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プロフィール

山本克二

二十数年間、システム開発と統計解析を生業としてきました。その知識と経験を元に、FXや先物のトレーディングシステムについて研究しています。いかにシステムの実力を見極めて、そのパフォーマンスを最大限に引き出すかが中心テーマです。今は、執筆活動を中心に、独自の理論や投資テクニックを発表しています。

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当ブログに掲載されてる情報、記事等は、一般的な情報提供を目的としたものであり、資産運用、投資等に関する決定は、利用者ご自身の判断でなされるようにお願いいたします。

情報の内容に関しましては万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。当該情報に基づいて行った行為により被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。

2011・06・02

今回は、セブンインベスターズの7FX Meta Trader4(メタトレーダー4)に搭載されているEA Generatorについて解説します。

7FX Meta Trader 4

FXのテクニカル(チャート)分析を学んでいくと、自分なりのシステムを試してみたくなりますが、そのままトレードを始めるのは危険です。そこで、過去何年かの為替データでシミュレーションをして、本当に役に立つ分析方法なのかを確かめます。所謂バックテストです。また、実際にトレードを始めても、24時間いつもマーケットを監視していることは難しいので、そのシステムが自動的に売買するしくみをつくることも必要になってきます。

その時にメタトレーダーなどのシステムトレードツールは非常に役に立ちます。予め多くのインジケータが用意されており、自分で考えた売買ルールを専用のプログラミング言語(MQL4など)で記述すれば、バックテストも自動売買も自由にできるようになります。

しかし、問題はこのプログラミング言語の習得です。初心者はテクニカル分析も勉強しなければなりませんし、その上プログラミングまでとなると、なかなか敷居が高いのではないでしょうか?MT4で利用する言語MQL4は、変数の型を意識する必要があるなど、プログラミング未経験者が習得するには、少し時間がかかると思います。

そこで、プログラミングを覚えるのは後のこととして、とりあえずテクニカル分析による自動売買を経験してみたいという方に、ぴったりなのがEA Generatorです。

メニューに従って、売買の判断基準にするインジケータやパラメータのセットをするだけで、売買戦略をプログラムにすることができます。したがって、最低限テクニカル分析の知識があれば、EAを作ってバックテストや実取引もできます。利用できるインジケータは、定番のものが一通り揃っており、それらを組み合わせることで、さらに複雑なロジックも実現できます。インジケータや仕掛けの設定をあれこれ変えて、バックテストをすることで、システム開発の考え方や流れが実感として分かると思います。

EA Generatorを利用するには7FX Meta Trader4の口座開設(無料)をしてユーザー名・パスワードを取得する必要があります。

7FX Meta Trader 4口座開設
EA Generatorマニュアルへのリンク

eagen.gif

EA Generatorの利用手順はおおよそ以下のようになります。

1)テクニカルインジケーターのリストから、必要なものを選択
2)売買条件の設定
3)各インジケータのパラメータ設定
4)決済条件の設定
5)EAプログラムの自動生成

専用のプログラミング言語を利用したシステムに比べて、自由度が低いことはしかたありませんが、テクニカル分析やシステムプログラミングの基本や、バックテストによる最適化の経験をするための教材としては、十分役に立つものだと思います。


*

2011・04・22

第4回 EAによる自動売買の立ち上げ

連載の最終回として、今回はEAの立ち上げから自動売買開始までを解説します。全体の流れとしては、EAを入手して、一旦デモ口座でEAを立ち上げ、正常動作を確認した後、ライブ口座に切り替えるという手順を取ります。最初からライブ口座にEAをインストールしない理由は、誤操作によって思わぬ損失を被るのを避ける目的があります。また、フォワードテストによって、EAのトレードスタイルや成績を十分知ってから、自信を持って実運用を始めることもできます。

デモ口座からライブ口座への移行は、わずかな作業でできます。したがって、一旦デモ口座でセットアップをしても手間はあまり変わりませんので、慎重にこの手順で進めてください。

1.EA(Expert Advisor)の選び方
まず最初に、今回の解説でサンプルとして利用するEAを選択する必要がありますが、以下3つの理由でシステムトレード.comの「Baby Tiger」を選びました。

EA選定の理由1)1ポジタイプである。第1回記事で解説しているように、今回のテーマである低リスクのポーフォリオが組みやすいからです。

EA選定の理由2)FOREX.comでの動作テストがされている。一般的に、販売されているEAの仕様書には、動作テスト済みのFX業者名が記載されています。同じMT4といっても、各社のサービスには微妙な違いがあるので、自分が利用するFX会社でテストされているEAが安心です。特に今回の連載で利用するFOREX.com MetaTrader4は、1000通貨単位の投資額の設定ができる点が特徴ですが、EAによっては1000通貨(MT4の設定では0.01ロット)の設定が考慮されていない可能性もあるので、注意が必要です。

EA選定の理由3)EAの購入時にその性能を見極めるのは、なかなか難しいのですが、一つの方法として、EAの開発者から直接購入するのではなく、専門の業者が事前にテストしたものを選ぶ手があります。例えば、今回選らんだシステムトレード.comでは、多くの開発者から募集したEAの中から独自の審査基準に合格したものだけを販売しています。


2.EAの入手

1)ダウンロード
EAの購入からダウンロードまでの手順は一般的に、次のような手順です。

Webから購入申し込み
  ↓
入金(クレジット決済,銀行振込み)
  ↓
ダウンロードURL,ID,パスワードがメールで送られてくる
  ↓
EA,マニュアル等を指定URLからダウンロードする
(複数のファイルをまとめた圧縮形式になっていることが多い)

2)Keyコード(Key)の取得
ただし、市販のEAの場合、ダウンロードをしただけでは利用できないことが多いです。それは、そのEAをコピーして他人に譲渡されてしまわないように、再配布防止策としてKeyコードを入力しないとEAが動作しないようになっているからです。

始めにEAの購入者が自分の口座ID(FOREX.comで開設したMT4用ライブ口座のログインID)を業者に連絡すると、そのIDにあわせたKeyが業者からメールで送られてくるしくみが一般的です。

因みに、今回のサンプル「Baby Tiger」の場合は、EA購入者はライブ口座IDと同時にデモ口座のIDを連絡すると、ライブ用Keyとデモ用Keyの二つを入手することができますので、慎重にデモ口座からセットアップを始める今回のような手順には好都合です。
(デモ口座の開設とIDの取得は、MT4を立ち上げた状態にして「ファイル(F)」メニュー「デモ口座の申請(A)」から必要事項を記入すれば、即時にできます。)

ここまでで、ダウンロードしたEAと、Keyが揃ったら、いよいよMT4へのインストールを始めます。

3.自動売買開始までの手順

1)EAのインストール
EAをMT4で利用できる状態にするために、ダウンロードしたファイルの内、「BabyTiger_Ver*_*.ex4」と「BabyTiger_Ver*_*.dll」(*は0-9の数値)の二つのファイルを、所定のフォルダにコピーします。

①Baby Tiger.ex4 → expertsフォルダにコピー
②Baby Tiger.dll → librariesフォルダにコピー

※ 「お名前.comWindows デスクトップ」の場合、expertsフォルダは、
「コンピューター」>「ローカルディスク」>「Program Files(x86)」>「Meta Trader 4 at FOREX.com」の下にあります。また、librariesフォルダは、上記expertsフォルダの下にあります。

ここで、MT4を起動、または再起動してください。MT4の「ナビゲーター」ウインドウに以下のような「BabyTiger_Ver*_*」(*は0-9の数値)という表示がされるようになれば、正しいフォルダにコピーさてれいます。

ea_navi.gif2)EAの設定
先述のように、この記事では最初にデモ口座でEAのセットアップをするので、MT4ウインドウの上部左のIDが、demo用の番号にになっているかを確認します。もしdemo用のアカウントになっていなければ、「ファイル」メニュー「ログイン」で、アカウントを変更します。

ea_id.gif一般にEAのセットアップは、以下の手順で行います。

チャートを表示する
(「BabyTiger」はユーロドル専用のEAなので、EURUSDfxfのチャートを表示)
  ↓
チャートの周期設定を設定
(「BabyTiger」はスキャルピングタイプのEAなので比較的短期間の30分足に設定)
  ↓
ナビゲーターウインドウからEAをチャート上にドラッグ&ドロップ
  ↓
プロパティの設定「全般」タブと「パラメーターの入力」タブに、設定情報を入力して「OK」ボタンを押す

「全般」タブの設定は「BabyTiger」の場合、以下のような設定が推奨されています。

ea_p1.gif次に、タブを「パラメーターの入力」に切り替えて入力するのは、「Key」と「Lots」です。Keyは業者から予め入手しているデモ用Keyを入力します。

ここの設定で、最も重要なのはLotsです。EAは一つのポジション当たりに、ここで設定した金額の売買をします。設定値0.01が1000通貨にあたりますが、一般のFX会社の取引単位の最小値は1万通貨なので、初期値は0.1が入っているはずです。「BabyTiger」でLots=0.1と設定すれば、1ポジタイプなので、そのまま毎回1万通貨の売買を繰り返して実行します。

実際にトレードを始める時は、ご自身のリスク許容度を考慮の上、自由にLotsの設定値を決定していただければいいのですが、ここでは安全を見て一旦は0.01に設定し直すことをお勧めします。(設定値をダブルクリックして、0.01と入力し、「OK」ボタンを押します。)

ea_p2.gif
※「BabyTiger」のセットアップについて詳しくはEAに付属のインストールマニュアルをご参照ください。

3)EAによる自動売買の開始

ここまでの設定で、EAの準備は全て整いました。最後に、ツールバーの「ExpertAdvisors」ボタンをクリックすることで自動売買がスタートします。

ea_st.gif
4)ライブ口座への切り替え

しばらくAEの動作を確認するためにデモ口座での運用をしてから、ライブ口座に移行します。
MT4をデモ口座で起動した状態から、ライブ口座へのログインは、「ファイル」メニューの「ログイン」から行います。既に、第3回の記事にしたがってライブ口座の登録がされていれば、ポップアップメニューのプルダウンリストから、ライブ口座のIDを選択するだけで、ライブ口座のへの移行が完了します。

ただし、デモ用のKeyとライブ口座用のKeyが異なるので、ライブ口座用のKeyに書き換えることをお忘れなく。(この操作を後で行うには、チャート上で右クリック「ExpertAdvisors」「Properties...」からプロパティ・ウィンドウを開いて行います。)

3.あとがき

4回に渡り長文の連載になりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ここで、市販EAを利用した自動売買について一言ご注意を申し上げます。これはどのようなEAを購入する場合についても言えることですが、購入後すぐに実運用で使用するのは避けた方が無難です。まず最初は、自分の目でEAの挙動や実力をじっくり見極めることが大切です。デモ口座や、今回ご紹介しているような1000通貨単位の十分に低いリスクの範囲内で、しばらくはフォワードテストを行ってください。そして、実運用に耐える性能であることを確認してから、本格的なトレードを開始されることをお勧めします。

最後に、この連載が皆様にとって、MT4という非常にポテンシャルの高いシステムトレードツールとの幸運な出会いとなることを、お祈りいたします。

山本克二


※ご注意
本文に掲載されてる情報等は、一般的な情報提供を目的としたものであり、資産運用、投資等に関する決定は、利用者ご自身の判断でなされるようにお願いいたします。
情報の内容に関しましては万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
本文の情報に基づいて行った行為により被ったいかなる損害についても、当方及び記載の各社は、一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。
本ブログ記事の著作権は山本克二が所有しています。許可なく複製・転用・販売を禁じます。


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2011・04・22

第3回 メタトレーダーのセットアップ

今回はいよいよメタトレーダー4(MetaTrader4,MT4)を、FX業者のサイトからダウンロードしてVPSにインストールします。

1.口座開設の手順
1)申し込みページ
前回からお知らせしているように、この連載記事では1000通貨の小額取引が可能なFOREX.comのMT4を例として、具体的なインストール手順を解説します。
FOREX.com MetaTrader 4を開き、必要事項の記入をしして口座開設の申し込みをします。(FOREX.comではMetaTrader4とFOREXTraderという2つのプラットフォームがあります。口座開設の申し込みページが異なるので、必ずMetaTrader4のページであることを確認してしてください。)

申し込み書で記入すべき必須事項はあまり多くないので10分程度で終わると思います。ある程度利益が出るようになってくると、税金の申告が必要になるので、登録する情報は正確に書いてください。

2)本人確認書類の送付
 Webからの申し込みができたら、運転免許証や保険証などのコピーを送りすます。郵送することもできますが、スキャナーやデジタルカメラがあると、直接FOREX.comにアップロード(送信)することができるので、トレード開始までの時間を短縮できます。

<審査に数日かかります>

3)「お取引口座開設完了のお知らせ」
数日でFX会社側での審査が行われ、その審査をパスするとメール「お取引口座開設完了のお知らせ」が、送られてきます。このメールには、ログインID,パスワード,サーバー名,証拠金の入金方法などについての重要な情報が書かれていますので、大切に保管しておきます。

4)入金
 FOREX.comのメタトレーダー用口座の場合は、初回預託証拠金として預ける金額は10万円以上と決められています。この連載で想定しているトレード規模は、3つ程度の1ポジタイプEAを使い、しかも1000通貨の最少取引をさせるというものですから、想定されるリスク(最大ドローダウン)は、数万円程度で済みます。
そういう意味で、最小のリスクから慎重に始めたいというトレーダーなら、ロスカット回避のための余裕度を含めても、最低証拠金の10万円からでも十分です。(正確なリスクは、利用するシステムの特性により変わりますので、あくまでもおおよその目安です。)

入金から1~2日以内に、MT4の画面上に証拠金が表示されますので、その時点でトレード開始の準備が完了です。

2.MT4のダウンロード~インストール
 この連載では、VPS上でMT4を稼動させることにしたので、ソフトのインストール前にVPSを立ち上げます。(手順は第2回記事を参照)

ここで、リモートデスクトップの画面上から、ブラウザー経由でMT4のインストーラー(ソフト)をダウンロードしてきます。ブラウザーのアドレス欄にURLを直接入力してダウンロードするのですが、この作業はリモートデスクトップ画面の中で行うことに注意してください。このことによって、実際に操作している自宅のPCではなく、VPSサーバーの上にMT4がインストールされます。

MT4dl.gif具体的な操作としては、リモートデスクトップ内で使うブラウザーは、あらかじめインターネットエクスプローラー(IE)が用意されているので、スタートメニューからIEを起動して、以下のURLにある MT4のインストーラーをダウンロードします。
http://www.efxnow.com/mt/mtjp4setup.exe
(ファイルの保存場所は自由ですが、VPS業者によっては書き込み禁止になっているフォルダがあるので、ご注意ください。因みにここでは、「コンピューター/ローカルディスク(C:)/ユーザー/パブリック/パブリックのダウンロード」というフォルダに保存しました。)

保存されたファイル「mtjp4setup.exe」をダブルクリックして、インストールを始めます。後は、一般ソフトのインストールと変わりがありません。

※ セットアップから使い方までの詳細は、FOREX.comが公開しているマニュアルをご参考にしてください。

3.セットアップ
MT4のインストールが終わると、以下のようなポップアップが表示されます。(その前に、自動的にデモ講座の申請が面が現れる場合がありますが、ここでは既にライブ口座のアカウントを持っているので「キャンセル」します。)

mt_login.gifここで、ログインID,パスワード,サーバーを入力すれば、MT4とFX会社の接続が完了します。入力する内容は、既に3)「お取引口座開設完了のお知らせ」メールで知らされているものを使います。

4.動作確認
インストールが完了し、FX会社のサーバーとの接続が完了すれば、以下のような画面が表示されます。

mt_sup.gifこれでMT4のインストールは全て終わっているはずですが、最終チェックをしておきましょう。以下で、そのためのチェックポイントについて解説します。

①気配値表示ウインドウが、リアルタイムにレートを更新しているかを確認します。サーバーに正常に繋がれていれば、時々刻々と変わるレートが表示されるはずです。また、時間表示が日本時間を正確に表示していかも確認してください。

②「口座」をダブルクリックすると口座情報が表示されれます。ライブ口座として取得したログインIDが正確に表示されるかを確認してください。(ログイン時に既に表示されており、ダブルクリックが不要な場合もあります。)

③実際のトレードを始めるためには、入金処理が正常にできていて、必要な額の証拠金がMT4に表示されている必要があります。先述のように、実際の入金からMT4上での表示までに、1~2日程度タイムラグがあります。

※為替マーケットが停止している土日は、為替レートが更新されないため、上記の動作確認ができません。ウィークデーに行うようにしてください。

上記①~③が確認できれば準備は完了です。いよいよ次回はこの連載の最終回として、EAのインストールを行い、自動売買を始めます。MT4は非常に高機能なシステムトレードツールですから、初めての方は、EAのインストールの前に、マニュアルなどを読んでMT4の使い方に慣れておくと良いでしょう。

最後に、ここでMT4を立ち上げた状態にして、VPSを「切断」しておきましょう。次回、リモートデスクトップを立ち上げた時に、そのままの状態でMT4が最新のチャートや時間を表示していれば、自宅のPCをシャットダウンした後もVPS上のMT4は動作し続けていたことが、確認できるというわけです。

次回に続く


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2011・04・22

第2回 VPSの設定

今回は、メタトレーダー(MetaTrader4,MT4)を動作させるためのPC環境を準備します。一般的なMT4の使い方では、自宅のPCに無料ダウンロードしたMT4をインストールすればいいだけなのですが、この連載では停電やシステムダウンのリスクを低減するためにVPSを利用します。そのため、次回(第3回)のMT4インストールの前に、VPSが利用できるようにセットアップします。

ネットワーク上のサーバーを使うということで、何か難しい操作が必要ではないかとお考えの方もいると思いますが、実際は非常に簡単です。VPSの設定が完了すると、現在使っているWindows画面の中に、もう一つのWindows画面が開きます。

wd0_img.gifVPSの利用イメージ(「お名前.com Windowsデスクトップ」より)


この内側にあるもう一つの画面を通して、サーバー上で動いている別のWindowsの状態を見たり、操作したりできるようになっています。操作は、使いなれたWindowsの利用法と全く同じです。これは、Windowsのリモートデスクトップという技術を利用しているのですが、遠くにあるサーバーを、手元のWindowsPCと全く同じ操作感で利用できるという非常に便利な機能です。

さて、これから実際にサービスの申し込みからセットアップまでの流れを追って解説していきます。

1.サービスの申し込み
今回の連載では、
をサンプルとしてチョイスしました。MT4など自動売買での利用に特化していて、一般のVPSから不要な機能を省いている分、操作もシンプルで低価格なため初心者向きです。

申し込みページに必要事項を記入してサービスを申し込むと、数日でIPアドレス,アカウント名,パスワードなどの情報が送られてきます。

2.Windowsのリモートデスクトップを起動
 [Windowsロゴキー(スタート)] - [すべてのプログラム] - [アクセサリ]- [リモートデスクトップ接続]をクリックして、画面指示に従ってIPアドレスを入力し、「接続」をクリックします。
wd1_img.gif3.アカウント名,パスワードの設定
接続情報の入力欄が表示されたら、「別のアカウントを使用」をクリックし、ユーザー名とパスワードを入力します。
wd2_img.gif※OSやそのバージョンによっても、セットアップに必要な設定内容が異なるので、詳細は「お名前.com Windows デスクトップ」のマニュアルを参考にしてください。



4.ログオフ
以上のようにVPSの設定は、3つの情報を入力するだけの非常にシンプルなものです。お名前.comなどMT4の利用を前提にサービスを提供しているVPS業者であれば、予めMT4が正常に動作することは、業者側で確認してあるので、これだけでセットアップは完了です。

これで、自宅のPCとは別のサーバーPCがネットワーク上で常時動き続ける環境ができあがりました。次回からは、このVPS上でMT4を動作させますが、あくまでリモートデスクトップ上で稼動しているプログラムはサーバーで動いているので、自宅のPCをシャットダウンしてしまっても、止まることはありません。

最後に、VPSとの通信を「切断」して画面を閉じてみましょう。(右上の「×」ボタンでも「切断」ができます。)
IPアドレスとIDは自動的に記憶されますので、次回からはリモートデスクトップを起動すれば、パスワードを入力するだけでVPSと自宅のPCの通信を再開できます。

※ VPS利用の注意点
メンテナンスのために、VPS業者側がシステムをシャットダウンすることがよくあります。もちろんそういう場合は事前にメールなどでアナウンスがあります。また、お名前.comのように自動売買をしているトレーダー向けを意識した会社の場合は、マーケットが閉じている土曜日曜にそれを行うので、トレード自体に影響を与えることはありません。ただし、自動的にMT4を立ち上げ直してはくれないので、メンテナンスの前後は自分自身でMT4のシャットダウンと再起動をする必要があります。

5.次回の準備について
さて、次回は、立ち上げたVPSの上でMT4のダウンロードとインストールをしますが、ライブ口座用の本番サーバーに接続する場合、口座(アカウント)を開設しておく必要があります。

第1回の記事でもお知らせしているように、この連載では
 FOREX.com MetaTrader 4をサンプルとして利用しますが、アカウントの開設には最短でも数日かかりますので、必要であれば早めに申し込むことをお勧めします。(FOREX.comではMetaTrader4とFOREXTraderという2つのプラットフォームがあります。間違えやすいので、口座開設の際には必ずMetaTrader4の口座であることを確認してください。)

次回に続く


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2011・04・22

これから4回の連載で、メタトレーダー4(MetaTrader4,MT4)の導入事例について書くつもりです。
この記事では、1000通貨単位で取引ができるFOREX.com MT4を利用して、できる限り小さなリスクからメタトレーダーによる自動売買を始めることを、テーマにします。

※更新情報:2011年12月からサイバーエージェントFXからも1000通貨単位の取引可能なMT4のサービスが開始されました。こちらはVPSの2か月無料キャンペーン(期間限定)もあります。

<目次>
第1回 ツール選び
第2回 VPSの設定
第3回 メタトレーダーのセットアップ
第4回 EAによる自動売買の立ち上げ

はじめてメタトレーダーに接するという方のために、自動売買に必要なソフトやサービスの選び方から導入手順までを、具体的に解説するつもりです。

私はシステムトレード(自動売買)初心者には、デモトレードから始めることをお勧めしていますが、「架空のお金では身が入いらず、長続きしない」というご意見もよく聞きます。そういう方が、ごく少ない資金で練習もかねて始めるのにも、今回の記事は参考になると思います。どうぞ最後までお付き合いください。



第1回 ツール選び

メタトレーダーで自動売買を始めるためには、メタトレーダー4(MT4)、EA(Expert Advisor,自動売買システム)、VPS(Virtual Private Server,仮想専用サーバー)の3つの要素を調達する必要があります。

それらツールは、世の中に様々なものがあり、どのようなものを選べば良いか迷うことも多いと思います。また、リアルマネーのトレードを始めると言っても、最初から大きなリスクを負うのは危険ですから、最小のリスク、最小の資金から始められるような、ツールの組み合わせを考える必要があります。

そこで、本日は連載の第1回として、ツール選びのポイントから解説を始めます。

1.MT4(ソフト)

ご存知のようにメタトレーダー4(MT4)は、世界的に最も普及しているFXのシステムトレードツールの一つです。このブログでも過去、様々な切り口で記事を書いてきています。

mt4_img.gif
MT4の画面イメージ(FOREX.com MetaTrader4より)

MT4を提供しているFX会社は内外に多数あり、どの会社からもソフトは無料でダウンロードできますが、今回は低リスクでのシステムトレード入門用として、取引単位が1000通貨であることに着目しました。

 一般的なFX会社は、最小取引単位が1万通貨です。この場合、例えば利用するシステムが一度に3つのポジションを取るタイプで、最悪300pipsのストップ注文まで連続して3回負ける可能性があるとすると、3x300x3=2700pipsの最大ドローダウンをリスクとして考えておかなければなりません。最少取引単位が1万通貨のドル円で取引すれば、これは27万円になります。それに比べて、1000通貨で取引ができれば、その10分の1つまり2.7万円ですから、小さなリスクから徐々にステップアップしていこうというトレーダーには、非常に扱い易いと感じるでしょう。

もう一つ、最少通貨単位が小さいというのは、細かな組み込み比率の調整ができるという面があり、リスク軽減に有利です。例えば、30万円がリスク許容度の限度というトレーダーであれば、上記のようなシステムを利用する場合、1万通貨であれば、そのシステムを一つだけしか利用できませんが、1000通貨であれば、同様のシステムを3つ並行して利用して、それぞれに3000通貨づつ取引させるような、安全性の高いポートフォリオを組むことができます。(ポートフォリオによるリスクの軽減については専門的な話題なので、ここでは割愛します。ご興味のある方は、拙著『使える売買システム判別法』などをご参考にしてください。)

今のところ、国内で1000通貨単位でトレードできる業者は、FOREX.comだけなので、今回のサンプルとしては
FOREX.com MetaTrader 4を使って解説を進めていきます。

2.EA(自動売買システム)

EAはMT4を使って開発された自動売買プログラムのことです。他の自動売買ツールでは、売買システム、ストラテジーなどという呼び方をすることもあります。

ea_img.gif
EA開発のイメージ(FOREX.com MetaTrader4より)


EAはMT4に搭載されているMQL4(MetaQuotes Language 4)というプログラミング言語を使って自分で作ることができますが、プロが作ったものが無数といってもいいくらい多く市場に出回っています。

ここでは、市販のシステムを購入して利用することを前提に解説を進めますが、市場に出ている売買システムはまさに玉石混交で、かならずしも「まじめなもの」ばかりではないので、注意が必要です。信用の置ける業者、市場に出す前に独自の基準で評価され、ふるいにかけられているものを選ぶことは当然として、低リスクでのトレードを考える場合、システムが複数のポジションを持たないタイプ、つまり1ポジ(ション)タイプが扱いやすいです。

例えば、先ほど例に出した同時に3つのポジションを取るタイプのEAで、最悪300pipsのストップ注文まで連続して3回負ける可能性のあるものを利用する場合、前述のように27万円のリスクになりますが、もしこのシステムが1ポジタイプであったら、リスクは3分の1になり、より低リスクのトレードができます。更に1000通貨単位の最小単位でトレードすれば、最大ドローダウン時にも9,000円のリスクを考えておけばいいわけです。また、もっと大きなリスクをとる余裕があれば、他のEAを並行して利用することも可能になります。

そういう意味で今回の連載では、1ポジタイプのシステムを選ぶことにします。

3.VPS(仮想専用サーバー)

Tradency ミラートレーダーやエコトレFXのように、シストレツールがWebアプリケーションになっているものは、プログラムの実体がFX業者のサーバー上で稼動しているため、自宅のPCをオフしても自動売買システムが止まることはありません。しかし、MT4で自動売買をする場合は、停電やPCの故障などによるシステムダウンが心配でした。PCへのインストール型のソフトのため、自宅のPCが止まれば、自動売買も同時にストップするからです。
そのため、最近VPSという名称のサービスを提供する会社が増えてきました。

vps_img.gif
VPSのイメージ

VPSは、専門の会社が運営・管理するコンピュータシステムの一部を間借りできるサービスです。このサービスを利用すると、プログラムの実体は業者のサーバー上で動いていながら、操作はネットワークを通じて自宅でできるようになります。本来一部の間借りでありながら、利用者からは見かけ上自分専用のコンピュータを占有しているように見えるため、VPS(仮想専用サーバー)と呼ばれます。

そして、このVPSを利用して、業者のサーバー上でMT4などのシステムトレードツールを動作させることで、これまで心配していた多くのことが解決します。専門業者のサーバーは、多くの場合、自宅の個人向けPCやネットワーク機器に比べて性能も信頼性も格段に高いので、お金のかかったトレードを任せるのにも安心感があります。

最近は各社のサービス料金が低価格になっていて、デスクトップパソコンを24時間オンしている電気代と同じ程度の料金のところもあります。また震災の影響で東京電力管内の計画停電が実施されるようになってからは、MT4ユーザーには必須アイテムになってきています。

次回に続く


※ご注意
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2011・04・16

ミラートレーダーは、世界の三十社以上のFX会社で採用され、国内でも少なくとも1万人以上のユーザーがいる代表的なシステムトレードツールです。プロが 作った多くの売買システムが無料で利用できるため、初心者から中級者まで幅広い層のトレーダーが、手軽に本格的なシステムトレードを始められるのが特徴で す。

このブログを読まれている方には、既におなじみのシストレツールですが、今回初めてミラートレーダーに接する方のために、その概要や特徴について簡単に紹介します。

ミラートレーダーは国内でも多数のFX会社で利用可能です。(実体は同じミラートレーダーですが、各社独自の商品名,愛称をつけているのでご注意ください。)
各社自動売買ツールの一覧へ


1.概要
ミラートレーダーは、イスラエルのTradency社が開発したFX用の自動売買ソフトです。プロが作った売買システムを使うことで、鏡に映すかのごとくプロフェッショナルと同じトレードができるという意味で、ミラーという言葉が使われています。


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ミラートレーダーの操作画面

システムトレードと言えば、かつては自分で自動売買プログラムを開発する自作派のトレードが主流でした。しかし、選択型のトレードツールは、あらかじめ世界中から集められた自動売買システムが用意されており、その中から選ぶだけで自動売買ができるしくみになっています。

そのため、初心者から中級者まで幅広い層のトレーダーが、手軽に本格的なシステムトレードを始めることができます。

私は、システムトレードは人それぞれに合ったやり方があり、最終的には自分に適したスタイルを見つけるのが良いと思っていますが、シストレが初めてという方にはミラートレーダーのような選択型トレードツールの利用をお勧めしています。

2.ミラートレーダーの特徴

選択型システムトレードツールは他にもありますが、ミラートレーダーの魅力はなんと言っても、利用できる売買システムの量と質です。システムトレードで勝つためには、優秀なシステムを利用することが第一ですから、良いシステムが多く集められていることが重要です。

まず最初に、量(数)の面では、現時点、世界中から集められたシステムが300以上登録されており、それらが無料で利用できます。


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ミラートレーダーのシステム選択画面

さらに、登録されているシステムの質が高いことも特筆すべき点です。Tradency社は、世界中のシステムプロバイダー(自動売買システムの開発者)から、システムの提供を受けて、その中から選りすぐりのシステムを、ミラートレーダーにパッケージ化しています。聞くところによると、その応募数は1年間で数千あり、その中で同社のテストに合格して採用されるものは5%に満たないそうです。2010年7月に新プラットフォームになってからは、さらにその基準が厳しくなり、従来1000近くあった利用可能なシステム(と通貨ペアの組み合わせ)が、現時点300程度にまで絞られています。

余談になりますが、残念ながらまだ日本からのプロバイダーはほんの数社しか採用されていません。今後、ミラートレーダーのような世界レベルのトレードツールで採用されるようなシステムプロバイダーが日本にも増えてくることが期待されます。

また、ミラートレーダーに採用されたシステムは導入時だけではなく、その後も引き続き定期的にチェックされており、パフォーマンスが落ちたシステムがリストから落とされることが頻繁にあります。常にある一定以上のレベルのシステムだけがリストに載っている状態にするために、「新陳代謝」が積極的に行われているわけです。


ミラートレーダーに関する他のブログ記事もご参考に!

※システムトレード初心者の方には、以下のDVDも参考になると思います。

DVD ミラートレーダーで学ぶシステムトレード入門

DVD ミラートレーダーで学ぶシステムトレード入門
本郷喜千
パンローリング DVD1枚 94分 2011年8月発売
1,890円 (税込)

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2011・03・01

最近、VPSに関して「どのような業者を選べばいいか?」という質問をよく受けるようになりました。そこで、今回は私自信がこれまで利用してきた経験から、VPS業者選びのポイントをお話したいと思います。

1)ソフトの動作確認
VPSをFXや先物の自動売買に利用する場合、最初にチェックすべきは、動作確認されているトレードツールです。せっかくVPSの設定をしても、日ごろ使っているトレードソフトが利用できないのでは困ります。良く見ると業者毎に微妙な違いがあるので、特にメタトレーダー以外の自動売買ツールを利用される方は注意が必要です。

例えば、以前の記事で紹介したVPS業者ですと、「お名前.com」はMT4の他にVTトレーダー,トレードシグナルが、「使えるねっと」ではMT4とトレードスタジアムの動作確認ができていると公表しています。(この原稿執筆時点)

  お名前.com Windowsデスクトップ
  レンタルサーバー使えるねっと

2)週末保守
自動売買用のVPSとしては、今や当たり前になりつつありますが、マーケットが動いていない週末のみ、保守のためにサーバーを止めるような業者が安心です。

3)お試し期間
特に初めてVPSを利用するユーザーであれば、お試し期間のキャンペーンが利用できる業者が良いと思います。自動売買をしているト レーダーへの専用サービスをしている上記のようなVPS業者であれば、セットアップも非常に簡単ですから、気軽に申し込んでみると良いでしょう。実際に 使ってみると見る目も肥えてくるので、その後で本格的に業者を選んでもいいでしょう。

4)電話サポート
PCにあまり詳しくないトレーダーの場合、最初は戸惑うこともあると思いますので、電話サポートは重要です。導入前に一度電話をかけて相談してみるのも良いと思います。また、緊急対応24時間365日のサポートをしているところもあるので、PCの操作に不安なら、そういう業者を選ぶこともできます。

過去の関連ブログ記事
メタトレーダーやトレシグの運用はVPSがオススメ①
メタトレーダーやトレシグの運用はVPSがオススメ②

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2010・12・06

TradencyミラートレードやエコトレFXのように、シストレツールがWebアプリケーションになっているものは、プログラムの実体がFX業者のサーバー上で稼動しているため、自宅のPCをオフしても自動売買システムが安定して稼動してくれます。しかし、メタトレーダー4(MT4)やひまわり証券のトレードシグナル,トレーダーズ証券のトレードスタジアムなどで自動売買をする場合は、停電やPCの故障などによるシステムダウンが心配でした。それらのソフトが、PCへのインストール型のソフトだからです。

プログラムの実体が、自宅のPC上で動作しているわけですから、自宅の停電やネットワークの切断、システム障害などによって、自動売買システムが正常に機能しなくなる可能性を常に頭に入れておく必要がありました。

ところが、最近VPSという名称のサービスを提供する会社が増えてきました。VPSは、専門の会社が運営・管理するコンピュータシステムの一部を間借りできるサービスです。このサービスを利用すると、プログラムの実体は業者のサーバー上で動いていながら、操作はネットワークを通じて自宅でできるようになります。本来一部の間借りでありながら、利用者からは見かけ上自分専用のコンピュータを占有しているように見えるため、VPS(仮想専用サーバー)と呼ばれます。

そして、このVPSを利用して、業者のサーバー上でMT4などのシステムトレードツールを動作させることで、これまで心配していた多くのことが解決します。専門業者の立てているサーバーは、多くの場合、自宅の個人向けPCやネットワーク機器とは、その信頼性が格段に違いますので、お金のかかったトレードを任せるのにも安心感があります。また、サーバーがネットワーク上にあるということで、自宅のPC以外のどこからでも利用できることも魅力です。
検索エンジンから「VPS」のキーワードで探せば、多数のサーバー業者を見つけることができますので、関心のある方は一度調べてみてはいかがでしょうか。私も、以前はUPS(無停電電源装置)やバックアップ用のPCを準備するなど、色々と気を使っていましたが、今はもっぱらVPSを利用しています。一度設定してしまえば、操作も、通常やっているパソコン上のトレードツールを使うのと、ほとんど変わりません。費用も月々数千円程度で、トレードの必要経費としては十分低価格になってきています。

ただし、今まではVPSはある程度コンピュータの専門知識のある人を対象にしたサービスだったため、設定などが少々難しいという問題がありました。しかし、最近はFXや先物のトレーダーをターゲットにしてVPSサービスを提供する会社も現れ始めたために、そういうことも解決してきています。

そのようなサーバ業者の一つに、以下の会社があります。ご参考にしてみてください。

レンタルサーバー使えるねっと

もう一つ、VPSを利用する上で注意しなければならないのは、システムのメンテナンスが時々あることです。その間は継続してアプリケーションを動作させ続けることができません。上記のように、FXや先物の自動売買を前提にしたVPSサービスでは、マーケットが動いていない週末だけにメンテナンスをするなど、トレーダー向けの配慮がされているので、その面でも安心です。

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2010・10・14

前回に引き続き、FXCMジャパン「シストレステーション」と、FXトレード・フィナンシャル「オートFX」についての記事です。

もう一つ、両社のプラットフォームを比較すると気づくこととして、スプレッドの違いがあります。この記事執筆時点で、USDJPY、EURUSDなど主な通貨ペア(ライブ口座)で約1pip違いがあり、「オートFX」の方がスプレッドが狭くなっています。FXトレード・フィナンシャルの方がサービスの開始が1ヶ月以上遅かったので、先行したFXCMジャパンへの対抗策としてスプレッドを狭めた可能性が高いと思われます。

多数のシステムでポートフォリオを構成している方や、トレード回数が非常に多いタイプのシステムを利用している方は、スプレッドの差は気になるポイントだと思います。(ただし、この情報は執筆時点のものです。両社の競争で、その差は縮まっていく可能性もあります。)

上記では、両者のスプレッドの違いに着目しましたが、ミラートレード共通の話として、スプレッドの絶対値は、一般的なFXのそれと比べてかなり大きな数字です。なぜ、このように大きなスプレッドになっているかというと、そこに売買システムやミラートレード自身の利用料が含まれているからです。
(海外でミラートレードを提供しているFX会社の中には、口座開設時に、「毎回のトレードについて、スプレッドの中にシステムの利用料金が含まれている」ことを明示している会社もあります。)
つまり事実上は、スプレッドに含まれる形で、売買量に比例して課金する、いわゆる従量課金システムになっているのです。国内各社では表示の上では利用料無料としていますが、このような従量課金の考え方は、とてもリーズナブルで、利用者のメリットが大きいので、むしろ明示した方が誤解が無くて良いのではないでしょうか。

<従量課金のユーザメリット>

・システムを購入 VS 従量課金
実際には、システムを選んでも、途中で取り下げたくなる場合や、それ以上に優秀なシステムを発見する場合もあるので、システムを購入するのはリスクがあります。従量課金であれば、いつでも他のシステムに切り替えることができます。(ただし、取引量が多くなってくると、システムを購入するスタイルの方が投資効率が良くなります。)

・システム維持費
ご存知のようにミラートレードはWebアプリケーションのため、売買システムの実態は、FX会社やプロバイダーのサーバー上で動いており、自宅のパソコンはOFFした状態でも自動売買が継続できます。このこと自体、ネットワークの切断や停電、ソフトの不具合による誤動作などのリスクを大幅に軽減しているのです。同じしくみは個人でも、VPS(仮想専用サーバー)というサービスを使うと可能ですが、月額の使用量がかかります。そのようなシステムの維持費も同時に、一回のトレード毎に使った分だけ支払っていると考えると、この料金体系はとても合理的なものに思えます。

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2010・09・14

MT4入門者向けの第2回記事です。今回は、MT4で調達派の自動売買を行うための「オススメの導入手順」についてお話しします。
というのは、MT4はメリットも多いのですが、Tradency社ミラートレードなどの選択型ツールに比べて上級者向けで、初めての利用には注意すべき点も多くあります。また、市販のEA(売買システム)は、まさに玉石混交のため、購入にもリスクがあります。そのため、無理なく(最小限のリスクで)MT4の自動売買をはじめるための手順について、お話することにしました。

→前回記事「メタトレーダー4のはじめ方①」へ

オススメの導入手順 目次

ステップ1)無料デモで操作に慣れる
ステップ2)フリーのEAで自動売買の実験
ステップ3)本格的なEAの購入・動作テスト・評価
ステップ4)口座開設・リアルトレード


ステップ1)無料デモで操作に慣れる
最初にMT4の操作を覚える必要がありますが、そのために必要なのものはインターネットに接続されているPCと、MT4のダウンロード、デモ口座の開設、マニュアルの取得です。MT4自体も、デモ口座、マニュアルも全て無料で提供しているFX会社がほとんどですから、ここまでは気軽に試してみることができます。
先述のようにMT4は機能が豊富なため、じっくりマニュアルを見ながら操作を覚えましょう。
ここではサンプルとして、セブンインベスターズ【MTFX】 のリンクを挙げておきます。

→MT4ダウンロードとデモ口座開設

→MT4マニュアル

マニュアルだけでは分かりにくいという方は、MT4関連の書籍を購入するのも良いでしょう。また、このブログでも以前、MT4関連の参考書について書いているので、それらの記事を参考に、ご自分に合った書籍やDVDを探してみてください。

→MT4関連記事:メタトレーダとトレードシグナル
→MT4関連記事:メタトレーダ4のプログラミング言語MQL4

ステップ2)フリーのEAで自動売買の実験
次の段階として、EAによる自動売買の実験をしてみましょう。この段階では、まだデモ口座を使うので、EA自体の性能や信頼性は問いません。ネット上では様々なEAが入手できますので、それらを利用するのも良いでしょう。
また、もっとも簡単な方法としては、ダウンロードしたMT4に標準で入ってくるサンプルEAがありますので、それを使うこともできます。

ステップ3)本格的なEAの購入・動作テスト・評価
ここまでのステップでMT4の上でEAを動作させることはできるようになりました。次に必要なのは、実際に利用する本格的な市販EAを探すことです。

世の中には、膨大なEAが流通しているため、本当に良いものを選ぶのは難しいことですが、ベンダーの会社としての信頼性や十分なデータを公開していることなどを基準に選ぶのが良いと思います。
このブログでも、時々EAのキャンペーン情報を掲載していますので、それらもご参考にしてください。

また、購入しても、そのまま実運用を始めるのはお勧めしません。じっくりテストをして、その結果を分析した上で、信頼できるシステムと判断した場合のみ、リアルマネーでの実運用に移すべきです。
せっかく購入したシステムをすぐに利用したい気持ちは分かりますが、システム選びに失敗した場合、運用時に失う金額の方が、EAの購入金額よりはるかに大きくなることが多いので、そこは慎重に取り組んでいただきたいと思います。
良いシステムを判断するためのデータ分析の手法は、拙著「使える売買システム判別法」や「FX自動売買・ガチンコ投資必勝技」でも詳しく解説していますので、ご自分に合った本を選んでご参考にしてください。

ステップ4)口座開設・リアルトレード
MT4の操作を覚え、自信をもって利用できるEAを入手して、初めて実運用のための口座を開設します。


その他、MT4は自分のPC上で動作するアプリケーションソフトなので、Webアプリの選択型トレードツールからステップアップする方は、特に注意が必要です。

システムダウンや停電に注意する必要があるのです。MT4からの、売買のオーダーは実際にはFX会社の売買システムによって実行されていますので、MT4がストップすると、FX会社のシステム上はコントロールされていないポジションを持ったままになります。そのための備えとして、他のアプリケーションを動かさない自動売買専用のPCを用意し、さらにUPS(無停電電源装置)で電源をバックアップするとか、ノートPCでシステムを稼動させるなどの安全策を講ずるのも良いことです。更に安全な方法として、VPSというサービスもありますので、それについては別途ご紹介したいと思っています。
また、MT4に不具合が生じたことに気がついた時に、緊急に持っているポジションを全てクローズできるように事前に練習しておくといいでしょう。

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2010・09・08

今回から数回に渡って、メタトレーダー4(MT4)について書いてみようと思います。以前、このブログで自作派システムトレーダー向けに、MQL4(MT4のプログラミング言語)や、システム開発のための参考書などを紹介しましたが、今回はこれからMT4にチャレンジする入門者を対象に、調達派のシステムトレーダから見たMT4について書いてみたいと思っています。

   以前の記事はこちらへ
   ・ メタトレーダ4のプログラミング言語MQL4
   ・ メタトレーダとトレードシグナル
   ・ システム開発のための参考書

ご存知のようにMT4は、システムトレードツールとしては、世界的に最も良く知られたものの一つです。高性能な上に、無料で利用できることが爆発的に普及した理由だと思います。そのため、最近では国内でもメタトレーダーを題材にした書籍が、多く出版されるようになってきました。しかし、そのような書籍の多くは、MT4の一面に焦点を絞って、そこを深く解説するという書き方をしています。これは独自性を打ち出す必要がある書籍というものの性格上しかたのないことですが、それではMT4の全体像が捉え難くなるという問題もあります。例えばある本は裁量トレードのためのチャートやインジケータの機能を解説して、自動売買やシステム開発の側面にあまり触れていませんし、逆にプログラミングに関する知識や経験のあることを前提に書かれた、かなり専門的なものもあります。それぞれが、メタトレーダーの一面に焦点を当てて、深く解説しているというわけです。

それらに対して、このブログ記事では、これからメタトレーダーを始める方が、広く(浅く)MT4の世界を俯瞰することを目的にしてお話を進めるつもりです。そのような幅広い知識があれば、多くの選択肢の中から、自分に合ったメタトレーダーとの接し方を選ぶことができるようになります。その上で、もっと詳しく知りたい事柄や、自分のめざすトレードに必要な情報だけを集めていただけば効率が良いでしょう。

少々前置きが長くなりましたが、今回はその第一回として、「MT4で何ができるのか」ということについてお話したいと思います。

MT4は機能が豊富なので、あまりに多様な利用方法があるため、初めての方には分かり難い印象をあたえるかもしれません。そこで、以下の3つの側面を持ったシステムトレードツールだと見ると整理しやすいのではないかと思います。

1)裁量トレード(手動売買)のツール
2)相場分析のツール(標準機能・自作・調達)
3)自動売買のプラットフォーム(標準機能・自作・調達)

まずMT4の第一の側面は、裁量トレード(手動売買)のツールとしての面です。MT4は、一般の裁量トレードで利用されるトレードツールと同じような使い方ができます。例えばFXであれば、通貨の指値注文やストップ注文を手動でオーダーできます。その場合MT4は、高性能なチャート,テクニカル分析ソフトとして利用されます。

次に第2の側面ですが、それは相場分析のツールとしての面です。一般のトレードツールでも、レートの変化をチャート表示したり、テクニカル分析の結果を表示できるものが多くありますが、大きな違いは、自分独自の分析手法を開発してそれをMT4上に表示できる点です。既にあるインジケータを自分なりにカスタマイズすることもできます。開発はMT4独自のMQL4というプログラミング言語を使って行います。また、MT4は非常に普及しているので、世界中のトレーダが開発したインジケータ類も多くネット上で入手できます。(Forex TSDなどが有名です。)

第3の側面が、自動売買のプラットフォームとしての面です。今後の記事では、この自動売買を目的としたユーザを対象に解説を進めていきます。前記のインジケータと異なるところは、シグナルを出し、それに基づいて売買も自動に行うことです。テクニカル分析で得ることのできるのは、あくまで情報ですが、それに一定の判断基準を付け加えて、売買の判断(シグナル)を発生するわけです。例えば、「ある指標がいくつになったら買い」というように、指標と基準値を決めることで、自動的にシステム自信が判断を下すしくみに進化するわけです。ちなみに、MT4では自動売買プログラムを
EA(Expert Advisor)と呼んでいます。
したがって、調達派のトレーダーの場合は、専門のシステムプロバイダーなどが開発したEAを購入してMT4にインストールして利用します。

以上のように、MT4はMQL4という言語を利用して機能がどんどん拡張できます。世界中に普及しているため、多くのユーザがMQL4を利用して、膨大なノウハウやサンプルプログラムをネット上に公開していることが大きな魅力です。

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2010・08・24

情報更新:2011・12・3

これからシステムトレードを始めようという方のために、メールセミナーを始めました。

5日間短期集中メールセミナー(無料)
 『初心者・入門者向け 自分に合ったシステムトレードの選び方』

このセミナーでは申し込みからの5日間、毎日1通5~10分程度で読めるメールを配信します。それを読み進めれば、自然とシステムトレードの全体像がつかめるセミナーになっていますので、初心者・入門者の方は是非購読してみてください。

<もくじ>
1日目(登録日) システムトレードとは
2日目         自作派と調達派
3日目         システムトレードのしくみ
4日目         開発型ツールと選択型ツール
5日目         実際のサービス

このフォームにメールアドレスを入力して「登録」ボタンをクリック!


このセミナーは、ステップメールというしくみを使って配信します。通常のメールマガジンでは、読者登録すると、次の最新号からメールが送られるよ うになりますが、ステップメールでは、いつ登録しても登録者毎に、最初のメールから決められた間隔(例えば1日間隔)で順に送ることができます。

当サイトのプライバシーポリシー

※メールの配信は、5日後には自動的に止まりますので、継続して情報をご希望のかたは、メールマガジン「システムトレード研究室だより」にご登録ください。

※各回のメールの最後に、配信解除アドレスを記載していますので、 途中での配信解除も可能です。

時刻 17:30  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2010・03・17

 前々回から、ステップアップしてシステムの自作をめざす方のために参考書を紹介していますが、今回は2つの代表的トレードツールを知るためのセミナーDVDについてです。比較的に初心者向けのものを選んだので、システム開発をするのは将来のことだが、とりあえずどんなものかを知りたいという方にも良いと思います。

 その一つが、世界的にも多数のFX会社で提供されいているメタトレーダ4(MT4)ですが、システム開発に必要な機能をオールインワンで備えています。MT4はシステムトレードばかりでなく、裁量トレードのためのチャートツールとしても人気があり、既にそういう形でMT4に接している方も多いと思います。

 もう一つとして、ひまわり証券のトレードシグナルを選んだ理由は少し違います。それは、イージーランゲージ系の言語が、国内で利用できるシステムトレードツールの一つだからです。(マネックス証券のマネックストレーダなども同様)

 トレードシグナルでプログラミング言語として利用できるエキーラは、トレードステーションというシステムトレードツールの「イージーランゲージ」をベースに作られているのですが、そのトレードステーションがオメガ・リサーチ社から初めてリリースされたのは1991年です。20年近い長い年月、システムトレーダの標準ツールとして利用されてきたため、膨大なサンプルプログラムやテストデータの蓄積があります。もう一つの世界標準になっていきているMT4の正式リリースは2005年ですから、わずか5年の歴史であることを考えると、その歴史の古さ=情報の多さは圧倒的な違いがあります。

 そういう意味で私は、例えばMT4のユーザでも、イージーランゲージを理解しておくことを薦めます。イージーランゲージはMQL4よりずっと簡単な言語でので、わずかな努力で、プログラムが読めるようになりますし、それによってシステムを開発するための情報源や、参考になるアイデアの供給源が格段に増えるからです。

 もう一つ、イージーランゲージ系のツールを使うことのメリットがあります。それは、投資対象のバリエーションを増やすのに役立つことです。トレードシグナルもそうですが、イージーランゲージ系のツールは、株や先物のトレードにも対応しています。例えば先物には、商品、株価指数、金属、エネルギー、穀物・・・様々なものがあり、それらはFXが普及するはるか以前から投資対象として研究されてきました。そのために、古くからイージーランゲージを使って様々な戦略が研究され、実際に利用されてきました。それらの、貴重なデータやテクニック、更には実際のプログラム(コード)までが利用できるのです。ただし、先物はFXなどに比べると、トレードの仕組みが少々複雑で、様々な制限もあります。それに比べると、FXは高い流動性や取引のシンプルさなど、システム化が容易で扱いやすいことも事実です。

 私が思うに、現代のシステムトレーダは、最初はFXから入り、その中で長い歴史のあるイージーランゲージの情報やノウハウも利用していく。そして、それが軌道に乗ってきたら、更に安全性の高いポートフォリオを作るために、先物などに取り組むという手順が無理がないのではないかと思います。

 また、もちろんですが、開発型のシステムトレードツールは他にも様々なものがあります。ただし、世界的に見ても、この2つが特に普及しており、参考になる情報も多いので、知っておいて損はないと思います。

 今回紹介したDVDは、どちらも開発型のツールを始めて利用するビギナーを対象に、ツールの基本的な使い方を解説するものです。初めての方が、流れにしたがって開発型のシステムトレードを理解するのには、良いと思います。しかし、既にシステムトレードについてある程度の知識があり、マニュアルを読めば理解できるという方には、不要だと思います。したがって、マニュアルは各社のサイトからダウンロードできますので、それを見てから、もう少し分かりやすい説明が必要だと感じたら、DVDを見るのがいいでしょう。

 内容は、インストールのしかたから、必要な情報の入手方法、自動売買システム(EA,ストラテジー=戦略 など言い方は様々です)の利用による自動売買のしかた、バックテスト、最適化まで、基本的なツールの操作方法が、丁寧に解説されています。

1)メタトレーダ4
DVD メタトレーダー4 徹底活用入門
鈴木隆一 DVD 本編104分収録 3,990円

2)トレードシグナル
DVD ここまで出来る 『tradesignal 入門ガイド』
岡本祐志/ひまわり証券  DVD64分 1,890円

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2009・12・29

 本ブログ、2009年最後の更新です。前回は、金融庁によるレバレッジ規制について、私なりの考えをお伝えいたしましたが、今回も、規制強化による余波についてお話したいと思います。
 
 来年は、FX業界の大型再編の年になります。その引き金になるのが金融庁の規制強化ですが、その一つ、完全信託保全の実施は、顧客からすれば望ましい事なのですが、FX会社からすれば、厳しい選択を迫られる事になります。ただでさえ、FXビジネスには、システム・サーバ管理や運用など、莫大な資金が必要です。にも関わらず、完全信託保全が実施されると、顧客資産を常に信託銀行等に預ける必要が生じ、台所事情は圧迫されます。従来であれば、金融機関から資金調達を行い事業を行っている会社もあるようですが、今後はさらなる信用が求められるようになり、財務状況によっては借入も難しくなり、資金ショートを起こす危険性が増すのではないかと私は考えています。
 こういった事が影響してかどうかはわかりませんが、Tradencyのシステムを採用している事でも知られる「くにやす・FX」は事業を廃止。12月19日にフォレックスクラウンへ事業を譲渡しました。

 これを受け私たちが注意すべき事は、信頼できる会社に口座を開くという事です。いくらスプレッドが狭かったり、利便性に長けたサービスが提供されていも、取引会社がなくなってしまえば意味がありません。仮に預けた資産が戻ってくるとはいえ、破産決定から返還まで時間が空けば、取引にも空白が生じます。これは重大な機会損失です。
 ですから今一度、取引を行っている会社の財務状況や自己資金規制比率(財務の健全性を測る指標。パーセンテージで表され、120%を下回ってはならない)をチェックし、仮に危険を感じるなら、資金を引き揚げて、他の会社に口座を開くべきです。
 また、新たに会社を選ぶ際も、会社の規模や顧客保護の姿勢、もしくは取引スペックにおいても、約定率の高さやスリッページ(注文価格と売買価格の差)に注目するようにしてください。 投資において、自分の身を守るのは自分自身。今後は、そういった事にも、より配慮しなければならないのです。

 さて、2009年は皆さんにとって、どんな1年だったでしょうか。私にとっては、システムトレードに没頭でき、念願の著書も出す事ができた、素晴らしい年でした。


 世界的な景気の動向はいまだ不透明で、為替、株式ともに、どう動くかも不明瞭です。このような中でもシステムトレードを強力な武器にして、より良い結果を、お互いに出していきましょう。皆さんのトレードライフに幸あることをお祈りします。

時刻 07:00  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2009・12・22

 2009年も、いよいよ終わりを迎えようとしています。今年はFXや日経225先物の先物トレーダーにとって、インパクトに富んだ1年になったのではないでしょうか。というのも、為替や日系平均は上昇下降、さらにはボックス相場と乱高下を繰り返して投資家を悩ませ、これにより多大な利益を得た人もいれば、完膚泣きほど叩きのめされた人もいるかと思うからです。

 そこで当ブログでも1年を締めくくるにあたり、2009年を通じて気になった金融トピックについて、2回に分けてお伝えしたいと思います。

 今回取り上げるのは、春頃に発表された金融庁によるレバレッジ規制についてです。これは、投資家保護の目的から、2010年8月をめどに、レバレッジの上限を50倍、さらに2011年8月には上限25倍に制限しようというもの。資金効率の高さがFXの魅力だったがため、多くの投資家には動揺が走り、FX各社はこれにして顧客離れの懸念もあり、猛反発をしています。

 確かにレバレッジは、FXの大きな魅力。少ない資金でもリターンを得られる、画期的な仕組みだと思います。ですが私は、過度なレバレッジは投資家の身を滅ぼす、諸刃の剣のようなものとも考えています。従って今回の規制も、「致し方ない」というのが、率直な感想でしょうか。
 というのも、現状提供されているレバレッジの上限は、高ければ400倍。100倍や200倍なんていうのは、ザラです。もちろん、資金効率の高さで恩恵を受けたトレーダーもいるかもしれませんが、ほとんどは資金を失う引き金になったのではないかと思います。たとえそれが少ない金額であっても、損失は損失。そういった事を繰り返した挙句、取り返しのない事態に陥った方も少なくないのではないでしょうか。レバレッジ100倍などは、これはすでに投資とは呼べません。ギャンブル、或いは投機です。

 また、私が今回の規制について、賛成の意見に傾いているのは、システムトレードにおいては、ハイレバレッジは必要ないという持論もあるからです。
 これまでにも当ブログで述べてきましたが、システムトレードのメリットは、24時間のチャンスを活かし、より多く取引できる事です。裁量では24時間相場に向き合う事は不可能ですが、機械任せのシステムトレードでしたら、そういった事も問題ありません。システムが常に市場を監視し、売買を行ってくれます。
 数多く取引できるという事は、1回の売買でリスクを取らなくても言いという事です。仮に1日1回しか取引チャンスがないなら、そこで多くの利益を見込もうと、高いレバレッジで取引しがちです。
 ところがシステムトレードでは、こういったリスクを冒す必要はありません。システムで市場をウォッチする事で売買チャンスは増えますから、高い利回りを求めなくてもいいのです。むしろ、低いレバレッジでいいから、確実にチャンスをモノにしていく姿勢が求められます。よってレバレッジについても、私は高くても5倍が限度だと考えています。そうなれば、今回の規制はシステムトレーダーにおいては、あまり関係ないのかもしれません。

 投資の原則が、長期的・安定的に利益を得ていく事だとしたら、過剰なレバレッジは、あまりにもリスキーです。規制が施行されようがしまいが、レバレッジを含め、堅実な資金管理をしていきたいものです。

時刻 19:20  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2009・12・16

 このシリーズでは、これまでシステムトレードのデメリットについて述べてきましたが、今回が締めくくりとなります。最後に紹介するのは、システムトレードがファンダメンタルズに弱いという点です。

 ご存じの通り、相場の分析手法は、為替の値動きやテクニカル指標(移動平均線や、RSIなど)をもとに将来を予測する「テクニカル分析」と、経済動向や要人発言、経済指標の予測・結果を参考に予測する「ファンダメンタルズ分析」に大別されます。一般的には、テクニカル分析は比較的短期トレードに、ファンダメンタルズ分析は中長期トレードに役立つといわれています。

 システムトレードがファンダメンタルズに弱いのは、突然発表される要人発言や経済指標の発表など、定性的な情報をコンピュータプログラムで処理する事が、現状では難しいからです。基本的にはシステムはテクニカル情報をもとに売買シグナルを発生させる仕組みなので、突発的に発生するニュースに対応できないと考えたほうが無難だと思います。
例えば為替相場の場合、先進国を中心とする各国経済の見通し、或いは経済指標の予測と結果にギャップがあると、投資家は動揺してパニック売り(もしくは買い)をすることがありますが、こういった動きに伴う相場の変化に、システムがついていけない事が多いのです。
今年の11月は、米経済やドバイ経済の先行き懸念からドルやユーロが売られ、一時ドル円が84円台を記録するなど急激な円高が発生しましたが、これが原因で保有ポジションの含み損を拡大させたシステムトレーダーは少なくないはずです。或いは、裁量トレードなら、この流れに乗って大きな利益を得られたかもしれないのに、システムが反応せず、このチャンスを逃したトレーダーもいるかもしれません。これぞまさに、ファンダメンタルズに対するシステムの脆弱性です。仮にシステムに不利な状況が起きたら、いったんプログラムを停止する等、緊急の判断を下す事も必要だということです。

 最後に、これまでの話をまとめておきましょう。システムトレードのデメリットは、以下の4点に集約される事がわかりました。

① 優秀なシステムは一握り
② コンピュータに関する専門知識が必要
③ 誤動作やシステムリスクが生じる
④ ファンダメンタルズに弱い

 ただし、解決策がある事も事実です。①②については、近年ですとトレーダー自身が必ずしもプログラミングの知識を駆使してシステムを構築する必要はなく、金融事業者、或いはシステムベンダーが提供するものを使う事で解決できます。
 ③については、信頼性の高い金融事業者やシステムベンダーを選ぶ事で、ある程度回避できますし、④についても先ほど申し上げた通り、重要な経済指標が発表される前後は、あえてシステムを停止するなどの工夫で対応できます。デメリットとはいえ、いずれも対処できる事が可能なのです。

時刻 19:00  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2009・12・02

システムトレードのデメリットについて、第3回目です。これまでにお伝えしたのは、①優秀なシステムは一握り、②コンピュータに関する専門知識が必要、という2点でした。利便性に長けたシステムトレードであっても完全無欠ではない、むしろ、デメリットを知ることで、継続的に勝つ手法を身につけられます。
 今回紹介するのは、システムトレードの誤動作やシステムダウンのリスクについてです。これは、システムトレードに限らず、パソコンやモバイルといった機器、さらには、インターネットというインフラを使う限り、必ず付きまとうリスクですが、きちんと自覚していただきたいと思います。

 システムには、バグによる誤動作やシステムダウンがつきものです。自作の場合はもちろんですが、プロが作ったものでも、これは避けられません。私も自らシステムを組み、自動売買する仕組みを構築してきましたが、もっとも気がかりだったのは、プログラムのバグでした。
 さらに、システムトレードを行うのに、避けられないリスクがあります。それは「停電」です。災害等で自宅に電気が供給されないと、パソコンはただのハコ...取引はおろか、インターネットにアクセスできません。モバイルパソコンのようにバッテリーを搭載しているならまだしも、バッテリーのないデスクトップだと、これは致命的です。停電中にポジションの含み損が発生~危険水域まで拡大する可能性があります。私の場合は、自宅に無停電電源装置を用意して、もしもの場合も対応できるようにしていますが、こういった点にも注意が必要です。

また、金融事業者のサーバがぜい弱だと、相場の急変時にアクセスが殺到するとシステムダウンが起き、サーバにアクセスできないというケースもあり得ます。ネットワークやシステムの障害、金融事業者側のサーバダウンの危険性はゼロでないので、やはり信頼性の高い会社を選ぶ事は、基本的なリスク回避につながるのだと思います。

 それ以外にも、デモ取引を提供している会社もポイントかもしれません。バーチャル取引ができるというのは、システムの使用感を測るのに非常に有効です。これは裁量トレードも同じですが、いきなり資金を投じて取引を行うのは、非常にリスクを伴います。まずはデモ取引から始めてトレードの感覚をつかみ、それから本番取引を始めるべきです。
 誤動作やシステムリスクは、システムトレードを行う限り避けられない事ですが、会社選びなど基本的な点を押さえることである程度回避する事ができます。

時刻 18:00  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2009・11・26

 引き続き、システムトレードのデメリットについてです。前回は、優れたシステムはほんのひと握りで、私たちには、それを選びぬいて使っていかなければならないと述べました。また、一時は高いパフォーマンスを記録するシステムであっても、それが未来永劫続くわけではなく、市場に変化に伴い陳腐化することもお伝えしました。システムトレーダーは、使っているシステムを過信するのではなく、陳腐化=変調をいかにはやく察知して取り下げ、新たに旬のシステムに切り替える判断力も求められるという事です。それが、継続的に勝ち続けるためのポイントなのです。
 こう書くと、「システムトレードって意外と面倒なのでは?」と思う方もいるかもしれませんが...。むしろ、こう考えてください。システムトレードで勝つために必要なのは、「実力のあるシステムを見つけ出して、ポートフォリオに加えるだけ」です。対して、裁量トレードだといかがでしょうか。トレードをするには相場と向き合い、時間の制約や心理的なリスクと向き合いながら市場を分析しつつ、取引を行わなければなりません。ところがシステムトレードなら、使っているシステムの取引結果を定期的に監視しつつ、新たなものをチェックしておけばいいのです。手間や労力という点で、非常に有利であるという事です。これは、裁量トレードからシステムトレードに移行した方なら、納得できるはずです。

 こういった、システムトレードのメリットも踏まえながら、そのデメリットも知っておいていただきたいのですが、今回挙げたいのは、システムトレードを行うには、コンピュータに関する専門知識が求められるケースがあるという事です。
 近年は、ベンダーや金融事業者が用意したシステムを選び、セットするだけで自動売買を行ってくれる、利便性の高いサービスもありますが、システムトレードを行う場合(或いは、自身でシステムを構築する場合)、エクセルのマクロやMQL4メタトレーダの開発言語)といった、コンピュータの知識が必要な事があります。特に、高度なシステムトレードツールを使いこなすには、トレーダーにもそれなりのリテラシーが求められます。
 こうなると、コンピュータの素人が扱うのは現実的でありません。セットアップやチューニング、バックテストを行うには、プログラミング言語に精通していないと手に負えず、これがシステムトレードの敷居を高くしている、最大の要因です。
私の場合、システムトレードを始めた当初は、自作のプログラムを組んでいましたが、それは本職がシステムの開発者であったからというのが大きいところです。仮に素人であれば、とっくに挫折していたでしょう。なかには、プログラムの勉強をするあまり、トレードが手に付かないという、本末転倒の結果を迎えたトレーダーもいるようです。これは笑えません。

 もちろん近年は、先に申し上げた通り、あらかじめ実力(PFや勝率など、システムにかんするマクロ的・ミクロ的データ)を公表したシステムもあるので、みずからプログラムを組んだり、専門知識がなくても使えるものは増えています(ただし、その実力を評価するには、公表データを鵜呑みにしてはいけませんが...)。特に初心者であれば、最初から多くの時間を割いてまで、システムを自作する必要はないと思います。

初心者のうちは、自作システムでトレードするのはリスクも高いので、プロのつくったシステムを使い、それでは飽き足らなくなるほどの実力がついたら、自作の道を考えるという順序がいいのではないでしょうか?

時刻 07:20  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2009・11・18

 前回まで、計4回にわたって、システムトレードのメリットについて紹介してきましたが、今回からはその反対である、システムトレードのデメリットについて、何度かに分けてお話していきたいと思います。

 トレーダー自身がリアルタイムの相場に向き合い、売買判断を下す裁量トレードと異なり、取引自体をコンピュータープログラムに任せるのがシステムトレードです。トレーダーは言うなれば、選手(システム)を見守る監督のような立場になる事で、心理的なリスクや取引時間の制約から解放されるわけですが、だからと言って、この手法が何の弱点もない、完璧なものではないという事です。確かに、時間や資金を効率的に使えるのは紛れもない事実ですが、自身が取引を行わない事で生じる、デメリットにも目を向けなければいけません。万全と思って取引をしていると、思わぬ脆弱性に直面して、冷静さを欠くかもしれません。弱点も知っておく事で、落ち着いて対処できるようになるのではないでしょうか。

 最初にお伝えしなければならない事、それは、優れたシステムはほんの一握りだという事です。ただしこれは、感覚的にもおわかりいただける事だと思います。
 現在、世界中で流通しているシステムは膨大で、正直なところ、正確な数を把握する事は非常に困難です。しかも、システムトレードの内容も千差万別で、単にルールを決めて取引を行う事から、自動売買プログラムを購入して行うなど、様々です(システムトレードのタイプの詳細については、私の著書『FX自動売買システムトレード入門』(あさ出版)をご覧ください)。
 仮に、流通しているすべてのシステムが優秀であれば、誰もがそれを利用し、常勝トレーダーが相次いで現れるはず...。ところが現実はそうでありません。同じシステムトレーダーであっても、結果には大きな開きが生じています。なぜかというと、それは使っているシステムの性能に開きがあるからです。むしろ先に述べた通り、本当に実力のあるシステムは、僅かと言って差し支えないでしょう。

 それではなぜ、優秀なシステムの数は限られるのでしょうか。
 第一に挙げられるのは、システムの開発には、コンピューターと相場に対する高度な知識が求められるからです。いくらプロが作っているからと言って=完璧ではありません。
なかには、ロジックの精度が低く、シミュレーションではうまく稼働してバックテストの結果が上々であっても、実践では役立たずのシステムだって存在します。極端な話、性能が低いとわかっていて高額で販売する、悪徳システムベンダーもいるほどです。バックテストの結果など、ロジックを構成するパラメーターを調整すれば、いくらでも見かけ上の成績は高くする事ができるからです。これに騙されるトレーダーは後を絶ちません。私が、ベンダー等が公表するバックテストの結果を鵜呑みにしていけないというのは、こういった事に騙されないためでもあるのです(もちろん、ほとんどのベンダーはそうでありませんが...)。

 また、日々変化する市場に対応できるシステムを作るというのは、プロとはいえ決して容易でありません。むしろ、すべての環境(上昇・下落トレンド、レンジ相場など)応えられるシステムが存在する事の方が無理な話なのです。というのも、システムというのは、ある特徴的な値動きを売買サインと捉えて取引を行わけですから、仮に上昇トレンドで利益を取るのが得意なシステムなら、レンジ相場ではまったく勝つ事はでないというように、得手不得手があって当然なのです。相場のトレンドは時間の経過とともに変化するので、それに対応できず「落ちこぼれていく」システムはあってしかるべきです。

 大事なのは、優秀なシステムには限りがあって、それを選びぬく目を持つ事。さらに、環境に変化によりシステムの実力は上下するので、仮に性能が低下したなら、それも見抜いて、新たに旬なシステムに切り替える事です。優れたシステムばかりではないというのはシステムトレードのデメリットですが、それを自覚しておく事で、継続的に勝ち続けるためにすべき事も、おわかりいただけたのではないでしょうか。

時刻 21:28  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2009・11・12

裁量とシストレのメリット・デメリットについて、前回に引き続き解説します。

④専門知識
裁量トレードを行うには、ファンダメンタルズやテクニカルなど、相場を分析するための知識が求められます。特にテクニカル分析では、ローソク足や様々なインジケータ(指標)から相場の未来を読み解くため、高度な分析技術が必要な場合もあります。それらを身に着けるには、相当時間を割いて研鑽を重ねないといけません。専業トレーダーならまだしも、兼業トレーダーにそれだけ時間の余裕はあるでしょうか。
この点でシステムトレードにメリットがあるのは言うまでもありません。市場の分析はシステムが行うのですから、トレーダーが相場の知識を詰め込む必要はありません(もちろん、基本的な事はマスターしておくべきですが...)。しかも、システムは必ずしも自分でつくる必要はありません。プロの作ったシステムを使う手があるからです。私たちはシステムを通じて、彼らのノウハウが活用できるのですから、相場の勉強のための大変な時間と高い授業料を払わなくて済みます(笑)。
その場合は、システムトレードには、運も実力も関係ありません。唯一求められるのは、「実力のあるシステム」を見つけ出す事です。

⑤リスク分散
裁量トレーダーの多くは、自身の経験からメソッドを確立し、それを取引に応用させていくわけですが、やはり人間ですから、持てる取引手法にも限界があります。結局のところ、いつも似たようなタイミングで取引をしたり、複数ポジションを持っていたとしても、やはり似たような局面で売買している事が多いようです。よって、利益が出ている時はいいのですが、予測と反対に根が動くと、複数のポジションで含み損が発生するという、笑えない状況に陥る事もあり得ます。しかも、持てるポジションにも限りがあります。同時にたくさんあると、管理が大変ですから。つまり、裁量トレードは、リスク管理においても限界があると言わざるを得ません。
一方、システムトレーでは、リスク管理が非常に容易です。例えば、トレンドフォローのタイプ、レンジ相場が得意なタイプなど、性格の異なるシステムを見つけて並行して動かしておけば、どちらかが損をしても他で利益が出るなど、リスクヘッジを伴った取引が可能です。当然ながら、資金に余裕があれば、たくさんのシステムを同時に動かす事もできます。しかも、日本人トレーダーは普段から情報が入りやすく馴染みのある、円クロスの通貨ペアを取引しがちですが、システムだと、そんな事を気にする必要もありません。リスク分散のために、様々な通貨ペアを、自由に取引できるのも魅了です。むしろシステムトレードにおいては、複数のシステムでリスク管理しながら取引するのが基本といえるでしょう。

どうでしょうか。両者を比較すると、システムトレードの優位性が際立つのではないでしょうか。もちろん裁量トレードには、自身で判断を行うというダイナミズムもあり、それが魅力と感じる方もいるかもしれません。ですが、こと兼業トレーダーにおいては、本業を持ちつつ、かつ安全・安心して、かつ継続的に取引をするのに、システムトレードは非常に向いていると思うのです。

・ ・・といっても、何でもそうですが、システムトレードにも問題はあります。

それは、次回へ

時刻 07:12  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2009・11・08

これまでに、自身の苦い経験から、裁量トレードの限界、同時にシステムトレードのメリットを知った私ですが、今回は、両者のメリット・デメリットについてまとめてみました。

これまでの解説と多少重複もありますが、お付き合いください。

 

①心理リスク

継続的に裁量トレードを行うには、非常に精神力を要します。リアルタイムの値動きから売買判断を行い、取引し続ける事は決して簡単な事ではありません。利益が出ている時はいいかもしれませんが、含み損を抱えた場合は多大なプレッシャーが襲い掛かかりますし、特に損切りに関しては「また価格は戻すかもしれない」と淡い期待を抱き、結局はロスカットの憂き目に遭うこともあるのでは...。裁量トレードには多大な判断力や決断力が求められるのです。これが毎日積み重なれば、判断ミスを犯す可能性だって高まります。

当然ながらストレスも溜まるに違いありません。果たしてこういった状況下で、正確な判断を下し続ける事は可能でしょうか。私なら精神的に参ってしまうかもしれません。裁量トレードにはそれほど、心理的な負担やリスクが伴うのです。

ところがシステムトレードの場合、こういった心理リスクとは無縁です。トレーダーは優秀なシステムを見つける事だけに専念し、取引自体は機械任せで構いません。売買判断はシステムが行ってくれますから、私たちはその結果を待つのみです。もちろん、勝てるシステムを見つけ出す事が前提ですが、心理リスクに対する両者の差は歴然ではないでしょうか。

 

②体力

リアルタイムの相場と向き合わない事に裁量トレードは行えません。それが長時間に渡れば、集中力を途切れさせないため、精神力や体力が求められます。ところが、本業を持つサラリーマンであれば、適度な休息も必要。過度に相場に向き合えば体力を消耗し、本業はもちろん、トレードにも支障をきたす事になりかねません。為替ディーラーの定年は30代と聞きますが、それは心身に対する負担が大きすぎるからではないでしょうか。そういった意味でも、システムに任せておけばいいシステムトレードは、無駄に体力を消耗しません。

 

③取引チャンス

仮に専業トレーダーであっても、24時間相場に向き合う事はできません。体力や精神力には限界があるからです。どれだけ頑張っても、半日程度ではないでしょうか。それも毎日となると現実的でありません。ところが為替市場は、基本的に平日24時間動いています。すなわち、時間に制約のある裁量トレーダーは、相場から離れている時間だけ、取引チャンスを逃す事になるのです。

対してシステムトレードでは、システムが24時間相場をウォッチ。どんなつぶさなな値動きも見逃さず、売買サインが発生すると取引を行ってくれます。おのずと売買チャンス、取引回数は増えるので、利益を得る確率も高まります。

 

次回に続く・・・

時刻 17:21  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2009・10・30

いまでは、システムトレード専門でFXや先物の取引を行っている私ですが、開始当初は、テクニカルやファンダメンタルズを参考にする、裁量トレードも並行して行っているとは、前回のブログでお話ししました。さらに、結果は散々であったとも......。今回は、その理由について、さらに詳しく述べたいと思います。

これは前回も軽く触れましたは、裁量トレードを継続的に行うには、精神力や体力が求められるという事です。サラリーマンの場合、取引を行うのは仕事が終わって帰宅後がほとんどですが、これがなかなか厳しいのです。もちろん、日本時間の夜間帯は欧州~米市場が活発になるので、大きな利益が狙えるのも事実なのですが、毎晩市場をウォッチするとなると......。若い方ならまだしも(笑)、私は体力がもちませんでした。
連日ともなると判断力も鈍り、それがもとで大きな損失を被る事もありました。すると、その失敗を取り返そうと無茶な取引をするようになり、それに伴いストレスもたまる事に...。寝不足とストレスの積み重ねは、いずれ本業にも支障をきたすようになってしまったのです。これでは継続的な取引はできません。

また、長時間、市場に向き合える専業トレーダーと異なり、兼業トレーダーが取引に専念できるのは時間が限られるので、それはすなわち、取引チャンスが限られる事も意味します。例えば、裁量トレーダーが夜8時から12時まで取引をするとして、それはたった4時間。24時間のうち6分の1にしかすぎず、後の6分の5=20時間は相場に向き合えない事になります。これは専業トレーダーも同じで、裁量で取引をするなら、24時間というわけにはいきません。何といっても、食事や睡眠を取らない事に、人は生きられませんから(笑)。
つまり、取引時間が限られる裁量トレードを行っている限り、取引チャンスを高い確率で逃す事になってしまいます。これも、裁量トレードの限界のひとつです。
ところが、システムさせセットすれば、後は自動的に取引を行ってくれるシステムトレードなら、こういったロスは起きません。24時間市場を監視して、売買シグナルが発生すれば、注文~決済、損切りまでも行ってくれます。すなわちこれは、チャンスを逃さず、かつ、リスク管理までしてくれるという事です。

加えて、システムが市場を24時間にわたって見てくれているという事は、取引回数が増えるという事にもつながります。そうなれば、収益チャンスもおのずと高まります。限られた時間だと取引できる回数も限界がありますが、システムトレードには、そういった制約もありません。皆さんに代わって、市場が動いている限り、ずっと取引の機会を、ルールがぶれることなく狙ってくれるというのですから、これほど頼もしい存在はありません。

苦い体験を通して、裁量トレードの限界、及び、システムトレードの利便性を実感した私ですが、皆さんも似たような経験はあったのではないでしょうか。次回は、これまで話を踏まえたうえで、両者のメリット・デメリットについて、まとめたいと思います。乞うご期待ください(次回へ続く)。

時刻 21:12  | シストレ入門講座  | 記事URL

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2009・10・26

以前からお伝えしていましたが、私のはじめての著書で、「FX自動売買(システムトレード)入門」(あさ出版)が、いよいよ刊行されました。本書では、システムトレードの基本から、優秀なシステムの選び方~旬のシステムの切り替えという、山本式システムトレードをわかりやすく解説した、入魂の一冊です。当ブログと併せてご覧いただく事で、よりシステムトレードが身近になりますので、ぜひお手に取っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

さておき、宣伝から入ってしまいましたが(笑)......。今回からは何度かにわけて、なぜ私がこれほどまでシステムトレードを皆さんにお勧めするか、その理由についてお話したいと思います。これは著書でも触れている事ですが、裁量トレードとの違い・メリットを実感していただく事で、システムトレードに対する理解や関心を深めていただければと思います。

システムトレードが発達している欧米はともかく、いまのところ日本におけるトレード手法のメインストリームは「裁量トレード」と呼ばれる手法です。これは、ルールに従い機械的・継続的に取引を行うシステムトレードに対して、テクニカルやファンダメンタルズをもとに、自己判断=裁量で取引を行う事から、こう呼ばれるようになったのだと思います。大方、トレードの初心者は、裁量トレードから取引を始めているのではないでしょうか。かくいう私も、いまやシステムトレード一本ですが、FXを始めた当初は並行して、裁量トレードも行っていました。ところがその結果たるや、散々たるもので......。

一般的に裁量トレードを行う際、トレーダーが参考にするのは、チャート(ローソク足などテクニカル指標)とファンダメンタルズ(要人発言や指標発表)です。私の場合は、例えば米雇用統計の発表に伴い上下する値動きを予測するなど、そういったリアルタイムで得られる情報を参考に取引を行っていました。とはいえ、「予測」とは聞こえがいいものの、実際は「勘だより」と言った方が、的を射ていたのかもしれません。

というのも、実際の市場で思惑通りに相場が動くのは、指標の予測と結果に大きなかい離が見られるなど、よっぽどインパクトのある情報が発表された時がほとんどです。そうでない場合、市場は「織り込み済み」で動かなかったり、或いは、指標の結果が悪かったにも関わらず「悪材料出尽くし」で反発したりと、必ずしもセオリー通りになると限りません。私はこういった市場の特性に翻弄されつつ、資金を目減りさせてしまったのです。

しかも、為替市場がもっと活発に動くのは、日本時間の夕方から深夜。ただでさえ日々の仕事で疲れているにも関わらず、帰宅後にパソコン向かうのは、正直なところストレスを溜めるだけです。取引に熱中するあまり夜更かしてしまい、翌日の仕事に身が入らないという失態を犯す事もありました。そこで実感したのは、裁量トレードだと、長期・安定的に取引する事は不可能に近い、いずれ心身ともに限界が訪れるという、厳しい現実だったのです(次回へ続く)。

時刻 13:09  | シストレ入門講座  | 記事URL

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