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2009・11・26
引き続き、システムトレードのデメリットについてです。前回は、優れたシステムはほんのひと握りで、私たちには、それを選びぬいて使っていかなければならないと述べました。また、一時は高いパフォーマンスを記録するシステムであっても、それが未来永劫続くわけではなく、市場に変化に伴い陳腐化することもお伝えしました。システムトレーダーは、使っているシステムを過信するのではなく、陳腐化=変調をいかにはやく察知して取り下げ、新たに旬のシステムに切り替える判断力も求められるという事です。それが、継続的に勝ち続けるためのポイントなのです。
こう書くと、「システムトレードって意外と面倒なのでは?」と思う方もいるかもしれませんが...。むしろ、こう考えてください。システムトレードで勝つために必要なのは、「実力のあるシステムを見つけ出して、ポートフォリオに加えるだけ」です。対して、裁量トレードだといかがでしょうか。トレードをするには相場と向き合い、時間の制約や心理的なリスクと向き合いながら市場を分析しつつ、取引を行わなければなりません。ところがシステムトレードなら、使っているシステムの取引結果を定期的に監視しつつ、新たなものをチェックしておけばいいのです。手間や労力という点で、非常に有利であるという事です。これは、裁量トレードからシステムトレードに移行した方なら、納得できるはずです。
こういった、システムトレードのメリットも踏まえながら、そのデメリットも知っておいていただきたいのですが、今回挙げたいのは、システムトレードを行うには、コンピュータに関する専門知識が求められるケースがあるという事です。
近年は、ベンダーや金融事業者が用意したシステムを選び、セットするだけで自動売買を行ってくれる、利便性の高いサービスもありますが、システムトレードを行う場合(或いは、自身でシステムを構築する場合)、エクセルのマクロやMQL4(メタトレーダの開発言語)といった、コンピュータの知識が必要な事があります。特に、高度なシステムトレードツールを使いこなすには、トレーダーにもそれなりのリテラシーが求められます。
こうなると、コンピュータの素人が扱うのは現実的でありません。セットアップやチューニング、バックテストを行うには、プログラミング言語に精通していないと手に負えず、これがシステムトレードの敷居を高くしている、最大の要因です。
私の場合、システムトレードを始めた当初は、自作のプログラムを組んでいましたが、それは本職がシステムの開発者であったからというのが大きいところです。仮に素人であれば、とっくに挫折していたでしょう。なかには、プログラムの勉強をするあまり、トレードが手に付かないという、本末転倒の結果を迎えたトレーダーもいるようです。これは笑えません。
もちろん近年は、先に申し上げた通り、あらかじめ実力(PFや勝率など、システムにかんするマクロ的・ミクロ的データ)を公表したシステムもあるので、みずからプログラムを組んだり、専門知識がなくても使えるものは増えています(ただし、その実力を評価するには、公表データを鵜呑みにしてはいけませんが...)。特に初心者であれば、最初から多くの時間を割いてまで、システムを自作する必要はないと思います。
初心者のうちは、自作システムでトレードするのはリスクも高いので、プロのつくったシステムを使い、それでは飽き足らなくなるほどの実力がついたら、自作の道を考えるという順序がいいのではないでしょうか?
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2009・11・18
前回まで、計4回にわたって、システムトレードのメリットについて紹介してきましたが、今回からはその反対である、システムトレードのデメリットについて、何度かに分けてお話していきたいと思います。
トレーダー自身がリアルタイムの相場に向き合い、売買判断を下す裁量トレードと異なり、取引自体をコンピュータープログラムに任せるのがシステムトレードです。トレーダーは言うなれば、選手(システム)を見守る監督のような立場になる事で、心理的なリスクや取引時間の制約から解放されるわけですが、だからと言って、この手法が何の弱点もない、完璧なものではないという事です。確かに、時間や資金を効率的に使えるのは紛れもない事実ですが、自身が取引を行わない事で生じる、デメリットにも目を向けなければいけません。万全と思って取引をしていると、思わぬ脆弱性に直面して、冷静さを欠くかもしれません。弱点も知っておく事で、落ち着いて対処できるようになるのではないでしょうか。
最初にお伝えしなければならない事、それは、優れたシステムはほんの一握りだという事です。ただしこれは、感覚的にもおわかりいただける事だと思います。
現在、世界中で流通しているシステムは膨大で、正直なところ、正確な数を把握する事は非常に困難です。しかも、システムトレードの内容も千差万別で、単にルールを決めて取引を行う事から、自動売買プログラムを購入して行うなど、様々です(システムトレードのタイプの詳細については、私の著書『FX自動売買システムトレード入門』(あさ出版)をご覧ください)。
仮に、流通しているすべてのシステムが優秀であれば、誰もがそれを利用し、常勝トレーダーが相次いで現れるはず...。ところが現実はそうでありません。同じシステムトレーダーであっても、結果には大きな開きが生じています。なぜかというと、それは使っているシステムの性能に開きがあるからです。むしろ先に述べた通り、本当に実力のあるシステムは、僅かと言って差し支えないでしょう。
それではなぜ、優秀なシステムの数は限られるのでしょうか。
第一に挙げられるのは、システムの開発には、コンピューターと相場に対する高度な知識が求められるからです。いくらプロが作っているからと言って=完璧ではありません。
なかには、ロジックの精度が低く、シミュレーションではうまく稼働してバックテストの結果が上々であっても、実践では役立たずのシステムだって存在します。極端な話、性能が低いとわかっていて高額で販売する、悪徳システムベンダーもいるほどです。バックテストの結果など、ロジックを構成するパラメーターを調整すれば、いくらでも見かけ上の成績は高くする事ができるからです。これに騙されるトレーダーは後を絶ちません。私が、ベンダー等が公表するバックテストの結果を鵜呑みにしていけないというのは、こういった事に騙されないためでもあるのです(もちろん、ほとんどのベンダーはそうでありませんが...)。
また、日々変化する市場に対応できるシステムを作るというのは、プロとはいえ決して容易でありません。むしろ、すべての環境(上昇・下落トレンド、レンジ相場など)応えられるシステムが存在する事の方が無理な話なのです。というのも、システムというのは、ある特徴的な値動きを売買サインと捉えて取引を行わけですから、仮に上昇トレンドで利益を取るのが得意なシステムなら、レンジ相場ではまったく勝つ事はでないというように、得手不得手があって当然なのです。相場のトレンドは時間の経過とともに変化するので、それに対応できず「落ちこぼれていく」システムはあってしかるべきです。
大事なのは、優秀なシステムには限りがあって、それを選びぬく目を持つ事。さらに、環境に変化によりシステムの実力は上下するので、仮に性能が低下したなら、それも見抜いて、新たに旬なシステムに切り替える事です。優れたシステムばかりではないというのはシステムトレードのデメリットですが、それを自覚しておく事で、継続的に勝ち続けるためにすべき事も、おわかりいただけたのではないでしょうか。
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2009・11・12
裁量とシストレのメリット・デメリットについて、前回に引き続き解説します。
④専門知識
裁量トレードを行うには、ファンダメンタルズやテクニカルなど、相場を分析するための知識が求められます。特にテクニカル分析では、ローソク足や様々なインジケータ(指標)から相場の未来を読み解くため、高度な分析技術が必要な場合もあります。それらを身に着けるには、相当時間を割いて研鑽を重ねないといけません。専業トレーダーならまだしも、兼業トレーダーにそれだけ時間の余裕はあるでしょうか。
この点でシステムトレードにメリットがあるのは言うまでもありません。市場の分析はシステムが行うのですから、トレーダーが相場の知識を詰め込む必要はありません(もちろん、基本的な事はマスターしておくべきですが...)。しかも、システムは必ずしも自分でつくる必要はありません。プロの作ったシステムを使う手があるからです。私たちはシステムを通じて、彼らのノウハウが活用できるのですから、相場の勉強のための大変な時間と高い授業料を払わなくて済みます(笑)。
その場合は、システムトレードには、運も実力も関係ありません。唯一求められるのは、「実力のあるシステム」を見つけ出す事です。
⑤リスク分散
裁量トレーダーの多くは、自身の経験からメソッドを確立し、それを取引に応用させていくわけですが、やはり人間ですから、持てる取引手法にも限界があります。結局のところ、いつも似たようなタイミングで取引をしたり、複数ポジションを持っていたとしても、やはり似たような局面で売買している事が多いようです。よって、利益が出ている時はいいのですが、予測と反対に根が動くと、複数のポジションで含み損が発生するという、笑えない状況に陥る事もあり得ます。しかも、持てるポジションにも限りがあります。同時にたくさんあると、管理が大変ですから。つまり、裁量トレードは、リスク管理においても限界があると言わざるを得ません。
一方、システムトレーでは、リスク管理が非常に容易です。例えば、トレンドフォローのタイプ、レンジ相場が得意なタイプなど、性格の異なるシステムを見つけて並行して動かしておけば、どちらかが損をしても他で利益が出るなど、リスクヘッジを伴った取引が可能です。当然ながら、資金に余裕があれば、たくさんのシステムを同時に動かす事もできます。しかも、日本人トレーダーは普段から情報が入りやすく馴染みのある、円クロスの通貨ペアを取引しがちですが、システムだと、そんな事を気にする必要もありません。リスク分散のために、様々な通貨ペアを、自由に取引できるのも魅了です。むしろシステムトレードにおいては、複数のシステムでリスク管理しながら取引するのが基本といえるでしょう。
どうでしょうか。両者を比較すると、システムトレードの優位性が際立つのではないでしょうか。もちろん裁量トレードには、自身で判断を行うというダイナミズムもあり、それが魅力と感じる方もいるかもしれません。ですが、こと兼業トレーダーにおいては、本業を持ちつつ、かつ安全・安心して、かつ継続的に取引をするのに、システムトレードは非常に向いていると思うのです。
・ ・・といっても、何でもそうですが、システムトレードにも問題はあります。
それは、次回へ
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2009・11・08
これまでに、自身の苦い経験から、裁量トレードの限界、同時にシステムトレードのメリットを知った私ですが、今回は、両者のメリット・デメリットについてまとめてみました。
これまでの解説と多少重複もありますが、お付き合いください。
①心理リスク
継続的に裁量トレードを行うには、非常に精神力を要します。リアルタイムの値動きから売買判断を行い、取引し続ける事は決して簡単な事ではありません。利益が出ている時はいいかもしれませんが、含み損を抱えた場合は多大なプレッシャーが襲い掛かかりますし、特に損切りに関しては「また価格は戻すかもしれない」と淡い期待を抱き、結局はロスカットの憂き目に遭うこともあるのでは...。裁量トレードには多大な判断力や決断力が求められるのです。これが毎日積み重なれば、判断ミスを犯す可能性だって高まります。
当然ながらストレスも溜まるに違いありません。果たしてこういった状況下で、正確な判断を下し続ける事は可能でしょうか。私なら精神的に参ってしまうかもしれません。裁量トレードにはそれほど、心理的な負担やリスクが伴うのです。
ところがシステムトレードの場合、こういった心理リスクとは無縁です。トレーダーは優秀なシステムを見つける事だけに専念し、取引自体は機械任せで構いません。売買判断はシステムが行ってくれますから、私たちはその結果を待つのみです。もちろん、勝てるシステムを見つけ出す事が前提ですが、心理リスクに対する両者の差は歴然ではないでしょうか。
②体力
リアルタイムの相場と向き合わない事に裁量トレードは行えません。それが長時間に渡れば、集中力を途切れさせないため、精神力や体力が求められます。ところが、本業を持つサラリーマンであれば、適度な休息も必要。過度に相場に向き合えば体力を消耗し、本業はもちろん、トレードにも支障をきたす事になりかねません。為替ディーラーの定年は30代と聞きますが、それは心身に対する負担が大きすぎるからではないでしょうか。そういった意味でも、システムに任せておけばいいシステムトレードは、無駄に体力を消耗しません。
③取引チャンス
仮に専業トレーダーであっても、24時間相場に向き合う事はできません。体力や精神力には限界があるからです。どれだけ頑張っても、半日程度ではないでしょうか。それも毎日となると現実的でありません。ところが為替市場は、基本的に平日24時間動いています。すなわち、時間に制約のある裁量トレーダーは、相場から離れている時間だけ、取引チャンスを逃す事になるのです。
対してシステムトレードでは、システムが24時間相場をウォッチ。どんなつぶさなな値動きも見逃さず、売買サインが発生すると取引を行ってくれます。おのずと売買チャンス、取引回数は増えるので、利益を得る確率も高まります。
次回に続く・・・
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2009・11・05
今月もFXCMジャパン,くにやすFX,フォレックスクラウンの公開しているデータを元に、分析しています。
■今月の注目システム
IntelliForex-Swing EURUSD
利益期待値 $110/月,最大ドローダウン$690程度と推定しました。
(1つのシステムだけでポートフォリオを組む場合はリスク分散ができないため、最大ドローダウンは1.5倍程度に見る必要があります。)
2007年11月から稼動している比較的息の長いシステムですが、ここ半年以上安定した成績をあげているのでとりあげました。
トレード数はあまり多くなく月当たり平均6~8回程度ですが、半年で45回、一年で80回程度のトレードをこなして、プロフィットファクターはおおよそ2以上を安定して獲得しています。
1ロットを超えるポジションを持つことは無く、更に平均勝率が80%以上なので比較的ローリスクで、小額の投資にも向きます。損切りのためのストップオーダも120pips近辺で確実に実行されていますので、見ていてハラハラさせられるようなことは少ない、安定感のある挙動をしています。勝率が高かいため、変調の検出も容易で、そういう意味でも、こまめにパフフォーマンスの変化をチェックすれば、安全性の高いシステムといえると思います。

■図の見方:
1番上のウィンドウはシステムが売買の対象とする通貨ペアEURUSDのレートです。
2番目のウィンドウが、システムが過去に行った個々のトレード結果。青のラインが一回のトレードで利益が出た利益額(Pips単位)、赤が損失を示します。
3番目のウィンドウは、システムの累積利益
■データの出所:
分析はFXCMジャパン,くにやすFX,フォレックスクラウンが公表しているデータを元にしています。それ以外のFX会社を利用する場合は、各社が公表しているデータと照合して確かめることをお勧めします。
各社のデータが異なる場合があるため、上記3社のデータで共通に言えることを、記事にしています。特定のFXだけで当てはまる結果を公表すると、誤解を招く恐れがあるからです。
■免責事項:
記事の内容は著者独自の見解であり、特定の投資対象を推奨したり利益を保証するものではありません。投資等に関する決定は、利用者ご自身の判断でなされるようにお願いいたします。
情報の内容の正確性についても、保証するものではありません。当該情報に基づいて行った行為により被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いかねます。
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2009・11・03
拙著のアマゾンキャンペーン(2009年11月1日)にご協力いただいた皆様。本当に、ありがとうございました。販売開始から、まだ10日あまりしか経っていませんが、おかげさまで、アマゾン・ベストセラー・ランキングの上位に表示されるようになりしまた。
投資部門のランキングでは、3位までいきました。そのため、店頭の目立つ場所に置いたり、仕入れ量を増やしてくださる書店さんが増えているなど、早くも嬉しい反響が出はじめています。
キャンペーン数日前から、ブロガー,メルマガ発行者,ブログ読者など多くの方々から、協力の申し出や問い合わせをいただきました。メールの対応に追われ、本当に忙しい数日でしたが、結果として多くの方々と縁ができたことが一番大きな成果だったのではないかと感じています。
あらためて、お礼を申し上げます。
<お詫び>
・当日、予想を上回る売り上げが集中したために、アマゾンの在庫が切れてしまいました。そのため、本の発送に時間がかかってしまう方がいます。申し訳ありません。至急出版社と相談して対応しましたので、数日中にはお届けできると思います。
・販売開始からキャンペーンまでに10日間ほどの期間があり、大変お待たせしてしまった方々がいました。中には、「待ちきれず、特典なしを覚悟で買ってしまった。」という方や、「読むために1冊、キャンペーン特典のためにもう1冊買った。」という方までおり、申し訳ない限りでした。通常アマゾンキャンペーンは、発売直後数日以内にやるものだそうです。その点、配慮が足りなかったことをお詫び申しあげます。
山本克二
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