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山本克二

二十数年間、システム開発と統計解析を生業としてきました。その知識と経験を元に、FXや先物のトレーディングシステムについて研究しています。いかにシステムの実力を見極めて、そのパフォーマンスを最大限に引き出すかが中心テーマです。今は、執筆活動を中心に、独自の理論や投資テクニックを発表しています。

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2010・07・19

 Tradency社のミラートレードは、選択型のシステムトレードツールとして世界的に最も普及しています。私の著書やブログでも、よく取りあげていますので、ご存知の方も多いと思いますが、そのミラートレードの新バージョン(新プラットフォーム)への切り替えが始まりました。

 そこで、Tradencyの新プラットフォームについて、これから何回かに分けて記事を書こうと思います。当面日本で新プラットフォームを提供するのは、FXCMジャパン「シストレステーション」(7月スタート:「らくちんFX」から名称変更)と、FXトレード・フィナンシャル「オートFX」(8月スタート予定)です。

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 実は、おなじミラートレードといっても、両社のサービス内容には違いがあるのですが、その差については次回お話するとして、今回は第一回なので、(海外のFX会社も含めて)どの会社でも共通に言えるTradency社新プラットフォームの変化について、私が注目した2つの点を書きます。
(個々の改良点については、各社のホームページやマニュアルで詳しく解説されていますので、そちらをご参照ください。)

注目点1)個々のシステムの詳細な運用成績(ミクロデータ)のダウンロードが容易になりました。「システム検索」タブで表示されるシステム一覧上のシステム名をクリックすると、ストラテジー(システム)カードという画面が開きます。その画面下の「システムの取引履歴」がミクロデータを示しますが、その右上のエクセルマークをクリックすることで、長期に渡る細かな運用成績が簡単にダウンロードできます。
 拙著「使える売買システム判別法」では、ミクロデータを元にした分析手法を多くを書いていますが、以前のプラットフォームではミクロデータは表示されるだけでダウンロードの手段がありませんでした。
 そのため、拙著の読者からミクロデータの入手方法について質問を受けることが多かったのですが、今回の改良で便利になりました。

注目点2)これは特に、従来からミラートレードを使ってきた経験者が注意すべきことですが、以前のプラットフォームと同じ名前のシステムでも、新プラットフォームでは売買ロジックが変わっているものがあります。具体的には、仕掛け(ポジションのオープン)のロジックが変わっているものが散見されます。
 つまり、過去のプラットフォームで長期の実績のあり、よく知られたシステムであっても、ごく最近ロジックが変更されており、(極端に言えば)別物になっている可能性があるということです。
 そういうものについては、現時点ではまだシステムの成績を知るのに十分な量のデータが得られません。公開されているデータにバックテストの結果が入っている可能性が高いので、新プラットフォームの利用にあたっては、先入観を持たずにゼロベースで、各システムの今後の運用成績(確実なフォワードテスト)をよく見る必要がありそうです。

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