FXCMジャパン証券のミラートレーダーが10月17日にバージョンアップします。これにより、ミラートレーダーの新機能の多くが使えるようになるのですが、それ以上に重要な変更があります。
それが、ロット数設定の最小値が1000通貨(設定値=1K)になるという点です。今のところ、国内でこれができるのは、FXCMジャパン証券だけです。
従来は1万通貨が最低投資額でしたから、例えば最大ドローダウン(最大DD)の予測値が1000pipsのドル円システムを使えば現在のレートで8万円程度、3つのシステムを利用していれば、最低の投資規模でも合計24万円程度のリスクを覚悟する必要がありました。
ところが、各システムに対して1000通貨の投資で済めば、リスクは10分の1になります。これまで、何十万円のリスクを許容できないと言う理由で、ミラートレーダーでの自動売買に二の足を踏んでいた方にも、かなり敷居が低くなると思います。
また、1Kロット単位の設定ができるということは、細かなポートフォリオ(組み込み比率)の設定が可能になるということでもあります。現代ポートフォリオ理論を使った精密なポートフォリオの作り方については、拙著『使える売買システム判別法』で詳しく解説していますが、従来は数十万円程度のリスク許容度では、この理論の実践が困難でした。
具体的には拙著283ページ~の「最適解の調整」に重要なポイントを解説していますが、ここで示している例では1万通貨単位なので、5万ドルのリスク許容度で44%の組み込み比率を40%に丸めざるを得ません。同じリスク許容度で、1000通貨単位なら44%の組み込み比率をそのまま設定できるのでより精密なポートフォリオになります。また、逆に5000ドルのリスク許容度でも、1000通貨単位ならリスクも1/10になるので結果として10分割できて、拙著の例と同じように10%刻みで設定できます。
この刻みが大きいと、計算した組み込み比率と、実際に設定できる組み込み比率の差(丸め)が大きくなってしまい、効率的フロンティアから外れてしまいます。これが、「ある程度投資額が大きくないと効率的フロンティアが利用できない」理由です。
ここで例えば30万円を3500ドルと考えて1000通貨単位を使うと、7分割可能ですから14%刻みで組み込み比率をコントロールできることになります。皆さんが、実際に利用するシステムのリスク額は、もう少し小さなものが多いはずなので更に細かく刻めると思います。
したがって、1000通貨単位のミラートレーダーであれば、リスク許容度20~30万円くらいでも、なんとか現代ポートフォリオに基づいた精密な分散投資ができることになります。
ちょうど先週のメルマガから、現代ポートフォリオ理論の補足説明を始めたので、ご興味のあるかたはこちらもご参考にしてください。
http://archive.mag2.com/0001170590/20110930150000000.html