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プロフィール

山本克二

二十数年間、システム開発と統計解析を生業としてきました。その知識と経験を元に、FXや先物のトレーディングシステムについて研究しています。いかにシステムの実力を見極めて、そのパフォーマンスを最大限に引き出すかが中心テーマです。今は、執筆活動を中心に、独自の理論や投資テクニックを発表しています。

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2010・01・27

拙著「らくらく儲ける!しっかり儲ける!FX自動売買入門」では、それぞれのシステムを利用してトレードをした場合のリスク額について、具体的な計算方法を紹介しています。今回は、その計算に必要なシステムの連続負け数についての質問です。

Q2:連続負け数の計算方法は?

本で解説されている方法で実際のシステムの最大ドローダウンを予測してみるつもりです。そのために、本に載っていた勝率よりもっと細かな単位で、いろいろな場合の連続負け数を計算したいので、方法を教えてください。

A2:本書で紹介している計算方法の原理は、ごく基本的な確率の計算をベースにしています。たとえば、勝率がX%のシステムがN回連続して負ける確立は(100%-X%)のN乗ですから、Nを増やしながら計算していって、その発生確率がほとんどありえないほどの確率になる時のNを求めます。

エクセルをお持ちであれば、連続負け数の計算には以下の式のB2に、システムの勝率を入れれば簡単に計算ができます。

=CEILING(LOG(1%,1-B2),1)

例えば、70%なら
=CEILING(LOG(1%,1-70%),1)

※一つのシステムだけでトレードする時は1.5~2倍することをお忘れなく。

時刻 07:00  | 執筆活動  | 記事URL

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2010・01・22

前回記事「シストレの現状①」では、2010年にシステムトレードが本格的に普及してくことについての展望をお話しました。次いで今回は、現状でどのようなサービスが提供されているかについてご説明していきたいと思います。

 金融事業者が提供しているシステムトレードツールは大きく、「選択型」と「開発型」に分けると考えやすいと思います。

1)選択型のシステムトレードツール
システムベンダーや金融事業者から、予め開発済みの複数のシステムが提供されており、その中から実力のあるものを選び、取引数量などをセットして取引を行うタイプのツールです。自分でシステムを作らないで済み、尚且つ操作が簡単なため、初心者にも始めやすいのが特徴です。
ちなみに現在、選択型のシステムを提供している主な国内の金融事業者は次の通りです。

FXCMジャパン(「らくちんFX」)
フォレックスクラウン(「FXロボキング」)
ひまわり証券(「エコトレFX」)

FXCMジャパン、フォレックスクラウンについてはすでに紹介の通り、使っているのは、Tradencyのツールで、ひまわり証券の「エコトレFX」は、システムベンダーのオスピスが開発し、ひまわり証券が提供するツールです。Tradencyに比べて選べるシステムは少ないものの、手軽に始められるのが特徴です(現在はデモ取引のみ)。

2)開発型のシステムトレードツール
 このタイプのツールは、主に自らシステムを開発するスタイル(自作派)のシステムトレーダのために開発されたものです。そのため、便利なルール記述言語や強力なバックテスト、最適化ツールが備えられていて、ある程度のプログラミングの知識があれば、複雑なシステムの構築がワンストップでできるのが特徴です。チャートや、インジケータの表示なども充実していて、操作も複雑ではありますが、使いこなせば非常に強力なツールになります。
 また、最近は専門のシステムベンダーが開発したシステムも多く流通していますので、それらを利用すれば、他者の作ったシステムを利用するスタイル(外部調達派)のシステムトレーダのためのプラットホームとしても利用できます。
 開発型のトレードツールとしてよく知られた、メタトレーダトレードシグナルマネックストレーダは、国内では以下の金融事業者で提供されています。

ひまわり証券(「トレードシグナル」)
ODL JAPAN(「メタトレーダー4」)
121証券(「メタトレーダー4」)
Fortune Capital(メタトレーダー4))
マネックス証券(「マネックストレーダー」)

「トレードシグナル」は、ドイツ生まれの、システムトレードに必要な機能をほぼ網羅した、システムトレードのプラットフォームを提供するトレードツールです。開発言語はエキーラ。分析から自動発注までをトレーダー自身が行ったり、ロジックを購入して使ったりもできます。有料(月額19950円(税込)。ただし、条件を満たせば利用料金はキャッシュバック)。

「メタトレーダー4」は、世界的に有名なトレードツールです。ロシアのメタクオーツ社が作ったFX用のソフトウェアで、無料ながら多機能、世界中のFX会社で提供されている有名ツールです。C言語に似たMQL4という言語で、システムの開発ができます。開発型システムトレードを行う際の、標準ツールと言って差し支えないでしょう。

「マネックストレーダー」は、専用エディタを使用し、関数を定義してプログラムを組めば、システムトの開発ができます。(マネックス証券では「プログラムトレード」と呼んでいます)。開発言語は、イエスランゲージ。裁量トレードを行う際にも便利な機能が搭載されていて、どのようなトレードスタイルにも対応できるのが特徴です。

 このように、システムトレードを前面に押し出す会社は増えつつあります。ビギナーであれば、まずは選択型から始め、経験を積んで開発型のツールに進むのが順当でしょう。システムトレードと一言でいっても、トレーダのスタイルやツールのタイプによって、様々なやり方があるということです。

時刻 07:00  | シストレの強いFX会社  | 記事URL

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2010・01・19

昨年10月の発売以来、拙著「らくらく儲ける!しっかり儲ける!FX自動売買入門」についての問い合わせを多数いただきました。その中で、特に多い質問のパターンが5つほどあります。他の読者の方々にも参考になると思いますので、それらをブログ記事として取り上げることにしました。

今回はその第一回です。

(本書はシストレ未経験の初心者を対象に書いたために、経験者には少々物足りなく感じられたのではないでしょうか。今年は経験者を対象にした、より実践的な理論の本も出す予定です。そちらもご期待ください。)

Q1:システム開発は、すべきではないのか?
本を読んで自作のシステム(ルール)で運用することが不安になりました。自分でシステムを作っては、勝てないのでしょうか?

A1:私は、初心者には自分自身でシステムを開発するスタイル(自作派)のシステムトレードはお勧めしません。簡単にできることを説いている書籍や商品もありますが、FXの現実はそれほど甘い世界ではないからです。初心者の内から危険を冒して、自作のシステムでトレードする必要はないと思っています。投資するのは、皆さんの大切な資産ですから、一歩一歩慎重に経験を積みながら、より高度なトレードスタイルにステップアップしていくべきです。

 そういう意味で、あらかじめプロが作ったシステムを利用するスタイル(外部調達派)のトレードで経験を積んで、為替やコンピュータに精通してから、その次の段階としてシステムの開発に取り組んでも遅くはないと思います。そうやって十分な知識や経験を積んだトレーダなら、他人の作ったシステムを使うことばかりでなく、自分で開発するのは、むしろ良いことだと思います。その方がはるかに面白く、また知識も深くなるとも思います。

 また、外部調達派のシステムトレードの経験は、システムの良し悪しを見分ける力をつけるのに最適ですが、ここで得られる「システムを見極めるノウハウ」は、自作派トレーダにも非常に役に立ちます。それができるということは、自分自身が作ったシステムの性能を客観的に評価できるということですから、まだまだ完成度が低く勝てないシステムをリアルトレードで使ってしまうような危険なことを避けることができますし、更に良いシステムにするにはどうしたら良いのかも自然と見えてくるはずです。

 経験のあるシステムトレーダでも、自分の作ったシステムと他人の作ったシステムを並行して使っている人が少なくありません。自分のトレードスタイル以外の多様なタイプのシステムを使うことで、リスク分散が効果的にできることや、他人のシステムを使うことで勉強になることが多いのが、その理由です。その他にも、自分が詳しくない投資対象(たとえばCFD、株価指数先物、コモデティなど)にも分散投資できることも、自作だけにこだわらないことのメリットです。

時刻 07:13  | 執筆活動  | 記事URL

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2010・01・11

 今月は、FXCMジャパンとフォレックスクラウンが公開しているデータを元に分析しています。年が明けて、新しいシステムの登録が増えてきていますが、両社での利用可能なシステムや公開されているデータに、かなり大きな違いがでています。理由は、両社のサーバーの違い(以前の記事で解説)だと思います。
 そのため、本日の記事は、両社であまり差の無いシステムに絞って解説しています。

■今月の注目システム

SimpleMedium GBPUSD

利益期待値 $150/月,最大ドローダウン$2500程度と推定しました。
(1つのシステムだけでポートフォリオを組む場合はリスク分散ができないため、最大ドローダウンは1.5倍程度に見る必要があります。)

2009年3月から稼動しているシステムで、過去半年間は比較的安定したトレード成績をあげています。プロフィットファクターも過去半年の総合で3以上あり、優秀です。MAXロットは3ですが、それぞれ別のタイミングでオープン・クローズするタイプです。したがって、取引回数は額面どうりトレード回数として計算できます。

トレード数は月当たり平均20~30回程度ですが、昨年12月は2回しかポジションを持ちませんでした。今年1月に入ってからは、従来どうりの頻度でトレードが再開されているので、おそらくクリスマス相場を避けたのだと思います。そういう意味で、手堅い印象のあるシステムです。

その他に、今月の分析で高いパフォーマンスを発揮しているシステムにAAABBB(GBPUSD),A1776 (USDCHF),ForexCN (USDCHF)がありますが、まだデータが不足しており、今後のトレード結果に注目しています。

 

simplemediumgbpusd.gif※上記はFXCMジャパンが公開しているデータを元に、独自に加工・表示したものです。

■図の見方:

1番上のウィンドウはシステムが売買の対象とする通貨ペアのレートです。
2番目のウィンドウが、システムが過去に行った個々のトレード結果。青のラインが一回の

トレードで利益が出た利益額(10Kロットに対する$単位)、赤が損失を示します。
3番目のウィンドウは、システムの累積利益

■データの出所:

分析はFXCMジャパン,フォレックスクラウンが公表しているデータを元にしています。それ以外のFX会社を利用する場合は、各社が公表しているデータと照合して確かめることをお勧めします。
各社のデータが異なる場合があるため、上記2社のデータで共通に言えることを、記事にしています。特定のFXだけで当てはまる結果を公表すると、誤解を招く恐れがあるからです。

■免責事項:

記事の内容は著者独自の見解であり、特定の投資対象を推奨したり利益を保証するものではありません。投資等に関する決定は、利用者ご自身の判断でなされるようにお願いいたします。情報の内容の正確性についても、保証するものではありません。当該情報に基づいて行った行為により被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いかねます。

時刻 17:47  | システム分析  | 記事URL

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2010・01・03

 明けましておめでとうございます。いよいよ、2010年の幕が切って落とされました。本年も、システムトレードはもとより、投資に関する有益な情報をお届けしていきたいと思いますので、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

 今年最初のトピックですが、システムトレードについての現状についてお話したいと思います。


昨年からの流れとして、自社サービスの一環として、システムトレードを導入する金融事業者が増えてきました。それまでも、ひまわり証券のように、システムトレードに特化したサービスを提供する会社はあったものの、トレード手法のメインストリームというわけではなく、あくまで上級者向けのものでした。その理由は、以前も取り上げましたが、コンピュータや市場(為替や株式)に対する高度・専門的な知識が求められるからだと思います。投資やプログラムのビギナーが簡単に始められるというわけにはいきませんでした。
ところが、システムトレードの敷居はグッと下がってきました。システムトレードツールとしてよく知られているメタトレーダトレードステーショントレードシグナルなどに対応して専門のベンダーが開発したシステムの供給が増えており、その中には良いものも多くなっています。Tradencyのツールについても現在国内でサービスを提供している、FXCM(「らくちんFX」)とフォレックスクラウン(「FXロボキング」)の2社に加えて、すでに新規導入を決定している会社もあると聞きます。FXに限らず株、株価指数先物、CFD、コモデティなどのシステムトレードは今年、大きく利用者が増えるのではないかと思います。

各社がこういったサービスを導入する背景ですが、やはり他社との差別化が狙いと考えるべきでしょう。とくにFXにおいて、各社は手数料無料や狭スプレッド、ツールの強化などを行ってきましたが、それも限界に近づいてきました。いまや、取引手数料無料は当たり前、ドル円のスプレッドが1銭を切る会社も、かなり増えています。これ以上の価格競争は、お互いの首を絞めるだけ。そこで、トレーダーを惹きつける新たなサービスとして、システムトレードに注目したのだと思います。この流れは、さらに加速して、より洗練されたシステムトレードの環境が整っていくでしょう。


それでは次回ですが、具体的にどんな形でシステムトレードが提供されているのか、現状についてさらに掘り下げたいと思います。

時刻 21:26  | シストレの強いFX会社  | 記事URL

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