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山本克二

二十数年間、システム開発と統計解析を生業としてきました。その知識と経験を元に、FXや先物のトレーディングシステムについて研究しています。いかにシステムの実力を見極めて、そのパフォーマンスを最大限に引き出すかが中心テーマです。今は、執筆活動を中心に、独自の理論や投資テクニックを発表しています。

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FX自動売買のお知らせ

2010・02・06

今回は、ある程度経験を積んで、より複雑で大きなポートフォリオを作り始めた読者から、よく聞かれる質問です。

Q3:大きなポートフォリオのリスクを最適化するには?

真の最大ドローダウンを計算するリスクの考え方についてはよくわかりました。しかし、仮にシステムを10に分散した場合、同時期にすべてのシステムが予測した最大ドローダウンまで落ち込む可能性は非常に低くなるのではないかと思います。この場合、単純に各システムの真の最大ドローダウンをリスク許容額まで合計しただけでいいのでしょうか?

A3:このことにお答えする前に、まず危険率という言葉を知っていただく必要があります。確率の計算をした場合、その答えが間違ってしまう確率です。拙著で説明している連続負け数は、実は危険率を1%で計算しています。

拙著はごく初心者のために書いているので、いくつかの想定をすることで話を単純化していて、だいたい3つくらいのポートフォリオを想定しています。したがって、3つの最大ドローダウンを足した数値の予測がはずれる確率=実質的危険率=1%x1%x1%=100万分の1となり、ほぼ安全だろうと考えられる訳です。これで、システム1つのポートフォリオでは、リスクを1.5~2倍しないと危険な理由もおおよそ分かると思います。1年に数百回トレードするシステムはざらにありますから、100回に1回間違えるようでは、ボトムラインが信頼できないからです。

したがって、多くのシステムで構成する大きなポートフォリオの場合には、安全性が高くなりすぎるという指摘は合っています。そこまで、深く計算しない初心者は、単純に全部足した方が無難のですが・・・、上級者は危険率を調整すればいいことになります。つまり、10システムのポートフォリオなら、個々のシステムの危険率は、例えば20%でも実質的な危険率は20%の10乗ですから、十分な安全性があることになります。

それでは、どうしたら20%の危険率で連続負け数を計算できるかということですが、前回記事(A2)でお教えした式の一部に、1%という数値があります。そこが危険率の設定箇所です。つまりそこの数値を変えれば、危険率を自由に変えて、連続負け数が計算できます。

※ただし、実質的な危険率は十分低く見てください。最近の市場は通貨ペア間の連動性が高く、また、違うシステムでも同じようなルールを使っている例もあり、予想以上に悪いことが重なるからです。

時刻 08:04  | 執筆活動  | 記事URL

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