FX自動売買システムが、あなたの代わりに24時間不眠不休でプロ並みのトレードをやってくれる!山本克二

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2011・10・14

FXCMジャパン証券のミラートレーダーが10月17日にバージョンアップします。これにより、ミラートレーダーの新機能の多くが使えるようになるのですが、それ以上に重要な変更があります。

それが、ロット数設定の最小値が1000通貨(設定値=1K)になるという点です。今のところ、国内でこれができるのは、FXCMジャパン証券だけです。

一般の1万通貨に比べて1000通貨の投資であれば、単純にリスクは10分の1になります。これまで、何十万円のリスクを許容できないと言う理由で、ミラートレーダーでの自動売買に二の足を踏んでいた方にも、かなり敷居が低くなると思います。

また、1Kロット単位の設定ができるということは、細かなポートフォリオ(組み込み比率)の設定が可能になるということでもあります。現代ポートフォリオ理論を使った精密なポートフォリオの作り方については、拙著『使える売買システム判別法』で詳しく解説していますが、従来は数十万円程度のリスク許容度では、この理論の実践が困難でした。

具体的には拙著283ページ~の「最適解の調整」に重要なポイントを解説していますが、ここで示している例では1万通貨単位なので、5万ドルのリスク許容度で44%の組み込み比率を40%に丸めざるを得ません。同じリスク許容度で、1000通貨単位なら44%の組み込み比率をそのまま設定できるのでより精密なポートフォリオになります。また、逆に5000ドルのリスク許容度でも、1000通貨単位ならリスクも1/10になるので結果として10分割できて、拙著の例と同じように10%刻みで設定できます。

この刻みが大きいと、計算した組み込み比率と、実際に設定できる組み込み比率の差(丸め)が大きくなってしまい、効率的フロンティアから外れてしまいます。これが、「ある程度投資額が大きくないと効率的フロンティアが利用できない」理由です。

ここで例えば30万円を3500ドルと考えて1000通貨単位を使うと、7分割可能ですから14%刻みで組み込み比率をコントロールできることになります。皆さんが、実際に利用するシステムのリスク額は、もう少し小さなものが多いはずなので更に細かく刻めると思います。

したがって、1000通貨単位のミラートレーダーであれば、リスク許容度20~30万円くらいでも、なんとか現代ポートフォリオに基づいた精密な分散投資ができることになります。



ちょうど先週のメルマガから、現代ポートフォリオ理論の補足説明を始めたので、ご興味のあるかたはこちらもご参考にしてください。
http://archive.mag2.com/0001170590/20110930150000000.html

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2011・10・09

インヴァスト証券のミラートレーダー「シストレ24」の口座受付が始まりました。国内5社目のミラートレーダーになりますが、大手のインヴァスト証券が満を持してのサービス開始ということで、様々な点で先行各社から差別化された点があります。実際のサービス開始は、11月下旬からのようですが、これから何回かに分けて、この新しいミラートレーダーについて記事を書くつもりです。

本日は、まず表面的なことろからはじめますが、「シストレ24」の特徴として最初に目を引くのは、インヴァスト証券だけで利用できるストラテジーが非常に多いということです。今までも、オートFXなどでは独自のストラテジーが利用できたのですが、その数は僅かでした。

また、そのストラテジーのプロバイダーもよく知られた専業プロバイダーが名を連ねています。ウェストビレッジ、ゴゴジャン、テラスなどです。これまでに、メタトレーダーやトレードシグナルなどのプラットフォームを利用したことのある方は、一度は名前を聞いたことのあるプロバイダーばかりではないでしょうか。そういう意味で、質にも期待ができそうです。

次回に続く

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2011・10・02

今回はFXトレードフィナンシャルのメタトレーダー4(FXTF MT4)の特徴について紹介します。ご存知のようにMT4を提供しているFX会社は国内でも多くあります。そのため、各社が工夫して様々な特徴付けをしていますが、その中でもFXTF MT4は後発なので、他社のサービス内容をよく研究して、ポイントを押さえた差別化がされています。

FXトレード・フィナンシャル 「FXTF MT4」

特徴1)海外業者並みの低スプレッド

MT4のユーザーで、スプレッドが裁量トレードのツールに比べて広いのが気になっていた方は多いのではないでしょうか?それが理由で海外のFX会社にMT4の口座を開設する方もいましたが、FXTFのMT4では、ドル円で1pipまで縮小されています。海外業者並みといっていい水準だと思います。


特徴2)裁量トレードツール「MT4i」のサポート

MT4を使っていても、完全にシステムに任せるトレードスタイルの方ばかりでなく、裁量的要素を入れたり、裁量トレードを並行して行っているトレーダーは少なくありません。そういう時に、MT4の注文機能が貧弱、または操作が洗練されていないため手間がかかる、と感じたことはありませんか?元々、EAを開発して自動売買をすることをメインに考えて作られたMT4は、そういう裁量トレード的な利用方法には弱い面があります。それを解決するための、機能拡張が「MT4i」です。
裁量トレードツールでは普通にある、1クリック注文や、一括決済取引、複数の注文のグループ化など多様な注文ができるようになっています。


特徴3)EA利用サポートのエキスパートラウンジを設置

MT4を使いこなすための様々な情報を提供するサイトです。初心者が徐々に勉強しながら、MT4の自動売買に取り組むのに役立つはずです。EAのランキングやビギナー向けの教材の他に、ライブ口座の開設者の特典として、無料EA,インディケータ、ヒストリカルデータデータなどがダウンロードできます。

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2011・10・01

既に、システムトレードの経験のある方には、周知のことですが、システムのパフォーマンスというのは良い時と、悪い時の波があります。それまで良い成績を出していたシステムを、自分のポートフォリオに加えた瞬間から、ドローダウンを初めてがっかりしたという経験を持つ人は少なくないと思います。

このドローダウンが起こる理由は大きく分けて、二つに分類されます。一つは、システムの寿命に来ている場合と、もう一つはたまたま負けが込んでいる、つまり偶然の場合です。

前者の寿命というのは、システムトレードをする場合には、必ず意識していなければならないことです。私はこれを「システムの変調」と言っています。どれほど良いシステムでも、永遠に利益を出し続けるものはありませんので、常に注意して使うことが大切です。そして、変調を発見したら、できる限り早く自分のポートフォリオから落とします。

もう一つの場合、偶然に負けが込んでいる状態ですが、この場合はシステムを落とさずに耐える必要があります。元々、システムトレードは毎回利益を出すことを目的としていないことは、以前かきました。利益と損失を繰り返しながら、最終的にプラスを継続するイメージで進めることが必要なわけですから、その過程で被るドローダウンに耐えられずに、トレードを止めるのは問題です。本来なら一時的な損失を、その場で確定させてしまうことになるからです。さらに、その後に訪れる利益のチャンスを自ら捨てることにもなってしまいます。

そこで、一時的なドローダウンとシステムの変調をどのように見分けるかが重要になってきます。

詳しくは拙著に書いていますが、ここではその基本的な考え方だけ述べると「数学的に偶然に損益がばらつく範囲を予測して、その範囲を超えた場合、システムに変調があったと考える」ということです。

このように数字で考えると、どのデータを監視していなければならないか(「指標」と言います)や、その値がいくつになったらポートフォリオを落とすか(「基準値」と言います)が、ハッキリします。そして、その場の感情や思いつきでブレないトレードができるようになります。


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2011・10・01

前回「無理無く、トレードを破たんさせないようにして、長期的に数多くトレード繰り返していくことが、システムトレードに適したやり方」と解説しましたが、そのために知っておかなければならいな重要ポイント「最大ドローダウン」が本ページのテーマです。

途中で資金不足に陥ったり、精神的なショックを受けてトレードを中断したりということが無いようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

それは、利用するシステムが最大どの程度のドローダウンを発生するかをあらかじめ予測しておき、その金額が自分の耐えられる額以内でなければ投資しないことです。複数のシステムを利用する場合は、それぞれのシステムの最大ドローダウン予測を足した金額で考えます。

この最大ドローダウンの予測方法はいろいろ考えられ、私の本でもいくつかの手法を解説していますが、ここではその基本的な考え方をお話しします。

それは、最大ドローダウの予測に、過去のデータをそのまま利用してはいけないということです。例えば、過去1年年間でそのシステムが発生したドローダウンが300pipsだったとして、「300pipsくらいのドローダウンなら我慢できそう」と考えて、そのシステムを利用することは危険です。どんな現象も、過去に起きたより悪い状況が、将来発生しないとは言いきれないことはお分かりでしょう。

そこで私は、確率論的に可能性としてあり得る最大ドローダウンを数学的な手段で割り出すことをお勧めしており、それを潜在的最大ドローダウンと言っています。最大ドローダウンの予測は、トレードを破綻させないための生命線ですから慎重に検討する必要があるのです。

ここからは、初心者向けの話題ではありませんが、潜在的ドローダウンの算出で間違えやすい点を指摘しておきます。それは、危険率の設定です。確率的な現象を予測する場合、その計算結果が間違う確率を織り込むのですが、その間違う確率が危険率です。

例えば、3つ以上のシステムを同時に利用する場合は、個々の危険率は1%くらいを使います。3つの場合は、ポートフォリオ全体として1%の3乗、つまり100万の1の危険率になるので、個々のシステムの最大ドローダウンの予測は間違っても、ポートフォリオ全体としては、予測した値を上回るドローダウンを経験する確率はごく小さくなるから1%でいいのです。

それに対して、一つのシステムだけで利用する場合、危険率は0.01%や0.0001%で計算する必要があります。

また、『使える売買システム判別法』でも紹介している、現代ポートフォリオ理論を利用して、組み込み比率を決める場合は、個々のシステムの危険率は、0.0001%を使う必要があります。このことは、以前のメルマガでも細かく書きましたが、間違えやすい点なのでご注意ください。

→以前のメルマガ記事
http://archive.mag2.com/0001170590/20110930150000000.html



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2011・10・01

自動売買を始める時の注意点はいろいろありますが、ここではその中でも私が最も重要だと思うことについてお話します。

それは、マネーマネジメントです。その知識を持たずに、リアルトレードに手を出してしまうと、よほど運の良い人でない限り、トレードで利益を得ることはできません。そして結果として自動売買(システムトレード)に失望して、途中で止めてしまうことになり兼ねません。

特にミラートレーダーやエコトレFXのような選択型のツールを利用する場合は、トレード事態はシステム(ストラテジー)がやってくれますので安易に考えがちです。しかし、マネーマネジメントの基礎知識がないと、システムに問題が無くても、トレーダーが損をするようなことがあり得ます。つまり、システムを使いこなす技術が、どうしても必要になり、それがマネーマネジメントというわけです。

それでは、システムを使いこなすためには、どのような考え方が必要なのでしょうか?そのために、投資のプロであるシステムプロバイダーがどのようなトレードを目指して、システムを開発しているかを考えてみるのも一つの方法です。

経験豊かなプロは、毎回勝つようなトレードをめざしません。短期的なトレードの結果は偶然性に左右されやすいので、どれほど優秀なストラテジーを開発しても100%勝つのは無理だからです。しかし、長期的に数多くトレードすれば、おのずから実力が発揮されるため、長期的な結果を重視して開発します。また、たとえ90%の勝率でも、小さく多く勝って、たった1回の負けですべての利益分を失うようなトレードも意味がありませんから、勝率ではなく最終的に残る利益を最大にすることをめざします。

つまり、優秀なストラテジーは、個々のトレードの勝ち負けではなく、「長期的に数多くトレードをした最終結果として利益を得る」ことをめざして開発されているわけです。

そのような考え方で開発されたストラテジーの能力を最大限に引き出すためには、一時的に大きな投資をするような無理なマネジメントをしないことが大切です。無理無く、トレードを破たんさせないようにして、長期的に数多くトレード繰り返していくことが、システムトレードに適したやり方なのです。

マネーマネジメントの基本的な考え方については、以下のサイトに私のレポート『FX自動売買のマネーマネジメント入門』がアップされているので、ご参考にしてください。

http://mirrortradercom.net/downloads



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2011・10・01

情報収集の一番一般的な方法として、googleやyahooなどのサーチエンジンから検索する方法もありますが、なかなか良質な情報にたどりつけないことも多いと思います。その原因の一つが、個々のサイトは特定の商品やサービスの説明が多く、シストレの全体像を解説するものが少ないからです。

シストレと一言で言っても、その中には様々なタイプがあるので、最初はその全体像を俯瞰するようなものを読んで、自分のやってみたいシステムトレードのスタイルを絞り込むことが大切です。それ以降自分の役に立つ情報だけをを集中的に情報収集すれば効率がいいわけです。そういう目的のために私が書いたのが、以下のコンテンツです。

『自分に合ったシステムトレードの始め方選び方』
http://www.fxjido.com/


ある程度自分の目指すシストレのスタイルが定まったら、次には最新情報の入手が重要になってきます。そのための一つの方法として、googleアラートが役に立つでしょう。これはgoogleの無料サービスで、特定のキーワードに関連する情報を逐次メールで知らせてくれるものです。例えば、「自動売買」や「FX システムトレード」などというキーワードを設定すると、毎日関連するサイトの情報が送られてくるようになります。キーワード検索ですから、あまり関係ない記事や、必ずしも良質とは言い難い情報も多いのですが、とにかく情報の速さとgoogleの膨大な情報量が魅力です。

http://www.google.co.jp/alerts


コミュニティーへの参加も、情報収集には欠かせません。分からないことを質問したり、自分の考えを公開して他の参加者の意見を聞いたりするのは、トレーダーとしての実力アップにとても効果的です。また、上級トレーダーをめざす方は、長く継続してトレードの経験を積むことも重要ですが、その間のモチベーション維持にも、コミュニティによる仲間作りは有効です。ここでは、その一例としてミラーとレーダーの公式コミュニティサイトを紹介しておきます。

http://mirrortradercom.net/


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2011・10・01

シストレに興味を持った方から、「どこから手を付けていいのか?」 という質問をよく受けますが、私は、できるだけ簡単なトレードツールを選んで、デモトレードをしてみることをお勧めしています。デモトレードとは、現実の現金を使わずに、仮想マネーで現実の取引に近い売買を体験できる、いわば疑似トレードです。多くのFX会社が無料で提供していますので、システムトレードを理解するためにいろいろと試してみることができます。実戦のFXではないので安心して、まずは「習うより慣れろ」というつもりで取り組んでみてはいかがでしょうか。

具体的には、プログラム経験の無い方はミラートレーダー、自分でシステムを作ってみたいという方はメタトレーダーがいいでしょう。どちらも、多くのFX会社が提供している業界標準のプラットフォームなので、情報が豊富です。システムトレードへの入り口として最適だと思います。

私の運営する「FXブログ システムトレード研究室」の以下のページに、各社のデモ口座とトレードツールのマニュアルへのリンクをまとめてありますので、良ければご利用ください。

http://www.k22fx.com/demo.html


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2011・10・01

ここでは、ソルバーの設定値について解説します。

拙著では、エクセルのソルバーを利用して、ポートフォリオの最適解を導く方法を解説していますが、「実際に自分の利用しているシステムでソルバーを利用してみたが、予想の値に収束しない。」という質問がよくあります。

このケースで一番多いのが、リスク額(図表8.7であれば$E$4セル)が大きすぎる場合です。例えば、3つのシステムのリスクが1000,2000,3000となっているのに、5000と設定されていると、おかしな計算結果になります。リスク合計だから、個々のシステムリスクよりは多くなるだろうとイメージして、合計をそれ以上の値にしているようなのですが、それは誤りです。

ポートフォリオ理論は、それぞれの組み込み比率を変化させて、同じ投資額に対するリスクを小さくする(+リターンを増やす)のが目的なのですから、個々のシステムリスクより低い値を設定する必要があります。

様々なポートフォリオを試す中で分かってくるはずですが、最初の内は、ご自分で図表8.5のように、縦軸がリターン、横軸がリスクの図を書いて、その中に実際のシステムの値をプロットしてみるとイメージがつかみやすいと思います。このようにして、効率的フロンティアがおおよそどのような値かが予測できれば、それに沿った値を設定できるので、間違うこともなくなります。また、そこから大きく外れた解が示された場合には、どこかに誤りがあることも発見しやすくなるでしょう。


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2011・10・01

ここでは参考文献についてお話します。

現代ポートフォリオ理論(MPT)の勉強をもっと深くしてみたいが、良い入門書はないか? という方には、私は根岸康夫著『現代ポートフォリオ理論講義』をお勧めしています。

「日本一わかりやすいMPT」と謳っているように、本来難解なPMTを図とグラフで懇切丁寧に解説してます。数式も非常に平易なものだけを扱っているので、この手の本としては、破格に読みやすいものになっていると思います。

拙著では、分散投資と効率的フロンティアを中心に説いていますが、MPTの他の理論、例えば資本資産価格モデル(CAPM)、アルファ、ベータ、なども丁寧に解説されているので、投資の数学的分析に興味のある方には、参考になるでしょう。

ただし、一つ気をつけていただきたい事として、リスクの値に標準偏差を使っている点があります。PMTでは一般的な考え方ですが、拙著を先に読まれた方は、リスクは最大ドローダウン(DD)と覚えていると思います。

実は、このリスクは最大DDとするのは、拙著独自の考え方です。実践的なマネーマネジメントでは、標準偏差では、危険率が大き過ぎるために、あえて最大DDをリスクとした上で、MPTの理論を応用しています。



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2011・10・01

ここでは、相関係数の考え方について解説します。『使える売買システム判別法』のP267~は「相関係数」を0という前提で、書いています。このあたりの事情について、拙著では詳しく説明せずに、ただ結論だけ「0を前提にする」と書いているので、不安になる読者の方が多く、質問が多いところです。

「実際には0ではないはずなので、相関係数を求めて、それを加味して計算すれば、もっと正確なポートフォリオが計算できるのでは?」と考える方が多いのですが、実はそうではありません。

ここで言いたいことは、「0と設定した理論上のこと」を解説しているのではなく、「0と設定する方が実践的」ということです。

実は、正確にシステムの相関を見る良い方法はありません。あえて相関係数を求めるなら、1日とか1時間のような期間損益をエクセルに並べて、相関係数を計算する方法もありますが、データ処理が複雑な割には、あまり正確なことが分かりません。設定した期間の中で、データが丸められてしまうためです。

それでは、相関係数は計れないのかというと、そうでもありません。組み込まれているロジック(売買ルール)が違えば、実用上は相関係数がほぼ0と仮定しても、大きく間違いがないことも分かっています。

そのため、拙著では、
・相関性の低い(無い)ものを選び
・その上で、係数は0として分析
すれば、実用上問題のないポートフォリオが組めると書いているわけです。

相関係数の低いシステムを選ぶ方法としては、短期(一回一回)のトレードデータを見比べて、エントリー(仕掛け)やクローズ(手仕舞い)のロジックが違うものを使うのが基本です。また、同じシステムで通貨違いというのは、できるだけ避けた方が良いでしょう。通貨は連動して大きな値動きをすることがあるからです。

勝率の高いものと、低いものの組み合わせなども有効です。勝率というのは、組み込まれているロジック(売買ルール)の違いで決まります。つまり、勝率が違うシステムは、相関性も低いと考えられるわけです。



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2011・10・01

ここでは、現代ポートフォリオ理論を利用する場合の、適切な投資規模について解説します。拙著では264頁の「ある程度投資規模が大きくないと効率的フロンティアが利用できない・・・」の箇所にあたります。

実はポートフォリオ理論に関しては、この部分が一番間違えやすく、また質問が多いところです。私の経験上言うと、ここを理解していただくためには、本書のそれまでのポートフォリオの組み方、すなわち個々のシステムのリスクを、個々人のリスク許容度まで足していく・・・という考え方を一旦忘れた上で取り組むのが良いと思います。

それは、現代ポートフォリオ理論は、全く違った前提で考えられた理論だからです。その前提というのは、投資額はいくらでも細かく設定できる、というものです。つまり、トータル1000ドルの投資ができるとすれば、それをAシステム234ドル、Bシステム500ドル、残りをCシステムに投資するという割付(その分割の割合を組み込み比率といいます)が可能であるということをイメージして作られた理論だということです。

しかし、実際のFXや先物、CFDなどでは投資単位が決まっています。しかも、その額が大きいので、選んだストラテジーに234ドルの売買をさせるといった、細かな投資額の設定ができないわけです。たとえば、FXで言えば一般的に1万通貨単位が多いのはご存知だと思います。

したがって、例えば1万通貨に対して1000ドルのリスクがあるシステムを利用する場合、リスク許容額が10万ドルの人なら、1%単位の細かな組み込み比率のコントロールができますが、10万ドルまでのリスクを許容できるといういう人はあまり多くないでしょう。1万ドル程度のリスク許容額であれば、10%以内の誤差はありますが、何とかポートフォリオが作れることになります。

したがって、現代ポートフォリオ理論を実践で利用する場合は、最初に効率的フロンティア上のリスク金額を割り出します。そして、次にそのポートフォリオのリスク額を、自己のリスク許容額を割り算して、組み込み比率をどの程度まるめて利用することになるかを知ることが必要です。例えば先ほどの例で言うと、1000ドルを1万ドルで割ると、10%という結果になりますね。

この値が、ポートフォリオ作成の精度になります。あまり大きいと効率的フロンティアからズレてしまうので、ポートフォリオを作る意味がなくなります。経験上、最悪でも15%以下にならないと効果的なポートフォリオにはなりませんので、ご注意ください。



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2011・10・01

現代ポートフォリオ理論を使う上での、リスク額(最大ドローダウンの予測)について、拙著の他の部分では、リスク額の算定に危険率を1%としていますが、現代ポートフォリオ理論の計算に利用する場合は、それでは危険率が大きすぎます。100万分の1(0.0001%)程度で計算する必要があります。

拙著の他の部分で危険率1%を使っている理由は、3つ以上のシステムを並行して利用することを前提にしています。つまり、3つのシステムが同時に最大DDを発生する確立は、1%x1%x1%=0.0001%になると考えられます。したがって、3つのシステムのリスク額の合計を上回る最大DDが発生する確率は十分に低いと考えられるわけです。その結果として、資金管理上安全なボトムラインが確保できるわけです。

しかし、現代ポートフォリオ理論では、利用するリスクはそのままポートフォリオ全体のリスク額として計算結果に反映されるため、最初から危険率を0.0001%にして計算しておかないと、最大DDの予測を誤る可能性があります。

そこで、拙著261ページ最終行に、上記のことを説明したのですが、ほんの1~2行であまりに簡単に書いてあるので、見逃してしまう場合があるようです。どうぞご注意ください。


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2011・10・01

【質問】
あるシステムを使用していて、システムがポジションを持ってくれないと、中々利益が伸びず焦ってしまいます。急に売買回数が減った場合、システムの変調と捉えて、システムを変えても良いものなのでしょうか?

【回答】
一般に売買システムは、レートの変動が小さな時期は、売買回数が少なくなります。逆に大きな変動を繰り返す時期は、多くなるのですが、それはシステムが正常に機能しているということです。変調ではありません。チャンスが少ないときは、あまり仕掛けない(エントリーしない)という、当たり前のことをしているわけです。

私は、1ヵ月に一度はシステムを見直します。変調でなくても、もっと有利(リスクが小さく、リターンが多き)なシステムがあれば、それを採用するために、変調していないシステムを落とすこともよくあります。

もっと頻繁に見直す人も、よりじっくり待つ人もいますが、経験上、あまり短期間でシステムを入れ替えるのは、労力の割には効果が小さいようです。

私も経験がありますが、システムがなかなかエントリーしなくたると、じれったいものですね。ある程度大きな(多くのシステムを利用している)ポートフォリオを持てるようになると、取引回数が増えて面白くなっていくのですが・・・ここは我慢して資金を増やすしかありません。MT4なら1000通貨単位で売買できるFX会社があるので、比較的小さな資金で多くのシステムを採用することができます。ミラートレーダーでは、そのようなFX会社はまだありません。



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2011・10・01

【質問】
統計学を本格的に学びたいと思うようになりました。数学も不得意な初心者ですが、どのような本からスタートすればいいでしょうか?

【回答】
私は、本当の基礎からという方には、小島寛之著「完全独習 統計学入門」、鳥居泰彦著「はじめての統計学」の2冊をお勧めしています。

どちらも、統計学の知識の無い読者を対象に、基礎から丁寧に解説されている良書です。一足飛びに理解しようとせず、楽しみながら時間をかけて、確実に一つずつ理解していくようにしてください。この2冊の内容が、本当に理解できれば、統計学というものがかなり分かってくるはずです。

しかし、統計学は独学がとても難しいことは頭に入れておいてください。学習を継続する一案として、同じような興味を持つ友人を作ることをお勧めします。モチベーションの維持や、教えられたり教えたりする中で理解を深めていく効果があります。

もし、近くによい方がいなければ、シストレ関係のコミュニティーで、ご自分の勉強の状況や疑問点を、投稿してみてはいかがでしょうか?例えば、1章読破毎に感想や残った疑問をトピックとして投稿していくなども良いと思います。学習のペース作りや良い仲間作りができるかもしれません。

そのような目的に適したサイトとして具体的には「ミラートレーダー公式コミュニティー」http://mirrortradercom.net/があります。私の本の読者が多く参加していますので、統計学の話題には反応がいいのではないかと思います。


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2011・10・01

【質問】
ミラートレーダーの「ストラテジーを追加する」「アドバンス」メニュー にある「ストップ」を、自分で設定することで、リスクをコントロール(小さく)しても良いのでしょうか?

【回答】
最近追加された機能なので、max positionsと同様に、この件についての質問は多いです。

システムトレードでは、ストップ注文をエントリーの際に自動的に設定するのが定石になっていますが、その設定はなかなか難しいです。

小さい値の方がリスクが少なくて良いというものではありません。その場合は、僅かなレートの変化で簡単に損切りしてしまって、損ばかりすることがあるからです。それでは、大きな値が良いかというとそうでもなく、ご存知のように最大ドローダウンが大きくなってしまいます。

そこで、その値の最適値を求めるのが、システム開発者の腕の見せ所になっています。(システムを開発する際の「最適化」と言うステップで行います。)

結論として、システム開発のプロが長年の試行錯誤の結果行き着いたストップ注文の値を、初心者が変えてしまうのは、あまりお勧めできません。そのシステム本来の能力が発揮できなくなる可能性が高いからです。

※ もし、どうしても自分なりに設定して自動売買したいのであれば、その場合、ストラテジーカードのデータはあてになりませんから、その設定でデモトレードをして、自分自身で得たデータを使って性能を分析してみる必要があります。ある程度スキルのあるシステムトレーダーや、将来自分自身でシステムを開発してみたいという方なら、そういう実験をしてみるのも面白いかもしれません。

拙著で紹介している考え方では、あくまで「勝てるシステム」を選んだ上で、リスク(最大ドローダウン)の計算をするという順番です。設定値を変えた場合は、その「勝てるシステム」という前提が崩れることを忘れないでください。それを確かめるためには、※のような方法で、再度システムの有効性を確認する必要があります。

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2011・10・01

【質問】
最近ミラートレーダーに新機能「MaxPositions」が加わりました。ストラテジーの最大ポジションを調整できるようですが、こういったもので保有ポジションに制限をかけることは、そのストラテジーの有効性を変化させてしまうことにならないでしょうか?

【回答】
システムのタイプによりますが、一般論としては、「有効性を変化させてしまう」と考えて良いと思います。したがって、この機能を利用する場合には、ストラテジーカードのデータを分析してシステムの性能を判別ことができません。

システム本来のマックスポジションより少ない数を設定する場合は、デモなどでフォワードテストをして、そのデータを利用して分析することをお勧めします。

因みにMaxPositiosについては、「ミラートレーダー公式コミュニティ」でも話題になっているので、そちらもご参考にしてはいかがでしょうか。

http://mirrortradercom.net/node/41

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2011・10・01

【質問】
勝率の変化による変調検出で利用しているニ項分布はn回の独立した試行が前提だと思います。しかし、トレンドフォローのシステムなどでは、市場環境によっては連勝、連敗が多く発生するような気がします。そのようなタイプのシステムでは、独立試行を前提として考えることに問題はないのでしょうか?


【回答】
システムトレードの結果を「独立試行」と考えるべきか否かという問題ですが、シストレの教科書に出てくるようなごく単純なシステムであれば、私も、「連勝、連敗が多く発生するような気がします。」に同感です。

ただし、プロが作ったシステムではそう易々と連敗しないように、より複雑なロジックを組みますから、必ずしもそうはなりません。
また、独立ではないと考えて、勝率の変化に合わせて判断基準を変えていくと、結局裁量の要素が入り込むスキができてしまいます。
それならばいっそ、複雑なロジックとランダムな為替レートの動きの結果としての損益パターンは、毎回独立であると仮定してみた方が実用的な場合が多いのです。

トレードを統計学を利用して分析・予測するためには、現実の事柄を一旦数学的に表せる形に「当てはめる」ことが必要ですが、この過程で、どうしても誤差がでます。もちろん、できる限り無理な「当てはめ」をしない、つまり現実に近い数学的仮定をすることが重要ですが、分析や予測ができることの代償として、ある程度の誤差を許容することも同時に重要なのです。


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2011・10・01

【質問】
業者からEAを購入して自動売買をしていますが、その業者が公表しているフォワードテストの結果と、自分が実際に行ったトレード結果が異なるのはなぜでしょうか?

【回答】
様々な原因が考えられますが、一般的に多いのはFX会社の違いやトレードの僅かな時間差により、執行レートが個々の売買毎に違うのが原因です。このような問題はFXの構造上しかたのないことです。更に言うと、例えば二人のトレーダーが同じFX会社、同じEAを利用していても、ネットワークやPCの処理による時間差を完全に無くすことはできませんから、(特にボラティリティの高い市場環境の時に)レートが予め設定しているスリッページを超えるほど大きなものであれば、一方はエントリーして、一方はエントリーしないという大きな差を生むことすらあるわけです。

MT4など多くの開発型システムトレードツールでは、スリッページの設定ができるので、意識的に多少のレートの差は許容してエントリーすることを優先するのか、レートを重視してそれ以上にスリップした場合にはあえてエントリーしないのかを選ぶことができます。

ミラートレーダーなど、システムを選ぶだけの選択型トレードツールを利用しているユーザーには、そのような事情が分かり難くいため、公表されているフォワードテストと自分の実トレードの結果が食い違う点に気づいて、不安に感じる人もいます。

そのようなレートのスリップはランダムに発生するので、悪いときばかりでなく、有利な結果になることもあります。したがって、ある程度気にしないことも必要なのですが、やはり売買したいタイミングに、売買したいレートで取引できるのが理想です。

その理想に近づけるためには、ユーザーが利用しているトレードツールを、より流動性の高い市場に、より高速な通信手段で繋ぐことが重要です。そのための手段がブリッジと呼ばれるものです。したがって優秀なブリッジを持っているFX会社ほど、上記のような問題が小さいということが言えます。


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2011・10・01

【質問】
ご著書に、「資金管理を誤ると、システム自体は利益を出していてもトレーダーは利益が得られない」とありますが、これはどういうことでしょうか?

【回答】
システムトレードは売買システム(EA,ストラテジーなどとも言う)さえ優秀なものを使えば勝てる、というわけではありあせん。

良いシステムを選んで自動売買をすると、利益と損失を繰り返しながら徐々にトータルとしては資金が増えていきます。つまり、利益を得るためには、途中で損失に耐える必要があります。ところが、しっかりした資金管理の知識が無いと、実力より大きな投資をしてしまい、結果として耐え難い額の損失を出してしまいます。結果、トレードを途中で止めることになるわけです。

トレードを止めるということは、その時点の損失を確定し、なおかつその後に訪れる利益のチャンスを失うということですから、結果として利益を得られないでトレードが終わります。しかし、その時に利用していたシステム(ポートフォリオ)の損益をその後も見続けていると、数ヶ月後には結局ドローダウンで失った資金を回復し、更に利益を積み上げているということがあります。

これが、システムは利益を出していても、トレーダーが利益を得られない典型的な例です。それほど資金管理は重要なのです。

先日「ミラートレーダー公式コミュニティー」に、マネーマネジメント(資金管理)の基本について書いたレポートを寄稿したので、そちらもご参考にしてください。
http://mirrortradercom.net/downloads


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2011・10・01

【質問】
 『使える売買システム判別法』P267~では「相関係数」が0という前提で記載されていますが、実際にシステムを組む場合には0にならないと思います。2つのシステムの相関を調べる方法を教えてください?
 
【回答】
このあたりについて拙著では詳しく説明せずに、結論だけ「0を前提にする」と書いているので、不安になる読者の方が多く、質問も多いところです。

ここで言いたいことは、「0と設定した理論上のこと」を解説しているのではなく、「0と設定する方が実践的」ということです。

実は、正確にシステムの相関を見る良い方法はありません。あえて相関係数を求めるなら、1日とか1時間のような期間損益をエクセルに並べて、相関係数を取る方法もありますが、データ処理が複雑な割には、あまり正確なことが分かりません。設定した期間の中で、データが丸められてしまうためです。

それでは、相関係数は計れないのかというと、そうでもありません。組み込まれているロジック(売買ルール)が違えば、実用上は相関係数がほぼ0と仮定しても、大きく間違いがないことも分かっています。

そのため、拙著では、
・相関性の低い(無い)ものを選び
・その上で、係数は0として分析
すれば、実用上問題のないポートフォリオが組めると書いているわけです。

相関係数の低いシステムを選ぶ方法については、
以下のメルマガ記事もご参考にしてください。
http://archive.mag2.com/0001170590/20110708150000000.html

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2011・10・01

【質問】
システムの分析は毎日やる必要がありますか?

【回答】
1)最も重要なのは、システムの取り下げのタイミングを逃さないことです。そのための変調検出は、自動売買をしている間は少なくとも毎日1回は行う必要があります。一度変調したシステムでは、その後急激に損失を膨らませるケースが多いので、それを最小限に抑えることが重要だからです。ただし、スキャルピングのように頻繁にトレードを繰り返すHFT(High Frequency Trading)の場合は、もっと頻繁にチェックする必要があるでしょう。

2)利用するシステムを探すことは、必ずしも毎日でなくてもかまいません。私の場合は、毎月末に分析をして、ポーフォフォリオを組み替えることにしています。この場合でもHFTでは、もっと頻繁にポートフォリオを組み替える方が、良い結果になります。多くのシステムを利用するようになると、どうしても分析の手間が増えてくるので、ご自分が割ける時間との兼ね合いで、システム分析の間隔を調整すれば良いでしょう。

初めてシステムトレードにチャレンジされる方のために補足を2点述べます。

・最初にトレードを始める時には、納得できるポートフォリオを作り、更にその後のシナリオをイメージした資金管理(マネーマネジメント)を計画できようになるまで、じっくり時間をかけて準備をすることが大切です。

・また、自動売買をスタートしてからも、初心者の内は毎日、トレード結果やその時点でオープンしているポジションの状況などが、自分のイメージどうりになっているか、想定内の資金変動に納まっているかなどをチェックする必要があります。


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2011・10・01

【質問】
システムの選別のために統計分析をしても、最終的にはスプレッドなどがあるため、分析結果は不正確なものになってしまうと思います。分析の際には、スプレッドやスリッページをどのように扱うべきでしょうか? 

【回答】
結論から言うと、スプレッドもスリッページも含んで、システムの実力と考えます。

私の本で紹介している分析手法では、最終的にシステムが生み出す損益パターンを分析します。この損益は、スプレッドもスリッページも含んで実際に口座にお金が入った(または出て行った)金額です。そうでなければ、いくら分析しても、それは理論上(空想)の話になってしまうからです。

スプレッドやスリッページを含まない(理論上の)データや、有利なスプレッドで成績を公開しているシステムもありますので、注意して、その差額を差し引く必要があります。

拙著では、システムも市場もまとめて一つのブラックボックスと考えて、そこから出てくる損益だけを元にシステム評価をする手法を説いています。その際に、スプレッドもスリッページも、そのブラックボックスの中に含めて考えてしまうわけです。


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2011・10・01

【質問】
現代ポートフォリオ理論について、『使える売買システム判別法』では、「ある程度投資額が大きくないと効率的フロンティアが利用できない」と書いています。具体的に、最低どのくらいの投資額が必要なのでしょうか?

【回答】
マイクロロット(1000通貨単位)が使えるブローカーなら、20~30万円の投資額で、なんとかギリギリ拙著で紹介したようなポートフォリオが作れます。1万通貨単位であれば、その10倍程度が必要な額です。
 
このことを定量的に考えるためには、拙著283ページ~の「最適解の調整」に重要な解説が載っています。

ここで示している例では1万通貨単位なのでは、5万ドルのリスク許容度で44%の組み込み比率を40%に丸めざるを得ません。同じリスク許容度で、マイクロロットなら44%の組み込み比率をそのまま設定できるのでより精密なポートフォリオになります。また、逆に5000ドルのリスク許容度でも、マイクロロットならリスクも1/10になるので結果として10分割できて、拙著の例と同じように10%刻みで設定できます。

この刻みが大きいと、計算した組み込み比率と、実際に設定できる組み込み比率の差(丸め)が大きくなってしまい、効率的フロンティアから外れてしまいます。これが、「ある程度投資額が大きくないと効率的フロンティアが利用できない」理由です。

ここで例えば30万円を3500ドルと考えてマイクロロットを使うと、7分割可能ですから14%刻みで組み込み比率をコントロールできることになります。

実際に利用するシステムのリスク額は、もう少し小さなものが多いので、もう少し細かく刻めますが、マイクロロットでもリスク許容度20~30万円くらいが現代ポートフォリオに基づいた分散投資ができる、なんとかギリギリの線でしょう。

 

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2011・10・01

【質問】
ご著書にポートフォリオに組み込むシステムは相関性が低いものを選んだほうが良いとありましたが、システムの相関性はどう判断すればいいでしょうか?

【回答】
例えば1日とか1時間のような期間損益をエクセルに並べて、相関係数を取る方法もありますが、操作が複雑な割には、あまり正確なことが分かりません。設定した期間の中で、データが丸められてしまうためです。

そのため、短期(一回一回)のトレードデータを見比べて、エントリー(仕掛け)やクローズ(手仕舞い)のロジックが違うものを使い、その上で相関係数は0としてポートフォリオを組み立てれば、多くの場合問題ありません。

また、同じシステムで通貨違いというのは、できるだけ避けた方が良いでしょう。通貨は連動して大きな値動きをすることがあるからです。

勝率の高いものと、低いものの組み合わせなども有効です。勝率というのは、組み込まれているロジック(売買ルール)の違いで決まるからです。


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