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2009・12・29
本ブログ、2009年最後の更新です。前回は、金融庁によるレバレッジ規制について、私なりの考えをお伝えいたしましたが、今回も、規制強化による余波についてお話したいと思います。
来年は、FX業界の大型再編の年になります。その引き金になるのが金融庁の規制強化ですが、その一つ、完全信託保全の実施は、顧客からすれば望ましい事なのですが、FX会社からすれば、厳しい選択を迫られる事になります。ただでさえ、FXビジネスには、システム・サーバ管理や運用など、莫大な資金が必要です。にも関わらず、完全信託保全が実施されると、顧客資産を常に信託銀行等に預ける必要が生じ、台所事情は圧迫されます。従来であれば、金融機関から資金調達を行い事業を行っている会社もあるようですが、今後はさらなる信用が求められるようになり、財務状況によっては借入も難しくなり、資金ショートを起こす危険性が増すのではないかと私は考えています。
こういった事が影響してかどうかはわかりませんが、Tradencyのシステムを採用している事でも知られる「くにやす・FX」は事業を廃止。12月19日にフォレックスクラウンへ事業を譲渡しました。
これを受け私たちが注意すべき事は、信頼できる会社に口座を開くという事です。いくらスプレッドが狭かったり、利便性に長けたサービスが提供されていも、取引会社がなくなってしまえば意味がありません。仮に預けた資産が戻ってくるとはいえ、破産決定から返還まで時間が空けば、取引にも空白が生じます。これは重大な機会損失です。
ですから今一度、取引を行っている会社の財務状況や自己資金規制比率(財務の健全性を測る指標。パーセンテージで表され、120%を下回ってはならない)をチェックし、仮に危険を感じるなら、資金を引き揚げて、他の会社に口座を開くべきです。
また、新たに会社を選ぶ際も、会社の規模や顧客保護の姿勢、もしくは取引スペックにおいても、約定率の高さやスリッページ(注文価格と売買価格の差)に注目するようにしてください。 投資において、自分の身を守るのは自分自身。今後は、そういった事にも、より配慮しなければならないのです。
さて、2009年は皆さんにとって、どんな1年だったでしょうか。私にとっては、システムトレードに没頭でき、念願の著書も出す事ができた、素晴らしい年でした。
世界的な景気の動向はいまだ不透明で、為替、株式ともに、どう動くかも不明瞭です。このような中でもシステムトレードを強力な武器にして、より良い結果を、お互いに出していきましょう。皆さんのトレードライフに幸あることをお祈りします。
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2009・12・29
マイコミジャーナルは総合情報サイトですが、システムトレード関連の情報が豊富なので、私もよく読んでいます。
先日、拙著『らくらく儲ける! しっかり儲ける! FX自動売買入門』(あさ出版)について、マイコミジャーナルの取材を受けました。
本の内容がよく分かる、良い記事になっていますので、ご参考にしていただければと思います。
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2009・12・22
2009年も、いよいよ終わりを迎えようとしています。今年はFXや日経225先物の先物トレーダーにとって、インパクトに富んだ1年になったのではないでしょうか。というのも、為替や日系平均は上昇下降、さらにはボックス相場と乱高下を繰り返して投資家を悩ませ、これにより多大な利益を得た人もいれば、完膚泣きほど叩きのめされた人もいるかと思うからです。
そこで当ブログでも1年を締めくくるにあたり、2009年を通じて気になった金融トピックについて、2回に分けてお伝えしたいと思います。
今回取り上げるのは、春頃に発表された金融庁によるレバレッジ規制についてです。これは、投資家保護の目的から、2010年8月をめどに、レバレッジの上限を50倍、さらに2011年8月には上限25倍に制限しようというもの。資金効率の高さがFXの魅力だったがため、多くの投資家には動揺が走り、FX各社はこれにして顧客離れの懸念もあり、猛反発をしています。
確かにレバレッジは、FXの大きな魅力。少ない資金でもリターンを得られる、画期的な仕組みだと思います。ですが私は、過度なレバレッジは投資家の身を滅ぼす、諸刃の剣のようなものとも考えています。従って今回の規制も、「致し方ない」というのが、率直な感想でしょうか。
というのも、現状提供されているレバレッジの上限は、高ければ400倍。100倍や200倍なんていうのは、ザラです。もちろん、資金効率の高さで恩恵を受けたトレーダーもいるかもしれませんが、ほとんどは資金を失う引き金になったのではないかと思います。たとえそれが少ない金額であっても、損失は損失。そういった事を繰り返した挙句、取り返しのない事態に陥った方も少なくないのではないでしょうか。レバレッジ100倍などは、これはすでに投資とは呼べません。ギャンブル、或いは投機です。
また、私が今回の規制について、賛成の意見に傾いているのは、システムトレードにおいては、ハイレバレッジは必要ないという持論もあるからです。
これまでにも当ブログで述べてきましたが、システムトレードのメリットは、24時間のチャンスを活かし、より多く取引できる事です。裁量では24時間相場に向き合う事は不可能ですが、機械任せのシステムトレードでしたら、そういった事も問題ありません。システムが常に市場を監視し、売買を行ってくれます。
数多く取引できるという事は、1回の売買でリスクを取らなくても言いという事です。仮に1日1回しか取引チャンスがないなら、そこで多くの利益を見込もうと、高いレバレッジで取引しがちです。
ところがシステムトレードでは、こういったリスクを冒す必要はありません。システムで市場をウォッチする事で売買チャンスは増えますから、高い利回りを求めなくてもいいのです。むしろ、低いレバレッジでいいから、確実にチャンスをモノにしていく姿勢が求められます。よってレバレッジについても、私は高くても5倍が限度だと考えています。そうなれば、今回の規制はシステムトレーダーにおいては、あまり関係ないのかもしれません。
投資の原則が、長期的・安定的に利益を得ていく事だとしたら、過剰なレバレッジは、あまりにもリスキーです。規制が施行されようがしまいが、レバレッジを含め、堅実な資金管理をしていきたいものです。
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2009・12・16
このシリーズでは、これまでシステムトレードのデメリットについて述べてきましたが、今回が締めくくりとなります。最後に紹介するのは、システムトレードがファンダメンタルズに弱いという点です。
ご存じの通り、相場の分析手法は、為替の値動きやテクニカル指標(移動平均線や、RSIなど)をもとに将来を予測する「テクニカル分析」と、経済動向や要人発言、経済指標の予測・結果を参考に予測する「ファンダメンタルズ分析」に大別されます。一般的には、テクニカル分析は比較的短期トレードに、ファンダメンタルズ分析は中長期トレードに役立つといわれています。
システムトレードがファンダメンタルズに弱いのは、突然発表される要人発言や経済指標の発表など、定性的な情報をコンピュータプログラムで処理する事が、現状では難しいからです。基本的にはシステムはテクニカル情報をもとに売買シグナルを発生させる仕組みなので、突発的に発生するニュースに対応できないと考えたほうが無難だと思います。
例えば為替相場の場合、先進国を中心とする各国経済の見通し、或いは経済指標の予測と結果にギャップがあると、投資家は動揺してパニック売り(もしくは買い)をすることがありますが、こういった動きに伴う相場の変化に、システムがついていけない事が多いのです。
今年の11月は、米経済やドバイ経済の先行き懸念からドルやユーロが売られ、一時ドル円が84円台を記録するなど急激な円高が発生しましたが、これが原因で保有ポジションの含み損を拡大させたシステムトレーダーは少なくないはずです。或いは、裁量トレードなら、この流れに乗って大きな利益を得られたかもしれないのに、システムが反応せず、このチャンスを逃したトレーダーもいるかもしれません。これぞまさに、ファンダメンタルズに対するシステムの脆弱性です。仮にシステムに不利な状況が起きたら、いったんプログラムを停止する等、緊急の判断を下す事も必要だということです。
最後に、これまでの話をまとめておきましょう。システムトレードのデメリットは、以下の4点に集約される事がわかりました。
① 優秀なシステムは一握り
② コンピュータに関する専門知識が必要
③ 誤動作やシステムリスクが生じる
④ ファンダメンタルズに弱い
ただし、解決策がある事も事実です。①②については、近年ですとトレーダー自身が必ずしもプログラミングの知識を駆使してシステムを構築する必要はなく、金融事業者、或いはシステムベンダーが提供するものを使う事で解決できます。
③については、信頼性の高い金融事業者やシステムベンダーを選ぶ事で、ある程度回避できますし、④についても先ほど申し上げた通り、重要な経済指標が発表される前後は、あえてシステムを停止するなどの工夫で対応できます。デメリットとはいえ、いずれも対処できる事が可能なのです。
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2009・12・10
パンローリング社のトレーダーズショップに「オススメの一冊コーナー」というのがあるのですが、そこに書評を書きまた。このコーナーは、有名なアナリストや投資家の方々が、良い本を紹介しているので、私も時々見ています。ご参考になさってはいかがでしょうか。
「マネー・ボール」は、このブログで紹介してみたいと思っていた本なのですが、パンローリングさんから寄稿の依頼があったので、そちらで公開することにしました。
来年2~3月に発売予定で、次の本を書いているのですが、それは前書とはうって変わって、確率論や統計学に深く入り込んだ内容の本になっています。その本が出るまでの下準備として、読んでいただくのもいいかもしれません。
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2009・12・06
拙著でも触れていますが、これからのクリスマス相場は、システムトレードにとってもリスクが大きいので、私は基本的にトレードをしなことにしています。今月は、allwinを取り上げますが、まだ公開されてから日の浅いシステムでもありますので、暫くリアルトレードでは使わずに様子を見てみたいと思っています。
■今月の注目システム
allwin EURGBP
利益期待値 $250/月,最大ドローダウン$3900程度と推定しました。
(1つのシステムだけでポートフォリオを組む場合はリスク分散ができないため、最大ドローダウンは1.5倍程度に見る必要があります。)
2009年6月から稼動している日の浅いシステムですが、ここ3ヶ月の実績が高いため、注目しています。
(今年の市場は変化が激しく、あまり長期のデータはシステムのパフォーマンスを計るのに適さないないので過去3ヶ月のデータを重視します。)
システムのロジックとしては、トレンドフォローが基本で、ストキャスティクスやMACDを主な分析手段としているようです。
トレード数は月当たり平均10~20回程度ですが、過去3ヶ月で43回のトレードを行い、PFは3以上と良い成績です。勝率もおおよそ85%以上をキープしているので、比較的安心感のあるトレードスタイルで、変調の発見もし易いはずです。
ストップオーダは最大300pipsで、過去1回だけ300pip x4 (10kロットに対してドル換算で約$2000)のドローダウンを発生しています。
※今月はFXCMジャパン,フォレックスクラウンの公開しているデータを元に、分析しています。
■図の見方:
1番上のウィンドウはシステムが売買の対象とする通貨ペアのレートです。
2番目のウィンドウが、システムが過去に行った個々のトレード結果。青のラインが一回のトレードで利益が出た利益額(10Kロットに対する$単位)、赤が損失を示します。
3番目のウィンドウは、システムの累積利益
■データの出所:
分析はFXCMジャパン,フォレックスクラウンが公表しているデータを元にしています。それ以外のFX会社を利用する場合は、各社が公表しているデータと照合して確かめることをお勧めします。
各社のデータが異なる場合があるため、上記2社のデータで共通に言えることを、記事にしています。特定のFXだけで当てはまる結果を公表すると、誤解を招く恐れがあるからです。
■免責事項:
記事の内容は著者独自の見解であり、特定の投資対象を推奨したり利益を保証するものではありません。投資等に関する決定は、利用者ご自身の判断でなされるようにお願いいたします。
情報の内容の正確性についても、保証するものではありません。当該情報に基づいて行った行為により被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いかねます。
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2009・12・02
システムトレードのデメリットについて、第3回目です。これまでにお伝えしたのは、①優秀なシステムは一握り、②コンピュータに関する専門知識が必要、という2点でした。利便性に長けたシステムトレードであっても完全無欠ではない、むしろ、デメリットを知ることで、継続的に勝つ手法を身につけられます。
今回紹介するのは、システムトレードの誤動作やシステムダウンのリスクについてです。これは、システムトレードに限らず、パソコンやモバイルといった機器、さらには、インターネットというインフラを使う限り、必ず付きまとうリスクですが、きちんと自覚していただきたいと思います。
システムには、バグによる誤動作やシステムダウンがつきものです。自作の場合はもちろんですが、プロが作ったものでも、これは避けられません。私も自らシステムを組み、自動売買する仕組みを構築してきましたが、もっとも気がかりだったのは、プログラムのバグでした。
さらに、システムトレードを行うのに、避けられないリスクがあります。それは「停電」です。災害等で自宅に電気が供給されないと、パソコンはただのハコ...取引はおろか、インターネットにアクセスできません。モバイルパソコンのようにバッテリーを搭載しているならまだしも、バッテリーのないデスクトップだと、これは致命的です。停電中にポジションの含み損が発生~危険水域まで拡大する可能性があります。私の場合は、自宅に無停電電源装置を用意して、もしもの場合も対応できるようにしていますが、こういった点にも注意が必要です。
また、金融事業者のサーバがぜい弱だと、相場の急変時にアクセスが殺到するとシステムダウンが起き、サーバにアクセスできないというケースもあり得ます。ネットワークやシステムの障害、金融事業者側のサーバダウンの危険性はゼロでないので、やはり信頼性の高い会社を選ぶ事は、基本的なリスク回避につながるのだと思います。
それ以外にも、デモ取引を提供している会社もポイントかもしれません。バーチャル取引ができるというのは、システムの使用感を測るのに非常に有効です。これは裁量トレードも同じですが、いきなり資金を投じて取引を行うのは、非常にリスクを伴います。まずはデモ取引から始めてトレードの感覚をつかみ、それから本番取引を始めるべきです。
誤動作やシステムリスクは、システムトレードを行う限り避けられない事ですが、会社選びなど基本的な点を押さえることである程度回避する事ができます。
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