計算方法について解説しています。

『ガチンコ・・・』では、分かりやすさを重視して、統計学の話にはあまり立ち入らずに、計算結果だけを載せています。それに対して、『使える・・・』では、計算の原理から、実際の計算方法までを解説しています。
また、誰もが実戦で利用できるように、数学の方程式で表示せずに、数式は全てエクセルの式で表現しています。そして、そのエクセルの計算式から結局のところ何が分かるのか、計算結果として得られた数値は何を意味しているのか、といったことについて重点的に解説しています。

『使える・・・』の本の中で紹介されている計算例は、エクセルファイルとして、私のブログhttp://www.k22fx.com/dl.htmlから無料でダウンロードできるので、少し書き変えるだけで、皆さんのシステムのデータを分析するのに利用できると思います。

また、『ガチンコ・・・』で少々物足りないと感じる方であれば、まずはブログの「よくある質問」http://www.k22fx.com/faq.htmlを読んでみてはいかがでしょうか。本の読者からいただいた質問への回答をまとめて掲載していますので、ご参考になると思います。


FAQに戻る

*

2011・05・30

【質問】
日経225先物の自動売買は可能ですか?

【回答】
FX(外国為替)の次にシステムトレーダーに人気のある投資対象が、日経225、日経225miniなどの株価指数先物です。市場には多くのトレードツールや売買ソフトが出回っています。

国内で良く知られたトレードツールとしては、トレイダーズ証券の「トレードスタジアム」などがあります。

「トレードスタジアム」は、トレイダーズ証券が提供している開発型システムトレードツールです。システムの開発に必要な機能が充実しており、本格的なシストレツールと言って良いものですが、自動売買やシステム開発に利用する際(システムトレード機能)に月額5,250円の使用料が必要です。

ただし、時々期間限定で無料で利用できるキャンペーンをしてるので、そのような機会を利用して、試してみるのも良いでしょう。(裁量トレードのための市場分析やチャートツールとして利用するのであれば、通常でも無料で利用できます。)

自作派のトレーダー用に「Yeslanguage」という、独自のシステム開発言語を搭載しています。この言語自体の情報は、あまり多くないのですが、トレードステーションのイージランゲージとほとんど同じ言語体系なので、イージーランゲージ系の情報が役にたつでしょう。

因みに、トレードステーションは欧米では古くから利用されている有名なシステムトレードツールです。そのプログラミングである、イージーランゲージで優れた研究成果が、数多く発表されてるので、自作派のトレーダーには魅力的なプラットフォームです。私のブログでも、関連の書籍を多く紹介していますので、そちらもご参考にしてください。


FAQに戻る

*

2011・05・29

【質問】
 「使える売買システム判別法」を読んで、エクセルのソルバーを使ってポートフォリオを作ってみたのですが、マイナスの%などが出てきてしまいした。また、変化させるセルを0%以上と条件をつけると、ポートフォリオ内の1つのシステムが100%になりその他のシステムは0%になってしまいます。どのようにすれば、最適解に収束させられるでしょうか?

【回答】
ソルバーの使い方は難しいので、読者からの質問が多いのですが、良くある間違いを2点説明します。

1)設定値の誤り
このケースで一番多いのが、リスク額(図表8.7であれば$E$4セル)が大きすぎる場合です。例えば、3つのシステムのリスクが1000,2000,3000となっているのに、5000と設定されていると、おかしな計算結果になります。

ポートフォリオ理論は、リスクを小さくする(+リターンを増やす)のが目的なのですから、最もリスクの大きなシステムより大きなリスク額を目標値に設定するというのは、間違いなわけです。このことは、図表8.5のような図をイメージすると分かりやすいと思います。つまり、効率的フロンティアは、最もリスクの小さなシステムのリスク(この場合は、リスクが1,000)の付近が「使いどころ」なのです。

2)操作方法の誤り
操作方法自体に間違いがあるケースも多くあります。もし、エクセルの使い方に詳しくなければ、操作方法に絞って詳しく解説したDVDが発売されていますので、そちらをご参照ください。
http://www.k22fx.com/2011/02/2dvd.html


FAQに戻る

*

2011・05・29

【質問】
メタトレーダーを使っています。ミラートレードやエコトレFXとは異なり、PCにインストールするタイプのソフトなので、PCがハングアップしたり停電などで、EAの動作が止まってしまうのが心配です。PCを起動させることなく自動売買ができる方法はありますか?

【回答】
そのような目的のために、最近はVPSを利用することが一般的になっています。

VPSは、専門の会社が運営・管理するコンピュータシステムの一部を間借りできるサービスです。このサービスを利用すると、プログラムの実体は業者のサーバー上で動いていながら、操作はネットワークを通じて自宅でできるようになります。本来一部の間借りでありながら、利用者からは見かけ上自分専用のコンピュータを占有しているように見えるため、VPS(仮想専用サーバー)と呼ばれます。

そして、このVPSを利用して、業者のサーバー上で MT4などのシステムトレードツールを動作させることで、ご心配しているような問題の多くが解決します。専門業者の立てているサーバーは、多くの場合、自宅の個人向けPCやネットワーク機器とは、その信頼性や性能が格段に違いますので、お金のかかったトレードを任せるのにも安心感があります。また、サーバーがネットワーク上にあるということで、自宅のPC以外のどこからでも利用できることも魅力です。

今まではVPSはある程度コンピュータの専門知識のある人を対象にしたサービスだったため、設定などが少々難しいという問題がありました。しかし、最近は FXや先物のトレーダーをターゲットにしてVPSサービスを提供する会社も現れ始めたために、そういうことも解決してきています。

VPSは私も利用しており、ブログでも時々紹介していますので、そちらの記事もご参考にしてみてください。

FAQに戻る

*

2011・05・29

【質問】
『FX自動売買・ガチンコ投資必勝技』で解説されていたモンテカルロ・シミュレーションに大変興味をひかれました。もっと深く勉強をしたいのですが、どのようにしたらいいでしょうか?

【回答】
モンテカルロ・シミュレーションという言葉を、初めて聞く読者もいると思いますので、最初に簡単に説明してから、回答します。

カジノで有名なモンテカルロという地名が由来のこの手法は、本来は原子物理学のために生み出された手法です。現在では投資のリスク分析など多くの分野に使われる代表的な統計学的手法のひとつです。 モンテカルロ法では、コンピュータ上に乱数(ランダムな数値)を発生させて、ある環境で偶然にある事柄が現れる様子を何千何万回とシミュレーションして、 将来起こりえる確率や傾向(確率分布)を把握します。 サイコロを何千、何万回と実際に振れば、その結果が実力(期待値)の「3.5」に近づくような現象をコンピュータで再現したものです。

質問の主旨は、良いモンテカルロ法の勉強法ですが、あまり学問的なことに踏み込まずに、トレーダーが実践で利用することを目的にするのなら、私は一つのシミュレーターソフトを選ぶことからはじめるのが良いと思います。

@RISK,Cristal ballなどのソフトがよく知られていますが、そのようなツールは、本来非常に複雑なモンテカルロシミュレーションを簡単な操作で実行でき、なおかつビジュアルに分かりやすく表示する機能を持っています。各社からフリーのデモソフトがダウンロードできますし、解説本も色々なものがあるので、実際に使ってみるところから始めると良いでしょう。

因みに、それらのソフトは、エクセルにアドインして利用できるため、拙著『使える売買システム判別法』で解説している分析手法と合わせて利用するのに便利です。


FAQに戻る

*

2011・05・29

【質問】
エクセルのVBAでFXの値動きを分析してシグナルを出すプログラムを作っています。次の段階として、そのシグナルで自動売買ができるようにしたいのですが、それは可能でしょうか?

【回答】
私も、システムトレードを始めた当初は、VBAで売買シグナルを出すプログラムを自作していました。当時は、そのシグナルを見て、手動で売買注文を出していたのですが、今はAPIを公開しているブローカーがあるので、自動で売買できるようなプログラムの開発が可能になっています。

API(Application Programming Interface)というのは、金融事業者の提供する取引システムと自作のプログラムの間の通信上の取り決めのことです。発注や注文照会などの動作を自動的に行うプログラムを開発するための環境を提供するインターフェイスで、これが公開されると、そのAPIを使えば、どのようなツール(プログラム)からでも金融事業者を通じて株や為替の売買ができるようなります。したがって、トレードをする場合に、必ずしも事業者の提供するツール(例えばミラートレードやメタトレーダーなど)を使う必要がありません。

APIを公開しているブローカーはいくつかありますが、機能やマニュアル、サンプルプログラムが充実しているものとしては、・マネックスFXのMonexJooトレーディングAPI・FXCMジャパンのOrder2Goなどがあります。

ただしAPIは、トレーダーがある程度のプログラミングスキルを持っていることが前提のサービスです。FX会社のサポート対象外になっていことが多いので注意が必要です。


FAQに戻る

*

2011・02・27

【質問】
『使える売買システム判別法』を読んで、システム分析を勉強しています。統計的に根拠のある分析をするためには、最低どのくらいのサンプル数、すなわち何回トレードした結果が必要でしょうか?

【回答】
統計学関連の本の中には最低限必要なサンプル数の基準が書かれたものがあり、私も初心者向けには30以上必要などと言う場合があります。しかし、拙著『使える売買システム判別法』や『FX自動売買・ガチンコ投資必勝技』に書いてある内容を理解するためには、もう一歩上級の統計学の考え方を知る必要があります。そのレベルから見ると、実は一概に「統計的に根拠ある分析をするためには、何個のサンプルが必要」とは言えません。

上記の私の本では、少し異なる見方でサンプル数と解析結果の関係を説いています。つまり「このサンプル数なら、どこまでのことが言えるか」という切り口で分析をしてます。

しかし、これだけでは分かりにくいので、もう少し説明を加えます。

統計学では、サンプル数が多くなればそれだけ精度の高い解析ができます。譬えれば、遠くの緑の物体が何かを判別するためには、今いるところから100歩近づく必要があり、それが木だと分かったとして、その木の種類まで見分けるためには更に100歩近づく必要があるとします。この歩数と判別精度の関係は、サンプル数と判別のそれに似ています。

つまり、必要なサンプル数は固定的にあるのではなく、判別すべきものが判別しやすければサンプル数は少なくて済み、逆により判別が困難なものであればサンプル数が多く必要になるという関係があります。

拙著でよく紹介しているプロフィットファクター(PF)での実力判別法の例でお話しすると、システムのPFが際立って高ければ、サンプルが少なくても判別が可能ですし、逆に微妙に良い程度であれば判別のためには、多くのサンプルが必要になるというわけです。

本の中で、トレード30回でPF=2.11、100回で1.49などと、基準値を示してますが、上記のような観点で言葉を添えると、その数字の意味を分かり易く説明できます。

・30サンプルしかない場合でも、PF=2.11のように非常に顕著に優秀な成績を上げたものであれば、実力ありと結論できる。

・100サンプルとサンプル数が多い場合には、PF=1.49という微妙に好成績のものまで、実力ありと判定できる。

このように説明すると、本来は固定的な最少サンプル数というものが無いことや、冒頭に述べたように「このサンプル数ならどこまでのことが言えるか」という観点で拙著が書かれていることがお分かりいただけるのではないかと思います。

<以下補足説明>

実例1)「使える売買システム判別法」112ページ図3.4では、図の右側に行くほど母平均の信頼区間が狭まっています。ここで示している計算方法では、図の右に行くほどサンプル数が増えており、それに従って信頼区間の推定幅が狭くなっているということを示しています。つまり、サンプル数が増えることで、より推定の精度が高まっています。

実例2)「使える売買システム判別法」160ページ図4.8ではサンプル数が増えるほど、より変調の検出が正確にできるようになることを示しています。

上記の実例で示すように、拙著では毎回のサンプル(トレード結果)を得るたびに、徐々に分析結果の精度が上がるように計算式を作ってあります。

なぜそのような計算をしているかというと、トレードはスピードが命ですから、固定的なサンプル数を得てから判断するのは不利です。そこで、自分が知りたいことが判別できる、最小限のサンプル数を知ることが必要なのですが、それを事前に知ることはできません。そこで、1回ごとサンプルを得る、つまりトレード結果が出る度に、データを入力して徐々に分析の精度を上げていくわけです。

そして、自分の知りたいことが判別できるまでトレードを繰り返し、目標の値に到達したとすれば、その時点が必要最少のサンプル数ということになります。

つまり、実例1では、信頼区間の下限値がゼロを超えるまで、サンプルを取ればその時点が最少サンプル数であり、実例2ではp値が0.05を下回る時点が最少のサンプル数で根拠ある統計的推定ができるタイミングということです。

以上のように、拙著では「このサンプル数ならどこまでのことが言えるか」を計算しながら、一定の基準値(統計的に根拠ある推定ができる値)まで毎回計算をしてゆき、その基準値に達した時点で、システムの採用なり削除なりの判断をすることを説いています。

このようにすることで、必要最少限のサンプル数、すなわち最短の時間でトレードの為の判断をしようというわけです。


FAQに戻る

*

2011・02・27

【質問】
ポートフォリオのシステム本数を決める基準はあるでしょうか。リスク分散の観点からは、なるべく多くがよいと思いますが、逆に本数を限定してシステムの枚数で、リスクとリターンを最適化する方法もあると思います。また、本数の増加を優先すると、パフォーマンスが劣るシステムが数多く入ってきてしまう気もします。

【回答】
人それぞれのやり方があってもいいので、以下はあくまで「もし私なら」という仮定ですが、資金が100万円と1000万円の場合について、それぞれ目安になるような本数について述べます。

私は、資金総額ではなく、リスク許容額をベースに資金管理をするように勧めています。そのため、資金100万円でリスク許容額がその半分程度なら、実際に負えるリスク額は50万円以下です。このくらいの投資規模であれば、できるだけリスクが小さめのシステムを選んで3つ以上は使いたいところです。

また、資金1000万円程度の場合、システム選びに自身が持てればシステム数は5つ程度に絞って枚数でコントロールします。この方法について詳しくは拙著の「現代ポートフォリオ理論」の箇所をご参考にしてください。エクセルのソルバーを使って、かなり精密なポートフォリオが作れるはずです。

また、あまりシステムの絞込みに自信がもてなければ、10個前後のシステムに分散したポートフォリオを組むのも良いでしょう。

FAQに戻る

*

2011・02・27

【質問】
調達派のトレードで、プロのノウハウが入ったシステムを使うのは魅力があります。しかし、そのシステムがどのようなルールで売買するのか、つまり中身が分からないで利用するのは不安です。

【回答】
同じ不安を感じて、他人の作ったシステムの利用を躊躇しているという話をよく聞きます。大切な資金を使ってのトレードですから当然のことでしょう。

ここで、問題をもう少し掘り下げてみると、不安を感じる原因は「そのシステムに実力があるかどうかが分からないから」です。もっとはっきり言うと、「損をするかもしれないから」です。

それでは、中身を知ることでその不安を払拭できるでしょうか?つまり、システムに組み込まれているロジックを理解すれば、そのシステムが損をするシステムか、利益を出すシステムかの判別ができるでしょうか?

まず最初に思いつくのが、そのシステムの解説を読むことですが、よくあるように「このシステムはトレンドフォローの**ロジックで・・」という解説を読んで何か分かることがあるでしょうか?実際にシステムをプログラミングしてみると分かるのですが、同じロジックでも、わずかなパラメータの値を変えただけで性能が大きく変わることもあり、上記のような漠然としたイメージの解説では、システムの実力を知るには、あまりに情報不足といわざるを得ません。

実際にロジックを公開しているシステムもありますが、それを理解し、更にその実力を判定するのは、システムの設計者レベルの知識や経験が無いと難しいでしょう。それだけの実力をトレーダー自身が身につけるのには、大変な努力と時間が必要になります。更に、その方法でリスク分散のために、異なるタイプのロジック10個でポートフォリオを組むなどというのは、かなり難しいでしょう。

たとえ話で恐縮ですが、テレビを買う時に内部の電子回路を理解しようとする人はいないでしょう。もし、いたとしても、テレビの設計者並みの知識が無い限り、回路図から自分が望んでいるようなテレビなのか否かを判別するのは難しいはずです。

それでは、消費者が良いテレビを選ぶことはできないでしょうか?そんなことはありませんね。画像にこだわる人は目で見ることで、音質にこだわる人は耳で、操作性ならば触ってみれば誰にでも自分にとって良いテレビを選ぶことができるわけです。決して、内部構造を知る必要は無いわけです。

トレーダーがこだわるのは、利益ですから、内部ロジックがどうなっていようと、利益を生むシステムが良いシステムです。そして、システム選びで目をつけるべきは、システムが生み出す利益そのものというわけです。つまり、システムをブラックボックスと見て、そこから出てくるトレード結果、つまり毎回の損益を分析することで、システムの良し悪しを判別するのが得策だと考えます。

私の著書は上記のような考え方をベースにして、その損益結果からシステムの実力をどのようにして推定するかについて、数学的な手法で掘り下げた解説をしています。

FAQに戻る

*

2011・02・27

【質問】

選択型のトレードツールで運用を始めて約1ヵ月です。複数のシステムでポーフォリオを作っているのですが、勝ったり負けたりで全体としてプラスマイナスゼロ付近を移動していますが、私のやり方に問題があるのでしょうか?本には3ヶ月待てと書いてありますが、不安です。

【回答】

私も待つのが苦手な方なので、お気持ちはよく分かります。しかし、一般的な売買システムのトレード回数では、1ヵ月では、数学的(統計学的)には、何ら意味のある分析結果が得られません。

サンプル数が少ないのが理由です。つまり1ヵ月の成績を見て、相場との相性やシステムの選択方法の良し悪しを判断してはいけないということです。例えば、サイコロを3回振って「1,3,3」と出た場合に、「このサイコロは1と3が出やすい」とか、「3以下の数がでるサイコロだ」、「奇数しか出ない」と考えるような、無駄なことです。

結論としては、偶然性に大きく影響を受ける個々のトレード結果に捕らわれずに、「母集団」に目をつけるようになると、気持ちがずっと楽になると思います。

確率統計で考えるシステムトレードのコンセプトを整理すると以下のようになります。

1.システムトレードでは個々のトレード結果(サンプル)を追わずに、母集団に目を向けることが重要。
2.母集団の性質として重要なのは一回のトレード当たりの平均値(母平均)である。
3.母平均が悪くともプラスであれば投資する価値のあるシステムといえる。
4.更に、大数の法則を効かせるために、安全に長く数多くのトレードをするよう心がける。
5.そうすれば、実際のトレード結果(サンプル)の平均値は母平均に近づく。
6.結果として、口座残高は母平均xトレード回数に近づいていく。

FAQに戻る

*

2011・01・08

【質問】『使える売買システム判別法』で紹介されている方法で最大ドローダウンを計算したのですが、実際のトレードでそれ以上のドローダウンを経験しました。これはなぜでしょうか?

【回答】
リスクの予測はシステムトレードの生命線ですから、その予測がはずれるとなると不安ですね。そのようなことが無いように、是非しっかりした最大DDの予測ができるようになっていただきたいと思います。

読者からの質問で、最大DDの計算を誤っている例として多いのは、以下の2つがあります。

1)第一に、システム自体が未完成なもの使っている場合です。その場合、システムの動作が不安定で、最大DDの統計学的な推定が難しいことがあります。私の本ではリスク予測の前に、そもそも使えるシステムか否かを調べる手順になっていますので、そのような不安定なシステムは、この段階で選択肢から外せるはずです。是非手順どおり進めてください。

また、T検定もやってみると良いでしょう。拙著では、システムの変調を調べる方法として紹介しているのですが、別の使い方としてシステムの安定度を見る場合にも有効な手法です。安定したシステムではP値は高い値を維持しますが、不安定なものや最適化中でパラメーターを変化させているのものは頻繁に0.05を下回るので、すぐに分かります。

2)最大DDの予測を誤る次のパターンとして多いのが、拙著P.212の標準偏差を利用し、しかも非常に短い期間のデータで判断している場合です。標準偏差でリスクを予測する場合、リスクの大きさは、市場のボラティリティの変化による影響が大きいため、最低でも1年以上の長期間のデータを見て、その最悪値を採用する必要があります。

また、上記のような問題が無くても、統計学的な予測が外れることはあります。むしろ、一定の確率で間違うことを前提に、予測するのが統計学です。そのために、拙著ではポートフォリオを組むことで、100万分の1まで全体としての危険率を小さくしてトレードすることをお勧めしています。詳しくはP.210「三本の矢」をご参考にしてください。


FAQに戻る

*

2011・01・07

【質問】
ドローダウンが始まると、どうしても心配になり、すぐにシステムを削除してしまいます。その後ドローダウンが続く場合も、逆に回復して後悔することもあるのですが、システムトレードとしては、このようなことを続けていては進歩がないことも分かっています。どのようにすれば、このような状態から脱却できるのでしょうか?

【回答】
ご相談の内容が、「変調を検出してから削除するのではなく、ドローダウンを理由に削除している」という意味であれば、それをやると、ほぼ確実に勝てません。トレードの利益というのは、ドローダウンして、その後それ以上の利益を得ることを繰り返すことで得られるものでから、ドローダウンの途中でトレードを止めているということは、利益を得るチャンスを自ら潰していることを意味します。

例えば、プロフィットファクターが2の比較的優秀なシステムでも、1万ドルの利益を得るためには、合計1万ドル分のドローダウンに耐える必要があることを考えてみてください。

上記のようなことを分かっていながら、どうしてもトレードを中止してしまうということであれば、それはご自分のリスク許容度をまだ把握できていないからではないでしょうか。つまり、気づかない内に精神的に耐えられないほど大きなリスクを負ってしまっていることが原因と考えられます。拙著をお持ちであれば、どの本でもこの点は共通して解説しているので、「リスク許容度(額)」の書いてあるところを再読してみてください。

ご参考までに、拙著で紹介している考え方のポイントを要約すると以下のようになります。

・システムトレードでは、勝てるシステムであっても必ずドローダウンする時期がある。
・ドローダウンの時期を耐えるためには、自分が平気で許容できるリスク額を知ることが第一歩になる。
・そして、ドローダウン時に自分のリスク許容度を超えない範囲でポートフォリオを作る。そうすれば余裕をもってシステムに任せられる。

自分のリスク許容度が分からないと、ドローダウンに耐えられなくなり、損失を確定してしまうパターンを繰り返します。つまり、損をするためにトレードをしているようなものなのです。そういうわけで、自分のリスク許容度を知ることは大変重要なのですが、経験の浅い読者は、ここの重要性に気づかず、拙著の内容を非常に浅く理解してしまうことが多いようです。実トレードの経験を積んだ後にもう一度読むと、その解説の本当の意味(価値)が理解できるでしょう。(例えば、「FX自動売買・ガチンコ投資技」では、146~149ページに書いてあります。)

私も、長い間自分のリスク許容額を超えるトレードをしてきたため、精神的に疲弊し、また損もしました。「ガチンコ投資技」148ページ下から3~4行目にあるように、「リスク許容額の把握は・・・・意外に難しい」のです。


FAQに戻る

*

2011・01・06

【質問】
良いと思って採用したシステムであっても、その判断(シグナル)がどうしても誤りだと思えて、黙って従うべきか迷う場面が多くあります。システムトレードというものはこのような裁量的な考えはすべて排除してトレードすべきなのでしょうか?それとも、自分の判断でシグナルの採用・不採用を決めるようなトレードスタイルもあり得るのでしょうか?

【回答】
システムトレードに裁量の要素を入れるべきか否かは、何十年も前から議論されている問題です。事実として、経験豊かなシステムトレーダでも、システムの判断に自分の判断を加えて売買している人が多くいます。この件は、ご自分のトレードスタイルとして、ご自身で決める以外にないと思います。

私はというと、100%のシステムトレーダーなので、裁量的な判断で売買をしません。変調を検出して落とすまでは、完全にシステムに任せます。

その一番大きな理由は、データがあてにできなくなるからです。つまり、自分の判断でシグナルを変えると、記録されたデータがシステムそのものの性能を忠実に表さなくなります。どうしても裁量の要素が入ったデータは判断にブレがあるので、私が最も重視する数値的な分析の結果もそれに影響されて、不正確なものになってしまうわけです。

ご指摘のような「シグナルが誤りだと思える」というのは、逆に考えると自分なりに有効と考えるルールがあるわけですから、そのルールに基づいたシステムを開発して、そのシステムをポートフォリオに組み込むというのがシステムトレーダーらしいやり方でしょう。

もう一つ、一回一回のトレード結果にこだわるために、このような悩みが生じるということも言えます。私は、常に勝つトレード手法は無いと思っています。数多くトレードすることで、結果としてその合計で勝つのが本当に良い(実力のある)システムですから、もっと大局的なトレードの見方を身に着けることも必要でしょう。


FAQに戻る

*

2010・12・05

今回は、システムが予測を誤った時の、いわゆる損切りの時の挙動についての質問です。システムによって様々手法がありますが、今回は一般的に良く見るタイプのものについて解説します。

【質問】
『使える売買システム判別法 確率統計で考えるシステムトレード入門』P224 下から3行目後半から書かれてある「~ストップロス幅まで行かない途中で損切りするなど~」とはどういう状況でしょうか?

【回答】
多くの自動売買システムは、ポジションを取る(オープンする)時、同時にストップ注文も出します。ここで言っているストップロスは、その時の設定レートのことです。

このようなストップ注文は、あくまで不測の事態に備えるのが目的ですから、実際にはそこまで行く前に損切りするシステムが多いのです。

つまり、実際には多くの場合ストップ注文まで損失を膨らませることは少ないが、リスクの計算などでは最悪値を使うことが大切なので、ストップロスの設定値を使って余裕をもたせるということです


より具体的に言うと、ポジションオープン時の予測がはずれて損切りする場合は、実際にはストップ注文が約定する前に、システムの判断で決済注文を出してクローズします。少しでも損失を少なくできるタイミングを選ぶわけです。

そのタイミングを選ぶロジックは、損失を最小限に食い止めるために非常に重要なので、システム開発者の腕の見せ所と言ってよいでしょう。


FAQに戻る

*

2010・12・05

【質問】
『FX自動売買・ガチンコ投資必勝技』P76で触れられている「再チューニング」とはどのようなものでしょうか?

【回答】
他でも述べているように、システムには寿命がありますから、パラメーターやロジックの一部を手直しして、システムの延命を図ることを、ここでは再チューニング(再最適化)と言っています。

拙著では、主にシステム開発者による手動再最適化の意味で使っていますが、市場には、システムが自律的に市場環境に合わせて、再チューニングするタイプのシステムもあります。

再チューニングのタイミング、ロジックも様々なものが開発されていますが、このようなタイプのシステムは性能が動的に変化しているので、性能の分析には特に注意が必要です。評価の結果が良いため、一旦ポートフォリオに採用しても、注意深くその後も挙動の変化を見ていく必要があります。自動的な再チューニングにより、性能が低下する場合もあり得るからです。そのため、このタイプのシステムは開発する側にとっても扱い難い面があり、あまり多くはないということも知っておいてください。

因みに、再チューニングがなされたか否かは、定期的にバックテストのデータを取っておき、それを比較すると分かります。途中で、パラメータなどが変わると、同じ期間の同じレート変化でもバックテストの結果が一致しなくなるからです。


FAQに戻る

*

2010・12・04

【質問】
ご著書では、リスク(最大ドローダウン)を、最大連続負け数xストップオーダーとして予測する方法が解説されていますが、具体的にミラートレードで、ストップオーダーの数値を知る方法を教えてください。

【回答】
多くのシステムはポジションをオープンする時、同時ににストップオーダーを出します。したがって、オープンしているポジションを見て、オープンレートとの差額を見ることで、そのシステムが自動的に設定するストップオーダーの幅が分かります。

しかし、ストップ注文の額はシステムがポジションをオープンしている時しか見ることができないので、自動売買では、そのような良いタイミングに出くわさないこともあります。

その場合、システムの過去の損益データをエクセルなどを利用してグラフ化して見ることで、ある程度予測がつく場合があります。例えば、損失が-200pipsで底打ちしていて、長期間のデータでも一回のトレードではそれ以上の損失が出ていないような場合です。このような時は、200pipsのストップオーダーを常に設定するシステムと見ていいでしょう。

ただし、最近のシステムは損切りのロジックが複雑になっており、上記のように目に見えて底打ちするような損益パターンは、必ずしも多くないのも事実です。

そこで、最後の手段としては、300pipsを使う方法もあります。少なくとも新プラットフォームになってからは、一回のトレードでそれ以上の損失を計上するシステムがほとんど無くなりました。Tradencyがシステムプロバイダーに対して300pips以上の含み損を持たない、つまりそれ以上の含み損が生じたら自動的に損切りするように指導しているようです。

この方法でリスク予測をすると、かなり保守的な値になる場合がありますが、繰り返しお話しているようにリスクの予測は安全第一です。私は、システムトレードは気楽に長く(多く)続けることが、勝つために最も重要なコツだと思っています。リスクの予測が甘いと、ショックを受けるような損失を出して、途中で止めてしまう危険性が高まるので注意が必要です。


FAQに戻る

*

2010・12・04

【質問】
「使える売買システム判別法」や「FX自動売買・ガチンコ投資必勝技」で紹介されているPFを基準にしたシステムの選び方について質問します。PFの値は、毎週その数値が変わります。これほど大きく変動する指標を、システム選びの基準にして良いのでしょうか。

【回答】
このあたりは統計的検定に独特の考え方があり、初めて統計学に関わる方には、なかなか分かり難いところです。そのため、よく質問を受けるところでもあります。

おそらく質問者は、
・PFの基準を上回る場合=実力あり
・PFの基準を下回る場合=実力なし
とお考えになっているのではないでしょうか。

上記のようであれば、検定の結果がめまぐるしく変わるのですから、質問者の指摘は正しいといえます。しかし、実は統計学の仮説検定では、そういうことは分かりません。

統計的検定の考え方について、ここではベースボールを例にとって解説してみます。

優秀なバッターの打率は3割以上というのが大よその目安になっていますが、この場合、短期的な3割(=30%)の打率を基準にして、その選手が優秀か否かを判別するのは、問題があります。それは、平凡なバッターでも、ある時は運が良くて、3割オーバーの成績を出すことがあり得るからです。

そこで、もっと高い基準を設けます。平凡なバッターでは、偶然にも出し得ない打率を基準にするのです。
そうして、例えばそれが30打席で6割と算出できたとすると、平凡なバッターは、まぐれでもそれを超えられません。(この6割という数値は、あくまで例です。数学的に割り出したものではありません。)しかし、優秀なバッターの場合、調子の良い時期はそれを越えることがあるわけです。そこをとらえて、優秀なバッターを見つけるのがこの手法です。

この時問題なのは、この6割を越えないバッターは平凡といえるか?ということですが、ここまで読んでいただければ、必ずしもそれは言えないことがお分かりだと思います。
例えば、好不調の波の大きくない打者であれば、一時期に6割を超えなくても、年間トータルで3割を超える立派な成績を上げる可能性もあるからです。

したがって、6割基準の検定で分かることは、
・基準以上=強い確信をもって優秀といえる
・基準未満=優秀か平凡かは、わからない
ということです。

基準値以上が優秀、未満が平凡とは言えないのです。

マリナーズのイチロー選手などもそうですが、優秀な打者でも、何試合もヒットゼロの時もあり、また一試合に3安打以上を「固め打ち」する時もあるというように、時によって成績はばらつくことが多いため、この手法が有効なわけです。

このような手法を使って、システムの優秀さを評価する場合、優秀なシステムでも普段は基準値以下のことが多いわけです。そして、成績(この場合PF)が常に変化している中で、あるとき、「平凡なシステムではありえない成績を出した」その瞬間を見て、優秀であることを発見するわけです。拙著では、このことを「波間に一瞬見える氷山の一角で、その存在を知るようなもの」と表現しています。
 

FAQに戻る

*

2010・12・04

母集団と現実に手に入れられるサンプルは違います。我々が手にできる利益(トレード結果)は当然ながら母集団の一部ですが、偶然性が影響して、必ずしも母集団の性質を正確に現していません。

そこで、もう一つ重要なキーワードがあります。それが、大数の法則です。この法則は、サンプルの数が増えると、サンプルの平均が母集団の平均に(母平均)に近づいていくことを意味しています。

それをトレードに置き換えると、トレードを数多くやることで、理論的に導いた母平均とリアルの世界のトレード結果が一致していくということになります。

ここで、これまで解説してきたことを順を追って整理すると以下のようになります。

1.システムトレードでは個々のトレード結果(サンプル)を追わずに、母集団に目を向けることが重要
2.母集団の性質として重要なのは一回のトレード当たりの平均値(母平均)である
3.母平均が悪くともプラスであれば投資する価値のあるシステムといえる
4.大数の法則を効かせるために、安全に長く数多くのトレードをするよう心がける
5.そうすれば、実際のトレード結果(サンプル)の平均値は母平均に近づく
6.結果として、口座残高は母平均xトレード回数に近づいていく

つまり、システムトレードを成功させる上で重要なことは、数多くトレードして、大数の法則を効かせることです。

具体的には、途中で必ず起こるドローダウンに耐えて、投資が破綻しないようにすること。無理な投資を避けて、長くトレードを続けることを最重要に考えていくのが確率統計で考えるシステムトレードのコツということになります。

FAQに戻る

*

2010・12・04

母平均の解説では、「母平均が分かれば最終的に得られる利益は、おおよそトレード回数x母平均と予測できる。後は数多くトレードすることだけを考えれば利益が増えていく」というお話をしました。

ここで重要なことは、最低でも母平均がプラスでなくてはならないことです。そうでなければ、やればやるほど損失が膨らむことになってしまいます。

つまり、システム選びでは、母平均がプラスであるものを選ぶ必要があるわけです。そして、統計的推定でサンプルから母平均を推定すると、ある危険率である幅を持って、母平均の範囲を知ることができます。たとえば、5%の危険率で、このシステムの母平均は15~75pipsであるといった具合です。この範囲のことを母平均の95%信頼区間などと呼びます。

上記のような推定結果だった場合、このシステムは悪くとも母平均が15pip以上あると考えて良い。つまり、使って損をする危険性が低いと考えられるわけです。

私はいつも、システムを選ぶ時は一つの方法にこだわらずに、いくつかのフィルタを組み合わせて使うことをお勧めしていますが、その一つのフィルタとして、この「信頼区間の下限値」が、とても役に立ちます。

FAQに戻る

*

2010・11・13

現実に見ることのできるトレード結果はあくまで、サンプルです。そして、そのサンプルには偶然の要素が大きくかかわっているので、それにとらわれずに、サンプルがが出てくる大元にある母集団に目をつけることが重要です。

それでは母集団のどのような性質に目を着ければいいのでしょうか? そ答えが、母集団の平均値です。統計学では、これを母集団の平均という意味で、母平均と呼びます。なぜ母平均が重要かというと、個々のトレード結果は偶然によって勝ったり負けたりしますが、母平均さえ知っていれば、たくさんのトレードをした結果は、トレード回数x母平均に近づいていくからです。

このことをトレードに照らし合わせてみると、現在使っているシステムの母平均を知っていれば、個々のトレード結果は予測できなくても、将来結果として手に入れているはずのトータルの利益額は、おおよそ予測できることになります。

後は、「今日明日という短期的な個々のトレード結果(サンプル)は、どうせバラツクのだ」と達観して、長く安全にトレードを続けて、トレード回数を多くしていくことだけ考えていればいいわけです。そうすれば、時には大きく損をして落ち込む(ドローダウンする)こともありますが、長期的に見ればどんどん利益が増えていきます。

これが、確率統計で考えるトレードの基本的な概念です。

FAQに戻る

*

2010・11・13

危険率は、一言で言えば間違う危険性のことですが、統計学の手法を利用する際には、この危険率を意識することが大切です。統計学の計算で出した結果は、常に何%は間違う危険性があるということと同時に得られます。つまり、ある確率で判断を誤ることを飲んだ上で使う必要があるということです。

間違うことがあるのに、それで「答え」といえるのか? と疑問に思う方も多いと思いますが、それが統計的推論の特徴です。逆に言うと、一定の確率で起こる間違いと引き換えに、数学的な推定が可能になっているとも言えます。

例えば、多くのシステムからトレードに使えるシステムを選ぶのに、危険率5%で統計的推定をすると、20回に1回くらいは、間違った(勝てない)システムを選んでしまうこともあることになります。しかし、全体で考えれば十分な利益が得られるはずですから、5%の間違い(損失)は許容しようと考えれるわけです。

このように、「危険率」の概念をよく理解して、それとうまく付き合うことは、統計学を実際のトレードに生かすための重要なコツです。

FAQに戻る

*

2010・11・13

統計学では、実際に見ることのできる情報をサンプル(標本)と呼び、それはあくまで偶然性の産物なので、ものごとの本質を現していないと考えます。そして、そのサンプルが出てきた大元の集団(母集団)に注目して、そのサンプルから母集団の性質を数学的に推測することで真実を知ろうとします。

たとえば、「ドル円のレートが円高になると予測したら当たった」という場合、当たったのだから私には為替の才能がある!と思うのは早計ですね。そこで、「たった一回の当たりは、十分偶然に起こりえる。つまり「まぐれ」かもしれない。それでは、何回やって、その内何回当てたら母集団(私の実力)の正解率は50%より大きいと考えていいのか?」と考えを進めていくわけです。

このように、母集団を意識するようになると自然に、目に見えることを追わず、その奥底にある真実に目を向けられるようになります。トレードでは、実際にお金が動きますので、個々のトレード結果つまり、サンプルに目が行きがちですが、母集団に目を向けることで、初めて科学的で、冷静な判断ができるようになるのです。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
『使える売買システム判別法』の249ページで紹介されている相関分析を、最新のデータでしてみたいと思っています。そのためには、分析すべきシステムを絞り込むことが必要ですが、ご著書では「55本のシステムをピックアップして・・・」とありました。具体的に、どのような基準でそれらを絞り込んだのでしょうか?

【回答】
相関分析は、ミラートレードのシステム全体の傾向をつかむためのものです。そのため、あまり細かな基準を作って絞り込んでしまうのは、データが偏り、好ましくありません。そこで、以下のような最低限の絞込みをしています。

1)18ヶ月分のフォワードデータがあるもの
私は毎月月末に、ミラートレードの全システムのデータを1ヵ月分保存するのを習慣にしています。そうして、実際にシステムが稼動している時のデータを蓄積していき、様々な分析をするのですが、
そのようなデータが18ヶ月分そろっているのが第一条件です。つまり、18ヶ月ミラートレードのシステムとして実際に使われ続けた実績のあるシステムです。成績の悪いシステムはTradencyがカットしていきますので、1年半生き残るのはけっこう大変です。

2)一時期でも分析の価値ありと認めたシステムであること
私が毎月の分析で、ピックアップするシステムは毎月の分析で数個から、時には数十個あります。その中には、毎月取り上げられるような優秀なものも、過去18ヶ月に一度だけのものもありますが、相
関分析をする時点から過去18ヶ月前までに、一度でもピックアップされたシステムの全てを足すと、その時は55個あったわけです。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
『FX自動売買・ガチンコ投資必勝技』に書かれているようなシステムの絞り込みをしても、なおかなりのシステムが残ってしまう場合、さらに絞り込むにはどのようにすればよろしいでしょうか。

【回答】
そういう場合は、
1)判定の基準をより厳しくする(=危険率をより低くする)
2)他のフィルタを追加する
などが考えられます。

1)例えば過去3ヶ月の平均利益が0以上ではなく、10pips以上とか、PFの危険率を1%に見るなどです。
2)拙著で示しているいくつかの絞込み方法は、使えるシステムを選ぶためのふるい(フィルタ)です。したがって、更に他のフィルタも加えれば、判断を誤る危険は小さくなります。

<ご参考>
拙著『使える売買システム判別法』(パンローリング)では、危険率を細かく調整する方法や、他のフィルタについても解説していますので、ご興味があれば、そちらもご参考にしてください。

ただし、最初の段階(拙著では4章まで)で、絞込み過ぎるとポートフォリオを作るところ(拙著では5~6章)で、選択肢が狭くなってしまうので、注意が必要です。

拙著では、「4章までで、使えるシステム」を選んで、「5~6章のポートフォリオ作成の段階で、実際に使うシステムに絞り込む」という話の流れになっています。私自身も、使えると考えているシス
テムは多くありますが、実際に自分のリスク許容度や投資効率を考えて、その一部しか使っていません。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
「毎月100万円」とか、「年間で、何千万円!」等、ネットに溢れている情報は本当でしょうか?どうしても、自分には到達しそうにありません。

【回答】
上記のような利益を得るのは容易なことではありませんが、リスクとリターンの関係を良く理解して、長期に渡ってしっかりした計画性をもって臨めば、必ずしも不可能なことではありません。

例えば月当たりの利回り、つまり1ヵ月でいくら利益が期待できるかは、

(1)リスク許容度x(2)システムのリスク・リターン率

で求められます。
(詳しくは、拙著『FX自動売買・ガチンコ投資必勝技』のP155-156を見ていただくとより分かりやすいと思います。)

(1)は自分が無理なく負えるリスクの限界値
(2)は自分の使っているシステムの投資効率(裁量トレーダーなら自分の実力)です。

(1)は主にその人の経済力や性格などによって決まるでしょう
(2)は良いシステムを選ぶことや、経験を積んでスキルアップすることで上がります。

つまり、両方とも簡単(短時間)に変わらないものですから、「到達しそうにない」と感じるのは、正しいことです。むしろ、現実が良く見えているというべきではないでしょうか。

しかし、この利回りの構造が分かると、今以上に月当たりの利回りを増やす方法も見えてきます。
つまり、
(1)徐々に大きなリスクを負えるように自己資金を増やしていく(拙著では、6-3でその手順を「シナリオ」として書いてあります。)
(2)裁量トレーダーであれば自分の実力を上げるか、シストレであればより優秀なシステムを探すという方法があります。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
システムには寿命がある、というのは経験上も納得できることですが、一度寿命がきたシステムは同じ設定ではニ度と使えなくなるものなのでしょうか?
相場はトレンドとレンジを繰り返しており、その相場の状況がまた変化すれば使えるようになるのではないでしょうか?

【回答】
この質問には2つのことが含まれているように思いますので、それぞれを分けて解説します。

・システムの寿命は1回きりか?

私の経験では、一度変調して取り下げたシステムを2度目に利用したケースは何度もあります。この2年間の記録をざっと見ると、5%程度のシステムでそのようなことがありました。変調したシステムの扱いについては、以前のメルマガでも書いたので、バックナンバーをご参考にしてください。

・再利用できるのは相場は繰り返すことが原因か?

ただし、相場の変化を自己判断して、再利用することはお勧めしません。私自信は、トレンドやレンジという定型に当てはめて相場を理解するのは、後付けの意味もしくはバイアスが入り込む余地が大きいため、危険だと考えています。そこまで言わなくても、トレンドの変換点を後で説明することは容易ですが、実際のトレードに役立つタイミングでそれを発見するのが、なかなか難しいと実感している方
は多いのではないでしょうか?
そこで、私は最終的にシステムの実力を判定する段階では、トレンドやレンジといった相場の傾向を起点に考えるのではなく、システムが生み出す損益パターンに着目する手法を使っており、そのテク
ニックを本などでも紹介しています。拙著では、そのことを「美味しいリンゴの木を探すために、その品種や枝ぶりを見るのではなく、リンゴを実際に食べてみて味を確かめるようなもの」と譬えています。(最終的な結果との因果関係がはっきりしない間接的な情報を起点にものを考えるのではなく、直接自分の欲しい物=利益が得られるか否かを問題にすべきという意味です。)

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
Tradencyミラートレード「ストラテジー検索」タブ・カスタムフィルタで表示したシステムのデータをエクセルファイルとしてダウンロードしました。ところが、そのデータの「取引開始日」が、エクセルの「並べ替え」機能で、上手くソートできません。どうしたらいいでしょうか?

【回答】
ダウンロードしたデータの「取引開始日」が、テキスト型になっていることが原因です。エクセルで、処理するにはエクセルの日付型のデータであることが必要です。旧プラットフォームでは、ダウンロードした時点で、エクセルの日付型のデータになっていたのですが、どうしてこのようになったかは不明です。当面の対処方法としては、「取引開始日」の横に列を追加して、そこに
=DATE(RIGHT(M2,4),LEFT(M2,2),MID(M2,4,2))
と入力し、以下の行にもこの式をコピー・ペーストします。
そして、この列のデータを元にして「並べ替え」を行えば、正常にソートされます。

※上記のエクセル式は、テキストデータをエクセルの日付型データに変換するためのものです。また、ダウンロードした「取引開始日」データが、M列2行目から始まることを仮定した式ですので、それ
ぞれのデータにあわせて修正してご利用ください。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
『使える売買システム判別法』では、勝率の変化によってシステムの変調を知る方法について書かれていますが、実際のデータでは、勝率はいつも変化しています。例えば、Tradencyのミラートレードでは、30日、90日、180日、全期間などの中からどれを利用するのがいいでしょうか?

【回答】
システムトレードにおける勝率というもの性質を整理すると、以下のようになります。

・長期的に見ればシステムは大きく変化しない(システムの基本設計で決まるから)
・短期的に見れば大きく変化して見える(短期的には偶然性の要素に支配されるから)

拙著で紹介しているアイデアでは、この性質を利用して、長期的勝率から、数学的に短期的に勝率が変化し得る幅を求めて、短期的勝率がそれを超える場合、システムに根本的な変調があったと考えているわけです。

したがって、信頼できるデータがあれば、できる限り長期間のデータを使うことが良いと思います。実際的には、
・30日、90日、180日を比べてみて、大きく違わないことを確認す
る。
・そして、その平均か、(もしくは、より保守的に考えるなら)最小値を利用するのがいいでしょう。

注意すべき点としては、30日、90日、180日のデータの差が大きい(例えばプラスマイナス10%を超える)場合は、
・途中で再チューニングが行われているためデータの信頼が低い
・システムのロジックに安定性が無い
・既に途中で変調が起きている
などの可能性があるので、敬遠すべきシステムと言えると思います。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
現在、自作したものと購入したものを含めて、複数のシステムを平行して運用しています。それぞれの成績をコピーし、t検定を行ったところ、着実に利益が出ている局面においても、p値が0.05以下になるものがありました。この現象はどのように理解すればよろしいのでしょうか?

【回答】
t検定で分かることは、正確に言うと「システム(損益成績の母集団)の性質が変わった」ということだけです。したがって0.05を下回ったのは、悪くなったのではなく「変化した」ことだけを示しています。ただし、p値が0.05を割ることの多いシステムは安定感がなく、性質が頻繁に変化していることになります。

そのようなシステムは、利益を出すという意味であれば優秀かもしれませんが、別の問題として変調の判定が難しいシステムということも、同時に言えるのではないでしょうか。

システムトレードでは、採用して、運用し、最終的に変調を検出して取り下げるまでの全体で利益を出すことを考えます。したがって、勝てるシステムであっても、変調の検出が難しいシステムは敬遠すべきだと思います。自作のシステムであれば、安定性を低下させているロジックを発見して改善すべきです。変調の検出が難しいシステムは、最後にポートフォリオから落とすタイミングを見極められずに、大きな損失を出す危険性が高いからです。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
販売されているシステムのデータを見ると、ほとんどドローダウンしないものがありますが、これは性能の高い(リスクの低い)システムと考えていいでしょうか?

【回答】
シストレで勝つためにはドローダウンはつき物です。しかし、実際その体験はつらいものですから、勝ち続けてドローダウンしないシステムがほしくなる気持ちは分かります。しかし、現実には、どれほど優秀なシステムでも、ドローダウンしないシステムは無いと考えるべきです。

たとえば、年間100回以上トレードして、PF(プロフィットファクター)が2のシステムは多くの人が優秀と認めると思いますが、そのようなシステムであっても、1万ドル勝つためには、途中でトータル1万ドルも負けているわけです。(PF=2ということは2万ドルの総利益と、1万ドルの総損失という意味です。)

したがって、データ上ドローダウンが極端に少ないシステムがあるとしたら、データの取り方や量に問題があると考えるべきです。最適化したバックテストの結果であったり、ごく短期間のデータである可能性などを疑う必要があります。

ちなみに、(バックテストで)ほとんどドローダウンしないシステムを作ることは、一度でもシステムの開発をしたことがある人なら、だれでもできるような簡単なことです。同時に、そのようなシステムが現実の相場では役に立たないことも、よく知られている事実です。

もし、ドローダウンがほとんどないデータをシステムプロバイダーが公表していて、それを根拠にシステムの優秀さを主張しているような場合は、慎重になる必要があると思います。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
私はFXではなく、日本の株に投資したいと思っています。「使える売買システム判別法」で紹介されている手法、例えば信頼区間推定などは、株のシステムについても有効でしょうか?

【回答】
株でも、個別銘柄と指数先物では違ってきます。指数先物は個別銘柄に比べて市場参加者が多く流動性が高いため、世界的にも歴史的に見ても、長くシステムトレードの対象として研究されてきました。拙著の中でトレードシグナルの例でも示してるように、私も経験がありますので、本書の手法の有効性は確認しています。

株の個別銘柄については、流動性が低いものが多く、ニュースや心理的な影響で大きく値が動くため、注意が必要だと思います。

拙著では、多くの場合、システムの損益パターンを正規分布と仮定して理論を組み立てていますが、個別銘柄の株ではべき分布などのように正規分布より両側の裾野が長くなる可能性が高いと思います。その結果としてリスクが増えます。

したがって、信頼区間で言えば95%ではなく、99%信頼区間を使うとか、危険率であれば、5%ではなく1%にするなど、計算結果より、実際のリスクは大きめになることを頭にいれて、拙著の手法を使うとよいのではないでしょうか。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
例えば、「FX自動売買・ガチンコ投資必勝技」にあるプロフィットファクターの基準値を上回るようなシステムがいくつもある時、勝率の高い方を選ぶのは良い方法でしょうか?

【回答】
勝率は計算のためのデータとしては使いますが、それそのものが高い、低いということからは、何も判断できないと考えます。実際に、勝率が低くても良いシステムはありますし、その逆の例もよく見
かけます。

私は、システム選びについて大きく以下の2ステップで説明することが多いです。
1)最初に信頼できる(勝てる可能性の高い)システムを選ぶ
2)次に、上記で選ばれたシステムについて、リターンとリスクを計算して、有利なポートフォリオを作る

そして、「勝率が高いこと」は1)の判断になんら有利な情報ではありません。(※注)
ただし、1)の段階で絞り込まれたシステムについて考える2)の段階の場合、結果として勝率の高いシステムはリスクが小さいことが多く、また変調の判断も容易なため、ポートフォリオに採用されることが多くなるでしょう。また、同じリスク・リターン率であれば、勝率の高いシステムは精神的に楽なので、そういうことを優先して選ぶのもいいかもしれません。

※注 ご参考
実は、拙著で示しているプロフィットファクターの基準値は勝率が高くなると計算の誤差が増えます。つまり、高い勝率のシステムでは危険率が増えるということです。言い方を変えると、PF基準値を
使ってシステムの良し悪しを判別する場合には、むしろ勝率が低いシステムの方が信頼できる判別結果になります。

【追記】
上記では、50%前後のことを「勝率が低い」と言っています。システムの勝率は、45%~90%くらいが一般的ですから、その一番下のところをイメージして、「低い」としました。拙著「使える売買システム判別法」のP126の下から8行目に「コインゲームをモデルに・・・」と書いていますが、これは言い方を変えると「勝率50%くらいを仮定して、プロフィットファクターの基準値を計算しています。」ということです。
そのため、拙著の計算方法を使った場合70~90%のシステムでは誤差が増えるわけです。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
ある売買システムのバックテストがすばらしかったので、購入したのですが、実運用に入ると同じ結果がでませんでした。『使える売買システム判別法』に出ている信頼区間推定をやってみた結果も、
実運用後は、ほぼマイナスの値に落ちてしまいました。
システムを購入する前に、信頼できるデータを手に入れる方法はありますか?

【回答】
いくら本格的な分析手法を使っても、データそのものがバックテストでは、システムの本当の性能は分かりません。システム販売業者が提供するテスト結果を鵜呑みにするのは危険です。
もちろん、良心的なシステムベンダーが多いのですが、システムがベンダー側にある時のテスト結果は、いくらでも細工(過剰最適化)ができることも事実です。私は、(デモトレードなどで)実際に使うことで、自分自身で得たデータ(本当のフォワードテスト)を分析して、システムの良し悪しを調べるのが一番間違いないと考えています。
そういう意味では、無料でデモトレードができるシステムトレードツールが理想です。購入するタイプの売買システムでも、一定期間無料使用できるキャンペーンをする場合がありますから、そういうチャンスを利用するのもいいでしょう。良いキャンペーンがある時は、このメルマガでも告知していきたいと思っています。

また、購入後もよほど信頼できるデータが無い限り、最初からリアルマネーのトレードをすべきではないと思います。せっかく良いデータが取れる状況になったのですから、じっくり実力やリスクを見極めてから本格稼動に移しましょう。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
システム変調に気づいた時にシステムがポジションをとっている場合、その取引きをすぐに終了するか、システムがその取引きを終了するまで待つか、どちらが賢明でしょうか?
この取引きを、最後にするとシステムに設定できればいいと思いますが、もしできないなら、やめようと思ってたのに、またポジションをとってしまったということがありそうです。

【回答】
自動売買では、こういうケースはよくあることです。その時は私は、その場で即決済(ポジションをクローズ)することにしています。時間をおいて、決済しようとすると、レートが上がりそうだから待つとか、下がりそうだから早めに決済しようなどと、裁量トレード変わらなくなるからです。
相場に対して人の判断を加えないという意味で、即決済するのが最もシステムトレードらしいやり方だと思います。
 

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
「使える売買システム判別法」第4章のT検定で、システムの変調が確認できて、一度トレードを中止した場合、再度トレードを開始させるタイミングは、どの様な時でしょうか?

【回答】
P値が0.05を割り込んだので変調と判断してトレードを中止し、その後持ち直したように見えると、システムを再度利用したくなりますが、それはあまり安易にすべきではありません。

例えば、もし波の高い北極の海で前方に、ちらっと氷山が見えたとします。その次の瞬間見えなくなっても、船長のあなたは前進を指示しないと思います。当然、「今は見えないが確かに氷山はある。きっと波間に消えているか、もしくは一時的に沈んだのだろう」と考えて、回避する道を選ぶでしょう。

統計的手法はそれに似ています。P値が0.05を割れば、強い確信を持って、変調が起きたと考えられますが、0.05を上回ったからといって、変調が起きていないとは言えない手法だからです。
(ちょっと回りくどいですが、0.05を上回る場合は、「変調が起きているとは言えない」という弱い結論しか得られないのです。)

その場合、一瞬見えたら変調しており、その次に見えなくなったら、それは変調しているが偶然のノイズにかき消されているだけの可能性が高いわけです。したがって、私の場合、その日から新たに稼動を始めたシステムとして扱い、半年は様子を見てから再利用の判断をします。
 

FAQに戻る

*

2010・11・13

これまで、各社まちまちでしたが、金融庁によるレバレッジ規制により、2010年8月に、レバレッジの上限を50倍、さらに2011年8月には上限25倍に制限される見込みです 。その目的は投資家の保護ですが、私はそれでも高過ぎで、せいぜい5倍程度までが限度 と考えています。自動売買では、24時間のチャンスが行かせる強みを生かして、リスク の小さなトレードを数多くこなすことで、利回りを上げることができますので、あえて高 いレバレッジをかけるような危険を冒す必要はないと思います。

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
レバレッジとシステム取引の関係について教えてください。Tradencyのミラートレードで、証拠金を20万円とした場合、1ドル100円の条件で、10Kの取引をするとレバレッジは何倍と計算するのでしょうか?

【回答】
日本円で100万円の取引をすることになるので、100万円÷20万円で5倍ということになります。証拠金50万円では2倍ということでね。ただし、これは最大ロット数1のシステムの場合です。
実際には一つのシステムが同時に複数ロットのポジションを持つことがあり、その数は1,2,4など様々です。
したがって、先ほどの例でいうと、20万円の証拠金で最大ロットが4のシステムを利用すると5x4=20倍のレバレッジになります。

因みにレバレッジは、投資のリスクの大きさを示す指標としてよく使われていますが、実はシステムのタイプによって同じレバレッジでも、リスクの大きさは違ってきます。
レバレッジを考えるときは、その点を注意して、参考値として利用することが大切です。
このことについて詳しく知りたい方は、拙著『FX自動売買・ガチンコ投資必勝技』(技術評論社)の120~121ページで触れています。
 

FAQに戻る

*

2010・11・13

【質問】
私は、裁量トレードをしており、徐々に利益を出せるようになってきましたが、それでもいつも不安です。「安心してできるFX」を求めて探求中ですが、システムトレードは、そのために役立つでしょうか?

【回答】
私も「安心できるFX」を求めてきました。そして私の場合は、自動売買がそこに近づくための一番の
近道であると考えるようになりました。

ただし、あなたの場合、裁量トレードで実績をあげておられるようなので、必ずしも自動売買の方が良いとは限りません。結局トレードで勝つのが目的ですから、方法はそれぞれのトレーダーに合ったものを選べばいいのです。

ひとりの裁量トレーダーは、言ってみれば一つのシステムですから、まず、ご自身の裁量トレードの結果を分析して、問題点を発見したり、自分自身より優れたシステムが世の中にあれば、システムトレードを考えてはどうでしょうか?

ご自身の実力を分析するのにも、私の本はお役に立つと思います。

・あまり数学が得意でないというのであば、拙著「FX自動売買・ガチンコ必勝技」の3章2節
・ある程度、エクセルの計算式が使えるような基礎があれば、拙著「使える売買システム判別法」の2章,3章が参考になると思います。

FAQに戻る

*

2010・11・13

通貨レートの変動の激しさをボラティリティという指標で表します。同じシステムでもボ ラティリティの高い時期には、大きな利益や、逆に大きな損失を出しやすくなります。つ まり、市場の状態によっては、当初の想定よりリスクが大きくなることがあるので、シス テムトレードといっても、ボラティリティに注意しておくことは大切です。

FAQに戻る

*

2010・11・13

どれほど優秀なシステムでも、あらゆる市場環境に対応できるオールマイティなシステム は存在しません。半年以上安定的して利益を出し続けていたシステムが、ある時急に大き なドローダウンを発生させるというのは、よくあることです。その場合は、マーケ ットの値動きに従来と異なる何かが起こっており、その変化にシステムが対応できないこ とを示しています。このような状況を、このブログではシステムの変調と呼んでいます。 そのような環境変化に対応するためには、常にシステムのトレード実績をウォッチしなが ら、変調を発見したら即座にポートフォリオからはずして、損失を最小限に抑えることが 大切です。

FAQに戻る

*

2010・11・13

ある投資を決定する場合、そのことによって最悪の場合どの程度の損失を招くのか(=リ スク)を把握しておくことが大切です。拙著では、リスクの指標として確率的に将来 発生し得るドローダウンを予測する方法について解説しています。

最大ドローダウンの使い方(基礎編)

例えば余剰(最悪無くしても良い)資金5,000ドルを口座に入れて、トレードをする場合 、Aシステムの最大DDが5000ドル、Bシステムの最大DDが1500ドルと分かっていると すると、Aシステムを選択することはできません。なぜなら、確率は非常に低いですが、 最悪5000ドルを失って、証拠金が不足することで強制的にロスカットされてしまう可能性 があるからです。この場合、Bシステムならリスクが小さいので投資でき、ロット数は3 0Kロットが最大ということになります。

計算式:5000÷1500>3×(10K)

(実際にはFX会社毎の強制ロスカットの基準やレバレッジ設定によって投資可能な最大 ロット数が変わりますので、証拠金残高には余裕をもっておくことが必要です。)

FAQに戻る

*

2010・11・13

確率的に今後期待できると考えられる利益額のことです。拙著「らくらく儲ける!しっか り儲ける!FX自動売買入門」や「使える売買システム判別法 確率統計で考えるシステム トレード入門」などでは、10Kロット(1万通貨)を設定した場合の、1ヶ月当たりの期 待利益を算出する方法を解説しています。
ただし、一ヶ月毎に期待利益に近い成果がでる可能性は高くないということに、ご注意く ださい。一ヶ月程度ではトレードの回数が少ないために偶然の要素が大きく影響して、理論値に近い結果はでません。最低でも3ヶ月程度のレンジで結果を見る必要があります。

FAQに戻る

*

2010・11・13

多数のシステム(=自動売買プログラム)と、それを管理するためのシステムトレードツ ールを組み合わせたものの全体をまとめて、このブログでは自動売買システムと呼ぶこと にしています。

自動売買システムについて

FAQに戻る

*

2010・11・13

システムトレードツールや提供する会社により異なりますが、一般に自動売買プログラム のことを「システム」や「ストラテジー」、「EA(Expert Advisor)」などと呼んでいま す。このブログで「システム」という場合は、市場の分析から売買注文までを一貫して自 動実行するタイプの自動売買プログラムを指しています。一般に使われる「システム」の意味 とは異なりますのでご注意ください。

FAQに戻る

*

2010・11・13

システムトレードを行う時にパソコン上で使うソフトウェアのことです。従来は、プログ ラムによる自動売買をするためには、かなり高度なコンピュータの知識が必要でした。ま た、プログラムを動作させるまでの設定などもかなり手間がかかりました。自動売買プロ グラムと人との間に立つことで、それを簡単にできるようにしたのが、システムトレード ツールです。最近は、使いやすいものが開発され、誰もがそれを手軽に利用できるようになってきました。また、そうした先端的なシステムを活用できる証券会社やFX会社も増えてきています。

FAQに戻る

*


*