【質問】
ドローダウンが始まると、どうしても心配になり、すぐにシステムを削除してしまいます。その後ドローダウンが続く場合も、逆に回復して後悔することもあるのですが、システムトレードとしては、このようなことを続けていては進歩がないことも分かっています。どのようにすれば、このような状態から脱却できるのでしょうか?
【回答】
ご相談の内容が、「変調を検出してから削除するのではなく、ドローダウンを理由に削除している」という意味であれば、それをやると、ほぼ確実に勝てません。トレードの利益というのは、ドローダウンして、その後それ以上の利益を得ることを繰り返すことで得られるものでから、ドローダウンの途中でトレードを止めているということは、利益を得るチャンスを自ら潰していることを意味します。
例えば、プロフィットファクターが2の比較的優秀なシステムでも、1万ドルの利益を得るためには、合計1万ドル分のドローダウンに耐える必要があることを考えてみてください。
上記のようなことを分かっていながら、どうしてもトレードを中止してしまうということであれば、それはご自分のリスク許容度をまだ把握できていないからではないでしょうか。つまり、気づかない内に精神的に耐えられないほど大きなリスクを負ってしまっていることが原因と考えられます。拙著をお持ちであれば、どの本でもこの点は共通して解説しているので、「リスク許容度(額)」の書いてあるところを再読してみてください。
ご参考までに、拙著で紹介している考え方のポイントを要約すると以下のようになります。
・システムトレードでは、勝てるシステムであっても必ずドローダウンする時期がある。
・ドローダウンの時期を耐えるためには、自分が平気で許容できるリスク額を知ることが第一歩になる。
・そして、ドローダウン時に自分のリスク許容度を超えない範囲でポートフォリオを作る。そうすれば余裕をもってシステムに任せられる。
自分のリスク許容度が分からないと、ドローダウンに耐えられなくなり、損失を確定してしまうパターンを繰り返します。つまり、損をするためにトレードをしているようなものなのです。そういうわけで、自分のリスク許容度を知ることは大変重要なのですが、経験の浅い読者は、ここの重要性に気づかず、拙著の内容を非常に浅く理解してしまうことが多いようです。実トレードの経験を積んだ後にもう一度読むと、その解説の本当の意味(価値)が理解できるでしょう。(例えば、「FX自動売買・ガチンコ投資技」では、146~149ページに書いてあります。)
私も、長い間自分のリスク許容額を超えるトレードをしてきたため、精神的に疲弊し、また損もしました。「ガチンコ投資技」148ページ下から3~4行目にあるように、「リスク許容額の把握は・・・・意外に難しい」のです。
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