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2010・06・04
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2010・04・05
最近このブログの読者からのメールを見ると、多くの方がシステムの開発に興味を持っていることが分かります。そこで、そのような開発型のシステムトレードをめざす方のために、私自身が過去に読んで参考になった書籍を紹介してきました。
システムトレードは、過去数十年に渡って様々な研究がなされてきた歴史があるので、自分でシステムを開発してみようと思ったら、まずは先人の知恵を十分に吸収するところから始めるのが、効率よいやり方だからです。
ここまで、思いつくままに書籍紹介をしてきたので、やや雑ぱくで分かりにくい面もあったかと思います。そこで、ここまでの締めくくりとして、紹介してきた書籍を、システム開発を学ぶ手順に合わせて並べ直して、目次にしてみました。皆さんの、情報収集のお役立てれば幸いです。(なお、今後も徐々に紹介する参考書を増やしていくつもりです。)
<目次>
ステップ1)開発ツールを知る
メタトレーダとトレードシグナル
ステップ2)自分の開発スタイルを決める
伝説のシステムトレーダ14人へのインタビュー
ステップ3)プログラミング言語を理解する
メタトレーダ4のプログラミング言語MQL4
イージーランゲージ系のプログラミング言語
ステップ4)戦略アイデアのネタ探し
39のよく知られた戦略
ステップ5)システムの性能を正しく評価する
システム評価のための参考書
<ご参考>
優秀なシステムを開発すれば、それを使ってトレードで利益をあげることはもちろんですが、更に自分自身がシステムを提供する側(システムプロバイダー)になって、利益を得る道もあります。(例えば、Tradency社のシステムプロバイダーは、日本では株式会社シストレ総研社が募集しています。)
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2010・03・26
ここまで数回に渡って、開発型のシステムトレードをめざす方のために、参考書を紹介してきました。システムの開発は、ごく大雑把に言うと、戦略のアイデアを考えてシステムを作り、その性能を検証するという2つのことをします。今回は、後者のシステム検証についての参考書です。
ただし、システム検証の知識は必ずしも自作派のトレーダばかりが必要なものではありません。例えば、他者の作ったシステムを購入する場合にも、その良し悪しを評価することが重要です。そういう意味では、外部調達派のトレーダにも参考になる本だと思います。
私自身の研究テーマも今は、この「システム検証」が中心になっていますが、このことの重要さを示す例を一つあげてみます。
私もかつては、ある仕掛けのための戦略を思いつき、この戦略ならあの時も、この時も絶妙のポジションが取れたはず・・・これは凄いアイデアかもしれない、などと興奮することがよくあったのですが、それをプログラム化して長期間の相場データでバックテストしてみると惨憺たる結果ということも、またよくありました。
それは、自分の頭に記憶できている、ごくわずかなデータを元に、その戦略が良い、悪いと考えていることに原因があります。また、自分にとって都合のいいデータしか見えなくなるという、人間の特性も関係しているのでしょう。結局、サイコロを3回振って4の目が2回、3の目が1回出たとして、その経験を元に、「このサイコロは4の目が出やすい」などと決めつけるようなことをしているのです。
このようなことは、実際のシステム開発を始めると多くの人が経験することではないでしょうか。つまり、自分のトレードアイデア(相場観といってもいいかもしれません)は、意外に(客観的な)根拠が無いということに気づかされるわけです。
したがって、一旦作ったシステムの性能を、客観的な方法で評価することは、システム開発になくてはならないプロセスです。
「トレーディングシステムの開発と検証と最適化」
ロバート・パルド/長尾慎太郎/山下恵美子 A5版 267頁 6,090円
この本は、システム評価に重点を置いたものとして知られている「Design, Testing, and Optimization of Trading Systems」の邦訳です。表題にはDesign(開発)も入っていますが、内容は、終始「システムの性能をいかに正確に知るか」という評価側からの見方で書かれているのが特徴です。
今は、高機能なシステムトレードツールがあり、バックテストや最適化などがオートマチックにできるようなっているので、システムの性能が簡単に分かったり、最適化することで飛躍的に性能が上がるように思ってしまいがちです。しかし、この本を見ると、実は様々な落とし穴があり、システムの性能を把握することは容易なことではない、ということに気づきます。
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2010・03・23
ここまで数回に渡って、開発型のシステムトレードをめざす方のために、参考書を紹介してきました。それらの書籍が理解できれば、実際にメタトレーダやトレードシグナルなどのトレードツールを動かして、その上で売買プログラムを書き、自分なりの戦略(仕掛けや手仕舞いなどのルール)で、自動的売買できるようになります。
しかし、ここまでの段階は、あくまでシステム開発の準備段階であって、ここからが本当のシステム開発の出発です。売買プログラムを作ることができても、そのこととトレードに勝って利益が出せるということは、同じでは無いからです。結局、どれだけ有効な戦略を自分のプログラムに組み込むことがでるかが重要になってきます。
ここで参考になるような、具体的トレードテクニックを公開している上級トレーダ向けの書籍は主に海外で多く出版されています。ただし、それぞれの著者毎に独自の主張があり、参考にはなるのですが、ある意味偏った見解も見受けられます。これからシステムプログラミングを始めるという読者にとって必要な、網羅性や客観性に欠ける面があるということです。そういう意味で、ここでは、教科書的なものを選びました。
「トレーディングシステム徹底比較」
ラーズ・ケストナー/柳谷雅之 A4判 上製本 429頁 20,790円
この本は、(古典というと語弊があるかもしれませんが)定評ある有名な39の戦略を、15年間のバックテストによって評価した結果を公表しています。有名な研究者が公表している戦略の、見本市のような本と言ってもいいかもしれません。著者は、「独立した検査機構」という立場で、客観的に良いものは良い、悪いものは悪いと、そのシステムの出した結果をそのまま公開しているところが、この本の特徴です。
一般の書籍としては、かなり高額ですが、網羅性と客観性の面で群を抜いているため、ここで取り上げることにしました。これまで紹介してきた書籍やDVDで基礎知識を得ていれば、読みこなせる内容ですが、このレベルになると、役に立つか否かは人によるとしか言いようがありませんから、近くに大きな書店がある方は、立ち読みなどしてから、購入は慎重に検討されるのがいいと思います。
因みに、ここで検証されている戦略については、実際にテストで使ったイージーランゲージのソースプログラムが載っていますので、サンプルプログラムとして役に立つはずです。
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2010・03・20
システムの自作をめざす上級トレーダ向きの参考書を紹介するシリーズの第4回として、今回はシステムトレードの全体像を知ってもらうのに良い本をご紹介しようと思います。私の本やブログでも、様々な切り口でシステムトレードの全体像を解説しています。それは、できる限り広い視野で多くの選択肢を示すことで、それぞれの投資家が自分に合ったトレードスタイルを選んでもらいたいと思っているからです。
自分のスタイルをしっかり持ってブレないことが、トレードをする上で大切なことは言うまでもありませんが、システム開発を手がけるレベルになると、それが更に重要なことになってきます。例えば、投資対象毎に異なる戦略をとるのか、それともどの投資対象にも共通して有効な(普遍的な)システムの開発をめざすのか?100%システムの判断でトレードするのか、ファンダメンタルズなどの要素を含めて判断に裁量の要素を含めるのか?ある一定期間毎にチューニングを繰り返す、つまり再最適化を行うのか、それともパフォーマンスの落ちたシステムは捨てるのか?などについて、はっきりした方針を持っていることが必要です。
このような問題は、過去にシステムトレードに取り組んだ人のほとんどが悩んだはずの事柄ですから、独断的に決め付けずに、一旦は広く、多くの人の意見を聞いてみてから、その上で考えるのが良いわけです。
そこで、膨大なシステムトレードに関する情報を俯瞰し、その地図の中で自分の立ち位置を考えてもらうのに良い本はないかと考え、以下の本を紹介することにしました。
「マーケットの魔術師 システムトレーダー編」
アート・コリンズ/鈴木敏昭 四六判 上製本 308頁 2,940円
この本には、オーディオブックもあります。私自身は、時間のある時に歩きながらでも聞けるので、オーディオブックが気に入っています。いつもiPodに入れて持ち歩けるのが便利です。オーディオブックにはCD版とダウンロード版の2種類があるので、そのリンクも以下に掲載しておきます。
<オーディオブック:CD版>
「[オーディオブックCD] マーケットの魔術師 システムトレーダー編」
アート・コリンズ/鈴木敏昭 CD 15枚 約760分 6,090円
<オーディオブック:MP3ダウンロード版>
「[オーディオブック] マーケットの魔術師 システムトレーダー編」
アート・コリンズ/鈴木敏昭 ダウンロード販売 MP3 約760分 倍速付き 5,000円
この本は、伝説のシステムトレーダ14人へのインタビュー集です。いずれも、現代のシステムトレードの世界を作ってきた立役者と言っていい人たちばかりです。システムトレード(この本ではメカニカルトレード)をめぐる、普遍的な話題が、その道のプロたちによって語られていて興味深い内容です。
(オーディオブックの場合)10時間を越える豊富なインタビューを聞くことで自然と、経験を積んだシステムトレーダのものの考え方が理解できてきます。また、同じシステムトレードと言っても、その捉え方や個々人の投資スタイル、投資対象に大きな違い(選択肢)があることに気づきます。更に、どのトレーダも共通して言っている事柄や、それぞれに見解が大きく異なる話題があることにも気づくと思います。
そのように、様々なスタイルや意見を聞くことで、シストレというものに関する理解が深まり、その結果として、自分の目指す姿もはっきりと見えてくのではないでしょうか。
この本を読むときの注意点としては、情報がやや古い点です。この本で語られていることのほとんどは1970年から2000年までの出来事です。現在はインターネットや高性能なコンピュータの普及により、当時とは比べ物ならないほど、市場変化のスピードが速くなっていることを考慮する必要があります。また、FXやCFDなどが一般投資家の投資対象として急速に普及したのは、世界的にも1990年後半からことですから、それらについてはあまり触れられていません。
とはいえ、何十年という歴史の中でシステムトレードを見ることは、いわば常識を身につけるということになります。日進月歩のトレーディング環境ですが、基本は変わらないのです。
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2010・03・10
今回は、メタトレーダのプログラミング言語、MQL4の参考書をご紹介します。
メタトレーダは、前回紹介したトレードステーションと共に、システムトレードのもう一つの世界標準プラットフォームになっています。主にFXのためのシステムトレードツール(プラットフォーム)として世界的に人気があます。非常に多くのFX会社で採用されており、業界標準としての地位を築いています。対して、先の記事で取り上げたイージーランゲージ系のエキーラやイエスランゲージは、主に株、先物などに使われるケースが多いようです。
また、先のイージーランゲージは、自然言語に近いので、初心者にも入りやすくできていますが、MQL4は一般のコンピュータプログラミングの言語として良く知られているC言語に非常に似た言語です。記号的な言語体系になっており、分かる人には簡潔で効率がいい反面、プログラム未経験者には難しく感じると思います。また、変数の型なども気にしなくてはならないので、基本的なコンピュータプログラミングの知識も必要になります。プログラム初心者の方は、MQL4にチャレンジする前に、C言語の超入門書を探して読んでおくと良いと思います。ただし、ごく基本的なことさえ分かっていれば、実はそれほど難しいものではないのでご心配はいりません。
逆に、CやC++などを使ったプログラミングの経験のある方には、それら本格的なプログラミング言語に比べて、MQL4はコンパクトな言語体系になっているので、むしろ簡単に感じられると思います。
ここで、本題の参考書紹介に戻りますが、このMQL4の入門書としては、なんと言っても、以下の本が有名です。
参考書1)
「FXメタトレーダー入門 最先端システムトレードソフト使いこなし術」
豊嶋久道 パンローリング A5判 380頁 2,940円
このように専門的な内容の書籍としては、めずらしく7刷まで増刷されていることからも、この本の人気の高さが分かります。
この本が出版された当時は、まだ国内にメタトレーダをサポートしているFX会社は無く、どうしても海外にFX口座を持つことが必要でした。また、メタトレーダに関する情報は、ほとんどが英語でしたので、この本はとてもありがたい存在でした。
ただし、上記の本はMQL4の基本的な文法を理解するレベルにとどまっていて、実用的なトレーディングシステムをつくるための知識やテクニックを得られるものではありません。プログラムを書くことができることと、勝てる強いプログラムを書くことができるのは違うことです。
そこで、参考書1の続編として、最近発売された以下の本は、基本的な自動売買プログラムの構造まで理解できる内容になっています。売買のチャンスを見つけてポジションをオープンするための「仕掛け」や、利益や損失を確定するための「手仕舞い」などについて、基本的なテクニックやそのサンプルプログラムが書かれており、表題どうりかなり実践的な内容になっています。
参考書2)
「FXメタトレーダー実践プログラミング 高機能システムトレードソフト超活用術」
豊嶋久道 パンローリング A5判 526頁 2,940円
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2010・03・05
トレードシグナル,マネックストレーダ,トレードステーションのプログラミング言語について
2月24日の記事で、トレードシグナルのエキーラというプログラミング言語のお話をしたところ、読者からの質問が多かったので、今回はそのような少し上級のシステムトレードをめざず方のための書籍をご紹介することにします。(パンローリングの書籍ばかりになってしまいましたが、今回ご紹介するような中級以上のトレーダを対象にした書籍については、やはり国内では同社の独壇場でしょう。)
既にご紹介しているように、ひまわり証券のトレードシグナルの開発言語はエキーラです。また、マネックス証券のマネックストレーダで自動売買システムを作る場合はイエスランゲージという言語を使います。ただし、これらは基本的に海外で長い実績のあるトレードステーションのイージーランゲージをベースに作られているため、非常に似た言語になっています。したがって、その内の一つを理解すれば、同時に3つの言語が分かります。それぞれに若干の違いがあることはあるのですが、それがごく僅かな差なので、それぞれの言語で作ったプログラムを、別の言語に修正することも容易です。
また、豊富にあるイージーランゲージ関係の情報を集めて、エキーラやイエスランゲージでのプログラミングの参考にすることもできます。
参考書1)
「DVD 見てさわってわかる! トレードシグナル入門」
西村貴郁 本編83分 3,990円
プログラムの経験はないが、エキーラという言語を知りたいという方には、このDVDが役に立つと思います。西村氏はたくさんの本やDVDを出している方なので、途中その宣伝が多いのが気になりますが(笑)、プログラミングが初めてという読者にも分かりやすいように、基本的なことを懇切丁寧に解説しています。
この本は、基本的にエキーラでのプログラミングの初歩を解説していますが、先述のようにその違いはわずかなので、同時にイージーランゲージも知ることができます。(どのような点が違うのかも、このDVDの中で説明されています。)
エキーラやイエスランゲージの情報はまだ少ないので、この後で列記しているような豊富なイージーランゲージ関係の本を参考にするとよいと思います。
参考書2)
「トレードステーション入門 やさしい売買プログラミング」
西村貴郁/West Village Investment A5判 250頁 2,940円
イージーランゲージの解説本です。コンピュータのプログラムを一度でも書いたことのある方であれば、十分読みこなせる内容だと思います。そういう方は、参考書1よりこの本の方が合っているでしょう。ただし、繰り返しになりますが、わずかですがエキーラ、イエスランゲージとの違いがあることは意識して読む必要があります。
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